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「お仕置き始まるよー 悪いことー してる子はー 床にー手をー フンフフン」


 アスモは鼻歌まじりにギガレスの手と膝を床に付けさせ魔法で拘束したようだ


「いたい いたい やめろー 何するんだ」


 ばちーん アスモの平手がギガレスのお尻にヒットする」


「いったーい オシリが分割して割れてしまうぞ」


 ギガレスは強烈な痛さに顔をゆがめアガレスちゃんの拘束をおもわず解いてしまった


「よく聞けよギガレス 触鬼ってのはな 俺達が死んだ後俺達が犯した罪の意識や後悔の念を浄化してるんだぜ だから 長い時間をかけて静かに草を食み癒やされているのが自然な姿なんだ それはまさにこの世界の摂理にほかならねぇよ そんな摂理を守ってやるのが魔王の仕事だろ なぁ アガレス・・・ あ お前もこっちこい」


 アガレスちゃんは何も言わないでうなだれながらアスモに拘束された


 ばっちーん


「現魔王のお前が こんなことでいじけててどうすんだ これ OBアスモちゃんの激励尻たたき うははは」


 アガレスちゃんは必死で耐えているが赤くなった頬と目尻に少しの涙が滲んでいる


 私達はそんなアガレスちゃんたちを横目でみながらも触鬼と戦っているため助けにゆく余裕がない タマちゃんアルミちゃんはアスモの所業をみせられ怖がっているようだ カンナちゃんはあいもかわらずマイペースで触鬼たちと戦っている


(ん なべちゃんなべちゃん よだれ 出てますよ だんだんアスモのほうに近づいてるし)


「アスモ!」


 私は状況をなんとかしなければとアスモに声を飛ばす


「ああ わぁーたよ らみー 」


 ばっちーん


「ギガレス とりあえず 触鬼の攻撃やめてもらおうか」


「いったーい だれが 貴様などの命令の言うことなど聞くものか」


「あっそ」


 ばっちーん

 ばっちーん


「いったーい」

「いったーい」


「アガレス お前もな 」


 アガレスちゃんはうらめしそうにギガレスをみつめる


「もう一度 いうぜ ギガレスちゃーん 触鬼の攻撃やめてもらおうか」


「・・・・」


 ばっちーん

 ばっちーん


「・・・・」


 ばっちーん

 ばっちーん


「触鬼たち もう停止して止めろ も もうお尻をたたかないで」


 ギガレスは心が折れてしまったのかブワッと泣きながらアスモに懇願しだした

 私は触鬼たちの攻撃が止まるのを見計らい加護 触洗を発動した


「加護 触洗」


 柔らかな光が部屋の中に降り注ぎ人型の触鬼たちを元の姿へ変えていく

 元の姿にもどった触鬼たちは逃げ場をもとめ部屋の中を右往左往していたためドアを開けて外へ逃してやる


 私がアスモの方を見やるとまだ折檻が続いているようだ


 ばっちーん


「あっれー 聞こえないなぁ 悪いことした子はなんてあやまるんだっけー」


「うぇーん ご ごめんな さい もう こんなことを して しません ので 許容して許して ください アーちゃん アーちゃん たすけて」


 本来アスモに言うべきだろうがギガレスはアガレスちゃんの方を見てぼろぼろ涙を流している 


「って言ってるけどどうしよっかなー」


(あっれー なべちゃんいつの間にアスモの隣に しかもボンテージ姿に仮面まで付けてるし やばいやばいこのままじゃ 本当にアガレスちゃんのお尻が危険だわ)


「アスモー トゥ クローーズ!」


 私は急いでアスモに封印の術式を発動する


「えー らみー これからー パーティー これから パーティー」


(なんのパーティーですか? この変態魔王!)


 アスモの封印と同時にアガレスちゃんとギガレスのが解かれるそれと同時に二人はひしと抱き合い泣いている


 すぐに格好を普段バージョンに変えたなべちゃんはあたりをきょろきょろ見回す


「らみ 今ここにいた 仮面の女はどこににげたのでございますの まぁっ」


 と言いながら気を失っている小さなアスモを抱きかかえしらばっくれる


(その仮面の女 あきらかになべちゃんですよ)


 触鬼達がいなくなった部屋はなにごともなかったかのように平穏を取り戻した



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