それでもカレンは熱く激しく生き抜く!
では、お楽しみになって下さい。
いたずら者の2人とその家族達には、使用人専用の食堂に移動して貰った。ここは、会議と接遇をする小部屋(領館にすればな)だし、第一に、家族と積もる話もあるだろうしね。各家族にすれば、青天の霹靂だと思うよ。
なんせ、いきなり領館から騎士が訪ねて来て、捕まえられて監禁されたんだもん。俺が会いに行った時は、ブルブル震えていたよ。だから、気分の落ち着く暖かいライテと蜂蜜の入ったパン粥を食べさせて、落ち着いた所で事情の説明と誰も刑死しなくて済む話を持ちかけたんだ。
どちらにせよ、家族にまで類が及ぶ罪科なら、飢えた人を救済する事業を立ち上げるのに協力して労力を出して欲しいとお願いした。これは、破格の申し出だよ?反逆罪ともなれば、本人は元より家族まで刑死か、良くても市民権剥奪の上、過酷な鉱山奴隷として売りに出されるのが常なんだ。
いくら、アイテシアが帝国の苛政(=過酷な政治)に遭い国民同士の結束が固くとも、犯罪奴隷にまで優しくするほど、お人好しでは無いって事。実際に、戦災に経済的な理由、家族の犯罪に巻き込まれた等の孤児達を教育して生きて行く為の仕事をあてがおうと調べさせた時に、孤児となっても親戚筋など、最悪でも赤の他人の養子として引き取られて吸収されていく。本当に、人々の指の隙間から零れたひと握りの子供達だけが孤児院に入る事が分かった。
この世界の平民は、貴族を怖れ敬う傾向にある。無論、前世の貴族も恐れられては居たと思うけど、こっちの貴族は、平民から見れば不思議な力であるマ法持ちで、アイテシアという国を支えている大黒柱でもあるから、逆らえないので必要以上に怖れられている。
それでこの前、リーラに平民との接し方で叱られてお小言を貰った。
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「お嬢様は、大変に聡明でいらっしゃって平民にも余り分け隔てなく接してお優しい性格ですが、身分差という物をご理解なされて居りません。」「・・・身分差ですか?」「はい。他の国の事情とは異なって、このアイテシアでは貴族はマナ法を用いて国を守っています。」
それは先刻承知なんで、はいはいと流して置いたら、「お嬢様!平民と余り近しくして居ると、テオ一家みたいに追放の憂き目に遭うという事です。」俺は、その"追放"という単語に顔から血の気が引いた。
「たいっへん!、直ぐに追いかけて引き留めなきゃいけない。」最初の友人であるテオの危機に、取る物もとりあえず椅子から降りて走り出そうとした。「お嬢様、お待ちください。」と、リーラに抱き上げられて、「リーラ離して、テオが、テオが、どこかへ行っちゃう!」"パシッ!"その時、リーラの平手が俺の頬を打った。
今世で産まれて初めて貰った平手が、自分を育ててくれた母親にも等しい人から下されたんだ。俺は、自分でも思ってもみない位に狼狽したよ。リーラに座っていた席に戻されて、肘掛けにもたれると熱くなった頬を押さえて昂ぶって小刻みに震えていた。
「私の大切な、お嬢様。何故、このリーラがお嬢様に手を上げたか分かりますか?」「・・・わかりません・・・」「カレン様は、幼いながら見た事がない位に賢くて思慮深い。でも、間違った行いが無いわけではありません。私が教育係りに任ぜられた時にデュチェッセ様から、カレン様が間違えた時は身分に関係なく頬を打てとお申し付けを受けております。」「あ、の・・・、母様が?」
「はい。カレン様のご両親様はお立場上、ご公務でお忙しくなされて居られる方々です。王国首都に参られて、長期不在になされる事もまま有ります。そこを考えられて、私めに立ち居振る舞いに付いての教育権限も任されております。乳母であった私め以外に、他の方が躾についてご意見を差し上げても、聡明なお嬢様なら言い負かして丸め込んでしまわれるでしょう。」
「は〜〜〜・・・。」俺は、肺の空気を全部はいて落ち着くと、「はい、言い訳のしようも有りません。」周りの大人を舐めているってほどでは無いけど、少し軽く見てました。だって、前世と比べると若い人が多いんだわ。急には、慣れないって・・・。
「これは私が前もって、お嬢様に諭さねばならない事でしたのですが、情操教育の一環としてテオとの親交を特には禁じて居りませんでした。まだ、お嬢様が幼いというのも有りましたが、まさか、お嬢様が外の食べ物に興味を示すとは想像だにも致しておりませんでした。」"ギクッ"「・・・リーラは、知って居りましたか?」
「もちろんです。誰あろう、ミラベル様のご出産に立ち会ってカレン様を取り上げたのも、オシメのお世話を差し上げたのも私です。洗礼式の前の晩に、お嬢様の食が細い、ドレスにアイユの臭いや炭の匂いが染み付いていたのも気がついて居りました。」こりゃ、女性に隠し事は出来ないと言われるけど、自分のドレスの臭いまで気が回らなかったわ・・・。
