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アスモ封印

「ふぅ ひとまず助かりましたわ まさからみがアスモ様の封印を解くことができるなんてびっくりですわ。まぁラミス様の子供ですものね」

 なべちゃんは横たわる少年を抱きかかえると遠い目をしながら続けた

「らみ らみだけにアスモ様の封印の理由を教えてあげるわ あなたはこれを知っておくべきですわ ていうか私もだまっていられないですわ」

 ナベちゃんは眠っているアスモを撫でながら話す

「世間では魔王アスモディウスと魔族ラミスの戦いは領地を奪うための壮絶な戦いで何百万人の人の命が犠牲になり最終的に魔族ラミスが魔王アスモディウスを打ち負かし魔王ラミスが君臨した ってはなしになってんるんだけど んもうっ本当はちがうのよう」

 ナベちゃんは近所の立ち話のおばちゃんモードだ

「あれは ただのケーキのとりあいだったのよ もともとラミス様はアスモ様と兄弟のようにして交流があったんだけどね ある日

 私のつくった一つのケーキをどちらが食べるかで言い合いになったの」


 ナベちゃん回想中

「ラミス てめぇー このケーキは俺んだっていってんだろ」

「ふははは アスモよ このケーキの材料は妾が触鬼と戦いドロップさせたものじゃ よってこのケーキは妾のものじゃ おぬしが魔王だからといってこれはゆずれんぞ」

「よしわかったぁ 魔王は貴様にくれてやる(めんどくさいだけだからな)そのケーキをよこせ」

「アスモよ ならば 賭けじゃ ケーキとすべてを賭けて 妾と戦うのじゃ ルールは簡単 お互いの頭の上に従属魔法を置いておく、そしてゲームに負けた方がその従属魔法をかぶるのじゃ ゲームはマジックチェック(チェスのようなもの)でよいか」

「お おもしれー じゃねーか やってやんよ」

 ナベちゃん回想終わり


「そして2時間に及ぶ戦いはラミス様の勝利に終わったの ラミス様は結果的に魔王の玉座とケーキを手に入れたのですわ そのあとアスモ様は元の姿に戻ってるんだけど魔王をやりたくないとラミス様にだだをこねてずっとこの姿でいるのでございますの」

 ナベちゃんはアスモを撫でながら眼鏡をなおす

「まぁ 魔王時代のアスモ様は女を見れば手当たりしだいに口説くわ気に入らない男がいれば喧嘩するわでまわりが大変でしたのよ」

 ナベちゃんはアスモの頬をちょんちょん触りながら言った

(さっきちょっと戻っただけでもそれはわかったわ)

「まぁ 本人がこの姿を気に入ってるんだから封印は解かないほうがいいとおもいますわ」

(うんうん私もこの姿のほうが好みなの)

「うーん あ 僕ねちゃってたの? ごめんねナベンナ姉さまらみおねえちゃん」

 アスモは目をこすりながらまわりを見る

「アスモ様おきましたか さ らみ 覗き魔を退治しにいきますのですわよ そのまえにアガレス様に報告しておきますわ」

 ナベちゃんは使い魔を召喚すると伝言を聞かせ空へと飛ばしたのだった


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