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ココ

「はい 私がラミでこっちがアスモディウス...アスモです」


 私がココにそういうとココはしたり顔で口角をあげた


「ふーんやっぱり そうなん そのアスモちゃんて子一度ん ここに来たことあるんで その時はもっと大きかったような記憶があるんだけどん でそちらの兎ちゃんの名前わん?」


 続けてココはナバに名前を問うと少し考え込むような所作を見せた

 私はなぜココは私達2人の名前を知っていたのかなぜナバの名前はわからなかったのか疑問に思ったがその答えはすぐにわかった


「ふーん ナバちゃんっていうのんねん それでみんながここに来たのは異界へ移動したいってことでいいかしらん ここの神様がね友達の神様ん所の人間2人が異界から間違いでこの世界にやってくるからとりあえず来た世界に返してあげてんって言ってるん あ お茶どうぞん」


 ココはテーブルのお茶をすすると私達にもお茶を勧めてきた


「この世界は無数にある世界の1ページでここにも神様がいるし それぞれの世界にもその世界を守る神様がいるん それで世界の移動には移動を受ける側の神様から扉を開いてもらう必要があるのん 今回はたまたま神同士が知り合いだったってことで話が早かったんだけどこんな事めったにないわよん」


(こう見えてミカエルちゃん結構顔が広いのよ エッヘン)と聞こえてきそうだ


 私は異世界間の移動にそんな法則があることを知らなかったし今まで聞いたことがなかった


「私が来た世界では召喚や逆召喚で人を送ることがおおいみたいなんですけど...」


 私がココにそういうとココは少し困った顔をしながら話を続けた


「そうねん まぁ そういうやり方もあるんだけどん 召喚や逆召喚の場合は神の力を借りないで無理やり世界の扉を開くからんその代償にいろいろとリスクがあったりするん 生贄とかねん」


「そ そうなんですか」


(ってことは私が呼ばれた時にも誰かが犠牲になってるんだよなぁ ってこわ アガレスちゃんこわっ)


「さてん それでこれからあなたとそのアスモちゃんを元の世界に戻すんだけど・・・」


 ココの言葉を聞いてナバが心配そうに顔をくぐもらせたのを私はみのがさなかった


「ココさん ナバもいっしょに連れていきたいんですけど」


 ココはちらとこちらを見てニヤリと笑い


「フフン そう言うと思ったん ちゃんとここの神様に聞いてみてあげるん ちょっとまっててねん」


 ココは奥にある祭壇に向かいなにやらゴニョゴニョと呪文を唱え神との交信をしているようだ

 しばらくして帰って来ると


「うーん めずらしいねん 神様okだって 今日相当機嫌が良かったみたいねん ただナバちゃんはもう生まれたこの地に帰ってくることはできないよん それでもいいのん」


 ココはナバの目を見つめしっかりとその答えを待った


「いいで」


 ナバは即答した 長老の家を出たときもうこの地に帰らないと誓っていたのだ


「それじゃあ はじめましょうかねん これから世界をまたぐ適正を見るわねん 適正が合わない人は世界をまたぐとき精神にダメージをおうことがあるのん だから少しお勉強が必要ねん」


 ココはまた祭壇の方へいくと大きな箱のようなものを抱えてテーブルの前にどかっと降ろした


「はいん これ 世界をまたぐ人の適正を見て矯正する道具ん その名も 神の箱庭 さぁ 始めましょうかん」



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