地下18層の魔獣
魔獣の鳴き声をダンジョン地下18層で聞いた私達はその日の探索を終了し地下15層でアルミちゃん サキさんと合流した後さらに地下13層でナベちゃん カンナさんと合流しベースキャンプへ戻った
「らみ 腕装着型魔法砲を持っていくにゃ」
翌日ベースキャンプでは地下18階層の魔獣の討伐方法を話し合いが行われた
地下18階層の魔獣はアガレスちゃんの経験から大型で危険であると判断され私達は魔獣の気を引きながら上層に誘導し仲間と合流しながら魔獣にダメージを与えつつ最終的に地下13層まで登って討伐する計画を企画した
タマちゃんは私に武器を持っていくように言い丁寧につけてくれた
「向こうはもう私達に感づいて気づいているのです」
魔獣の咆哮が木霊するダンジョン地下18層で私とアガレスちゃんは息を殺す
徐々に近づいてくるその巨体の気配に体がこわばらせた
「らみ 危険ミュー 気をつけるミュー」
今まで静かにしていたみゅうの危険感知が働きみゅうがモゾモゾと動き出した
「らみ 1 2 3で魔獣に魔法を打って放った後上層へ走るのです」
「1」
「2」
「3」
「いくのです」
アガレスちゃんは岩陰から勢い良く魔獣の前に飛び出した
私も言われた通り魔法の初発を魔獣に当てて全速力でその場を離れた
私は前を向いたまま魔法砲を放ち魔獣に魔法をあて気を引きながら上層への道なき道を必死で走った
「ハァ ハァ ハバネロソース」
走りながら魔法砲を放っているが初弾が魔獣にヒットしているため魔法は確実に魔獣にヒットしているらしく魔獣は被弾すると短く嫌がる声を上げ私を追ってくる
私は魔獣を見ることもなくとにかく上層を目指す
「らみ 少し休憩して休むのです! 」
私が息を整える間はアガレスちゃんが魔獣の気を引くため上空で魔獣に攻撃を加えた
私達はその方法でなんとか3層上り地下15層で待っているサキさんとアルミちゃんに合流することができた
「よし らみ 少しここで休むんだ 僕が出る」
地下15層やっとのおもいでアルミちゃんとサキさんとの合流地点へたどり着いた私はアルミちゃんと入れ替わりにサキさんの胸へ倒れ込んだ
「らみ よく がんばったわ ねぇ ほらぁ ヒールよ これを 咥えなさい」
サキさんのこのヒールに抵抗はあるが私の疲労は限界に達していたため言われた通りにマナの滴るサキさんの指を咥えた
少しの快楽と共にみるみる私の体力が回復していく
「フフ そうそう いいわよ ねぇ」
サキさんの顔が怪しくなってきたので私はとっさにサキさんから離れる
「あらぁ ざんねん もう いいのぅ? もう少し 休んでても いいのよ ねぇ」
サキさんはそう言ったがこれ以上この行為を続けると危険だと本能が言っている
「サキさん 私達も上層を目指しましょう」
私達は先に魔獣を引き連れ上層へ向かったアガレスちゃんとアルミちゃんを追いかけた