魔王城にて
次の日温泉街からサキさんの竜車で魔王城へ出発した私達は車中泊を行いながら3日後魔王城へとやってきた
「ラミ よくきて帰ってきてくれたのです」
魔王城には元魔王ラミスの配下四天王3眼族アルミちゃん ナベちゃん カンナさん そしてサキさんに加え賢者タマちゃんがアガレスちゃんに招集をかけられ集まることとなった
「では ここにアスモの記憶を取り戻そう緊急対策本部設立を宣言して設立して設置するのです」
魔王城の長机の上座にすわった魔王アガレスちゃんが高らかに声を掲げた
魔王城の一室にパチパチとまばらな拍手が聞こえる
「あのー でもー アガレスさまー 魔気の根源までいくのってー ダンジョンで地下で暮らすエルフの里を通っていくんでしょー あのひとたちー 地上から来た人にーきびしーって聞いてるよー だいじょうぶー? 」
カンナさんはフラフラ飛びながら全員に聞こえるように質問をアガレスちゃんに投げかけた
「カンナ 大丈夫ニャー ダンジョン地下5層にあるエルフの村の村長は昔からの知り合いニャ 村の通過許可はタマがもらうニャ」
(さすがは賢者タマちゃん その幼い風貌とはうらはらに知識も広いが人脈もひろいわ)
タマちゃんはニャハハと笑いながらアルミちゃんとハイタッチ!
「まぁ タマは頑張っても地下10層までしかついていけないにゃ 魔気が濃くなっていくからにゃ 地下15層までは魔族の血を引く者 地下15層より下に至っては魔王因子を持つものしか立ち入れにゃいんだと聞いたことがあるにゃ」
「あー アガレス様 タマが地下10層までしかいかないんだったら 僕も地下10層まででいいかな どうもまだ昔の感覚が戻ってないんだ」
タマちゃんの後に続きアルミちゃんがアガレスちゃんに訴えた
「もちろん それはあなた達の裁量の判断でまかせるのです 結局 最終的に地下15層から先へはラミとアスモと3人で侵入して進んでいくしかないことになることになるのです みんなが来てくれるところまで来てくれるだけでも心強くて勇気がでるのです」
そういった話から私達のパーティーはタマちゃん アルミちゃん ナバの3人で地下10層にベースキャンプを構えそこから地下15層への偵察には私と アガレスちゃん ナベちゃん カンナさん サキさんと アスモ で向かいその後安全が確保できそうなら魔気の根源があるとされる最下層地下20層へアガレスちゃんとアスモと3人で向かおうという話になった
「それでは出発は 後で1週間後に 必要な物資等はこちらで用意して準備するので各自 自分で必要になりそうなもの等を用意しておいて見てくださいなのです あと おやつは500ゴールドまでなのです 触鬼バナンのバナンの実はおやつにはいりませんので持ってきてもいいですが狩猟して狩りのしすぎに注意してください」
(遠足?)
アガレスちゃんの説明も終わりひとまず皆解散となり
その後私とナバは場所を変え魔王城のカンナさんの研究室でナバの魔法の覚醒を行うこととなった
「ほんじゃー ナバー いくよー」
カンナさんがナバの額に光をまとった人差し指をあてるとナバの頭がガクンと揺れる
「ホエー なんだこれー あははは すげーなー らみー うち魔法使えるかも あははは カンナさーん ありがとうなぁー」
ナバはカンナさんのスキルを受け一瞬で魔法が使えるようになったようだ
「よしー さっそくやってみるでー これやってみたかっただがー あははは 魔法少女ナバ チェーンジ」
「あー ナバー ごめんー 副作用のことー 言ってな・・・ 」
ナバはカンナさんの声も届かないほどに興奮していた
ナバのまわりに魔法の光がとりまいたあとナバは魔法少女の衣装に
チェーンジ・・・・・・ しなかった
あろうことかナバは魔法発動中に裸のまま深い眠りに落ちたのだった
(あちゃあ)
私は真っ赤になりながらカンナさんと素っ裸のままぶっ倒れているナバを交互に見ながらこめかみを押さえたのだった