解放
「リーダーどいつからやっちまいます 俺はこの娘からがいいとおもいますぜ」
族の一人がそう言うとリーダーと呼ばれる男は口元を少し上げた
「そりゃ お前の趣味だろう まぁあいい その娘から楽しもうじゃないか そこの気の強そうな女よく見て泣け ははは」
パシッ
男はナベちゃんの頬をもう一度はたいた
私達は魔法によって拘束され動きもつかずただにじり寄る男達を見ているしかなかった
(みゅー緊急プログラム始動 らみの生命に危険あり 状況判断 周辺に2つの魔王因子らみ・アスモ らみはラミスの因子によりアスモの封印を解くことができる よって...)
「らみ なんでもいいから アスモディウスオープンというみゅー」
みゅーは首筋かららみに耳打ちした
「わかったわ こんな髭面のおっさんに好きにされるのはごめんよ なんだかわからないけどアスモディウスオープン」
らみが叫ぶとあたり一面黒い魔気に覆われる
「らみ それは....」
ナベちゃんがアスモの異変に気づき顔色を変えた
「ふふふ はははは 呼ばれてきました ババババーン よっねえちゃんそしておねえさま 俺といちゃいちゃしたいのかーい」
アスモは長身の青年となり白髪の長髪をなびかせにやけた口元をなめずる
(な なにアスモちゃんどこいったの でもこの人がアスモちゃんよね しかしちゃらいわ 顔はめちゃめちゃ美形だけど....)
「あ あれ ラミスちゃんはどこ? なんだよ起こしておいてトンズラかよ ってかなんで俺つかまってんだよ あーめんどくせー まずわぁ ふんっ」
アスモはそう言うと足かせになっている土を筋肉の力で吹き飛ばす
「つぎはー 悪いのたぶんお前らー はいまとめてー ギュッギュッっとー」
族達が強い重力魔法によってリーダーを中心に集められていく
「あー なにか言い残すことありますかーありませんねーそれではさようなら バイバーイ」
アスモがそういうと重力魔法で集められた族達は小さく凝縮されていく
「た たすけ 」
族たちの声はアスモには届かず重力魔法の玉は小さく小さくなりそして消滅した
「えーっと そんでー あれれー ナベちゃんじゃん こんなところでなにしてんのー ははは 拘束されてんのー」
「そんな ナベちゃんはかわいいよ」
アスモはナベちゃんに近づくと耳元でささやきながら首筋に指を這わせる
「ああ アスモ様おやめになってください」
ヘロヘロになっているナベちゃんの首筋に指を這わせながらアスモは私のほうを向く
「うーん それでー 君も僕とフィーバーしたいのかーい」
アスモはそういいながら素っ裸で腰をへこへこ動かしてみせる
(きゃー だめだ この人 だめだ)
「とりあえず この拘束を解いてあげるわー そのあと 高速フィーバーだぜー なんちゃって なんちゃってー」
アスモはさらに腰の振りを大きくしながら指で土の枷に触れる
「あ ありがとうございま」
私がお礼を言うより早くアスモはナベちゃんと私の手を引きどこかへ連れて行こうとする
(みゅー緊急プログラム始動 らみの貞操の危険あり 状況判断 アスモ興奮状態 らみはラミスの因子によりアスモに封印を戻すことができる よって...)
「らみ こんどは アスモトゥクローズというみゅー」
みゅーが首筋かららみに耳打ちする
「ア アスモトゥクローズ」
らみがそういうとまわりから魔気が消えていく
「あらら 俺の出番終わり? まあいいやぁ めんどくせー おやすみー」
そしてアスモはその場でパタリと倒れると元の小さな少年へ戻ったのだった