テストと魔法
カンナさんは私の下着姿を眺めながらへぇーとかふぅーんとか言いながら空中を彷徨っている
「あー そうだー らみーこれからちょっとー 裏庭にいってー 魔法使ってみないー」
空中でくるりと向きを変えたカンナさんは唐突に私に裏庭で魔法を使うよう言ってきた
(あの カンナさん 私 格好が....)
部屋のドアが開いた
「らみ この服を着衣して着てみるのです」
私の高校の制服にそっくりな服に着替えたアガレスちゃんは私の制服を持ってやってきた
「今度は らみの制服はらみに合わせて調整して整えてあるので魔気暴走したりしないしある程度魔法防御や物理防御もあがって体を守って防御するとおもうのです」
私はアガレスちゃんの持ってきた服に着替えると部屋にある大きな鏡で自分を写した
(なにも変わってないわね ちょっといい匂いがする)
同じ制服を着たアガレスちゃんと並ぶと中の良い友達同士のようだ
ちなみにアガレスちゃんのタイの色は青で私のは赤だ
「じゃあー 裏庭にー いこうかー」
カンナさんは空中でくるりと一回転すると部屋のドアから出ていった
「アガレスもらみの魔法が見て見てみたいのです」
アガレスちゃんはそういって私の手を取り部屋から出ていった
魔王城の裏庭は広くまるで迷路のような庭園があるかと思えば格闘場ようなものまで
つくられていてまるでテーマパークのようだ
私達はなにもない広場に木が一本だけ生えたような場所に来た
「ここなら少しだけちょっとだけ力いっぱい魔法を使用してつかっても構わないのです
こんなふうにやって見てみるのです」
アガレスちゃんは深呼吸をすると詠唱を始めた
「水は重いから地上に引かれて引かれるから落ちたり落ちてなくなったりするからするのです」
アガレスちゃんの両手から水が大量に噴射されその水は空中で大きなタマになり地上へ落下した
地響きとともに地面がえぐられる
(えー.......まじ?)
「らみー やってみてー」
カンナさんが興味津々で私を見ている
「えっと こうだっけ 水は重いから重いからひかれて.....」
私は頭に入っている知識をつかって魔法を出そうとするが一向に魔法が発動する様子はない
「らみ アガレスが敵を出して出してみたのです 倒してやっつけて見てみたらいいとおもいます」
どうやらアガレスちゃんには私の必死さが伝わらなかったようで魔獣を召喚して私と戦わせようとしている
(ちょっ ちょっと まってー)
「らみー 魔法は自分の言葉で詠唱しないと発動しないミュー」
(肩の上からアドバイスありがとう、みゅー けど余裕がないの)
そうしている間に醜悪な魔獣はゆっくりとこちらへ近づいてきて今にも飛びかかろうとしていた
(なんでもいい なんでもいい 強そうなもの 強そうな....)
魔獣が飛びかかってきた瞬間私は無意識に両手を突き出し魔法を詠唱していた
「マ マヨネーズ」
混乱していた
しかし魔法は発動した
両手からドロドロとした流体が魔獣に向かって噴出し魔獣を包んだ
魔獣は足を取られ立ち上がることができない上息が出来ずもがき苦しんだ挙げく
絶命した
「なにこれー」
ドロドロになった私はその場でへたりこんだがカンナさんとアガレスちゃんは手を叩いて大喜びだ
「すごくて すごい魔法なのです あんなに短い詠唱でこんな白くてドロドロしたもので攻撃してやっつけて倒すなんて」
(いやー こんな魔法いやー)