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魔気

 私の頭のなかに直接魔法の概念が入り込んでくる

 この世界の基本魔法の理

 目を開けると魔法の使い方がわかるようになっていた


「あのー どう-? 」


 カンナさんはまた空中に浮くと私の顔を覗き込みながら調子を聞いた


「なんか ちょっとわかります ってなんか急に眠く....」


 視界が急に暗くなり私は眠りに落ちた。

 最後に見えたのはカンナさんのすこし意地の悪そうなにやけた顔だった

 10000時間の魔法学習を一瞬で済ませるカンナさんのスキル、覚醒は

 魔法の使えないものに一瞬で魔法原理を叩き込む

 副作用として少々の疲労と極度の眠気があるらしい

 私が目を開けると天幕ののあるふかふかのベッドの上だった


「らみー 起きたミュー?」


 みゅーが心配そうにこちらをながめている


「ありがとう みゅー だいじょうぶ ゆっくり寝た気分 ひゃ」


 よく見ると私は下着姿だ


「らみー アガレスちゃんが制服は洗っとくってーそれ着てみてって言ってたミュー」


 枕の隣に真っ黒なワンピースが置いってあった

 私は下着のままベッドをおり早速ワンピースを広げてみる


「かっわいいー アガレスちゃんといっしょね 早速着てみるね」


 みゅーにそう言いワンピースを着た

 なにかおかしい 心がなにかに蝕まれていくように悲しさ、憎悪が湧き上がる

 高校の他愛ない友との会話を思い出し自分が馬鹿にされているのではないかと

 疑心暗鬼になる

 父、母との他愛ない会話を思い出し自分はいらないのではなかろうかと

 孤独感を感じる

 どこかで死んでしまえ 殺してしまえ 相手を罠にかけろ 蹂躙しろ

 と声が聞こえるような気がした

 まわりも見えずただただ憎悪だけが身を取り巻いた

 その魔気は魔王城を覆い異変に気づいたアガレスちゃんとカンナさんが

 部屋へ踏み込んできた


「こっ これってー やばいとーおもうんですけどー ひざまずけ!」


 間髪入れずカンナさんがパチンと指をならしスキルを使うと私は否応なく体の自由を奪われアガレスちゃんの

 前にひざまづく形となった


「これは 魔王のアガレスの服の効き目の効力で魔気を自分で調整するためにつくった特注品で特別なものなのになぜ、どうして魔気が逆流して放出して出てしまったのでしょう?」


 アガレスちゃんは珍しくオロオロしている


「ひとまずー ごめんねー らみにープライベートはないよー ぬげ!」


 カンナさんのスキルによって私はひどい憎悪と戦いながら自分の服を脱ぎ捨てた

 魔王城を覆った私の魔気は服を脱いだ瞬間から消えていった

 みゅーの危険回避のための解析プログラムが始動する


「らみー今の現象の解析ができたみゅー 聞くみゅー?」


「う うん」


「らみ通常状態聖属性割合5魔属性5 あがれすちゃんの服着衣時聖属性8魔属性4で魔属性の割合が2オーバーフローしてるみゅ」


 みゅーの解析にアガレスちゃんが頷く


「そうかぁ これは悪くて悪い失敗をしてしまったみたいですね。らみが勇者の子でもあるということを考慮にいれて考えてなかったのです。もう一度調整してもってもってきますね」


 みゅーの解析をメモした後アガレスちゃんは私の脱ぎ捨てた服を拾ってどこかにいってしまった

 私にはなにがなんだかよくわからなかったがとにかく作り直してもらえるらしい


(おおい 私 下着のままなんですけどー)


「たった魔属性の割合が2オーバーフローしてあふれただけで魔王城を覆う魔気なんて

 なんてこわくて恐ろしい子」


 部屋を出たアガレスちゃんは服を抱えてコワイコワイのポーズをとりながら少しほほえみながら魔王専属衣料品研究部へと急いだ



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