露天風呂
なべちゃんに手を引かれ露天風呂へ連れて行かれた私達はさっそく服を脱ぎ露天風呂へ入る
「さあさあ アスモ様も入るのですよ」
ナベちゃんに服を脱がされアスモは素っ裸だ
「らみおねえちゃん 僕の体変?」
(まるで天使のようなあなたに見とれていたなんていえないわ)
「あ あ いえ はいろ」
私はアスモの手を引き露天風呂へとはいった
「ほへー きもちいーい」
魔王城のお風呂は広く美しかったがほの暗く威圧感のようなものがあった
それはそれで落ち着いて入れたのだがやはり青空のもと露天風呂というのは開放感がすごい
「ん あれなに」
私は木陰をはさんだ少し遠くに見える岩場に光るものを見つけた
私たちは身を寄せる
「僕 着るものとってくるね」
アスモは湯船から飛び出し脱衣所から浴衣のような着物をとってきてくれた
(アスモちゃん いいこ〜 あとで抱きしめてあげる〜)
「たぶん のぞきですわね この川の露天風呂でそんなことゆるしませんわよ ふんじばってやりますわ らみいきますわよ」
普段着に着替えた私達はのぞき犯の討伐へ乗り出すこととなった
「みゅー ここからちょっとみゅーが様子をみてくるみゅー」
なにかが光っていた付近までいくとみゅーが偵察隊を買って出た
「みゅー気をつけてね」
みゅーは岩場へちょこちょこと歩いていきぴょんぴょん跳ねて岩の向こうを偵察し帰ってきた
「やっぱり覗きみたいみゅー 魔法望遠鏡が置いてあったみゅー」
みゅーがそういうとナベちゃんの鞭の革のグリップがギリっと鳴った
そんなナベちゃんが怖かったのかアスモは私の腕にピッタリくっついている
(うーんぞくぞくするー もっとこわがってもいいのよ)
「ん」
ゴゴゴ という音とともにまわりの土がせり上がる
「これはいけませんわ 土魔法 監獄 ですわ」
わたしたちは必死で壁を鞭で攻撃をしてみたものの土の監獄へ物理攻撃は効かず囚われてしまった
暗闇の中身を寄せる3人に壁の外から魔法詠唱が聞こえる
そしてその詠唱が終わると私達は3人まとめて拘束されていた
数分後監獄が開かれると私達は数十人の族に囲まれていた
「ひゃっはっは いけませんなぁ ナベンナ様 こんなところになにか御用ですかな?」
そこにいたのは宿屋の雇われオーナーのスペランクであった
スペランクは誠実さが認められ若くして下働きからオーナーへ大抜擢された人材であったがオーナーに抜擢後その行動の不自然さと傲慢さで従業員からはあまり信頼を得ていなかったようだ
「スペランク なぜお前が こんな事をしてただではすましませんわよ」
ナベちゃんは拘束されたままでスペランクを恫喝する
「ほほう ただではすませんとはありがたい なにかサービスしてくれるのですかな ナベンナ様」
パシッ ナベちゃんはスペランクに頬を叩かれ眼鏡をとばす
「っく 」
「威勢がいいことですな ナベンナ様 そうですねぇ 冥土の土産に教えてさしあげましょう。私が風呂を覗いていたのは性欲などという低俗な欲望とはちとちがいましてなあなた達の体つきを見て触鬼様から報酬を得るために捧げる貢物をえらんでいたのですよ」
スペランクは下卑た笑いをこらえたような顔で真顔で話す
「あなた達は.... ざんねーん とても触鬼さまが喜ばれるような体つきではございませんな だがこの後ろの族達にはあなたたちは魅力的なようですな。おい お前らこいつら好きにしていいぞ後はきちんと始末しとけよ」
スペランクは族の手下たちにそう言い残すと2,3人の手下を連れてどこかへ行ってしまった
残った私達に族達がにじり寄ってきた