「今回、お嬢様は外の食べ物をご所望になられるという、私欲のみにてテオと馴れ合いました。お嬢様が今さら追った所で、追放の裁定が下ったテオ一家を公爵様から論理で救える手立てがございますか?何故、ドゥースの様に、命を張ってお嬢様をお守りする役目を果たす者が居るのでしょうか?賢い貴女様には、察しが着くと思いますよ。」「私が貴族だから、、、それほど大切なのでしょうか?」
「はい、左様にございます。」俺は、リーラに懇々と諭された。この国をお肇になられた、英雄王(=Roi héroïque)と諡号された、グザヴィエ・ロイ・アイテシア・リュイン・一世=グザヴィエ王が成した最たる功績は、もちろん独立を勝ち取った事で有るが、
その過程で、帝国の救世教に迫害されていた、テラース教の神官達、マ法持ちを組織化して統率した事なんだ。これが、後の貴族制度の始まり。アイテシアは、国策として血統を維持濃縮することでマ法持ちを守ってきた。
他方、サマルカンドでは国教の救世教がマ法を厳しく禁じている。後世のアイテシアが、ガゾンブリアやサマルカンドと兵力差が有っても互角に渡り合えるのは、質量ともに揃ったマ法持ちのアイテシア貴族が居ることが大きい。
自然信仰であるテラース教には、しち面倒な教えの類いは殆どない。『ただ神は生命を愛し慈しみ、性状を問わず(=善悪なく万物みな)太陽の光を注ぎ慈雨をくださいます』と言うのが主たる教えだ。それに、我が国では国防に関して神殿も軍もないんだ。
因みに今の神官は、家名の継承順位の低い順番で選ばれているらしい。もちろん、神官は回復役の光マ法持ちが多い。家名を継げない者達の就職先をザッと言うと、国軍や領軍に入って専ら国防に従事するか、国政や領政に携わる官僚になるか、護衛や神殿騎士になるか、神官として直接神に仕えるかだよ。宗教国家であるアイテシアが、神事を絶やす訳にはいかないしね。
騎士とは、馬に騎乗するから騎士なんだけど、今では一代貴族の勲功爵以上の軍士衛士を指していう。勲爵は別に、勲爵士という階級がある事は紹介した通りだ。勲爵は平民でも働き次第で成れるけど、準男爵以上に取り立てられるのは家を継がなかった貴族階級の子弟なんだ。
帝国は、それまで数に頼った騎馬戦術を中心に版図を拡大していた。グザヴィエ王は、その帝国軍を森林や浅瀬などの地形に誘い込んで得意のマ法で火攻め水攻めを繰り返し、基本は補給路を徹底的に叩く戦略を展開したらしい。
運河人(=les Canal)と呼ばれるのは、中央山脈から南に注ぐ、マノン河(= la Manon)を往来して、牧畜と農産、商才に長けた民族と見なされて居たからなんだ。それ故に、川舟の操船はお手の物。帝国が幾ら海洋のガレー船を操ろうが、川底に逆茂木を仕込んだ浅瀬に誘い込めば大船がアッという間に単なる木屑に変わる。
中でも、ガゾンブリア方面の国家を駆逐する為に越えていた北の海峡(=la Riva)で、小回りの効く小舟で大船を散々に打ち破ったのが大きい。わざわざ、アンダルス半島(メノルカ-ナバラ)の南から回って北までアイテシアから南西の海峡を大迂回した主力船団と一線級の3個軍団(帝国の軍制では、1軍団につき1〜2万人で補給や工兵を入れて、計4万人)が、海峡の藻屑と消えたのだから堪ったもんではない。
ラ・マノンの上流から北東に、大国バンベルクを侵食しようと派遣されて居た指揮官も兵員の練度も2線級の4個軍団は、広大な森(=深緑の境界線)に阻まれ立ち往生していた時にガゾンブリア方面の主軍が瓦解した事を知った。
慌ててアイテシアに攻め掛かろうとして、グザヴィエ王に補給路を断たれタダでさえ立ち往生で無駄な糧食を浪費していた4個軍団。ツケが回って、輜重隊が壊滅的打撃を被ったのを皮切りに、後の白骨街道と呼ばれる山野に屍を晒す事になった。
更に、帝国本国からの援軍で派遣された5個軍団も壊滅させた。その軍にマ法持ちが居る事で、10倍の兵力差があっても感じさせない攻撃力と継戦能力に、帝国首脳部は震撼して今でも貴族に対する暗殺行為を諦めないそうだ。
かつてのアイテシア貴族に、常在戦場の精神が行き届いていたのは、そうした訳なんだ。まあ、一瞬で火を起こし、風を荒れさせ、大船を水没もさせ、体力も怪我も補給も回復させるマ法持ちを、本気で怒らせた帝国が考え無しだなと思う。
『殴った方は忘れても、殴られた方は忘れない。』この真理は、人間が如何に自分都合で生きているかという物差しにもなる。アイテシアにとっては長年の恨みを晴らし、独立を勝ち取る正当な行為であっても、サマルカンドから見れば、文明人を襲う野蛮人という図式が出来上がる。自分達がやった事は綺麗に棚に上げ、アイテシアを仇敵よばわりした所で不倶戴天の敵同士となったわけ。
そんな訳で、どれだけ貴族がこのアイテシアに取っては大切なのか、公爵の娘がどれだけ貴重なのかを諭された。
「特にお嬢様は、衆に優れた頭脳をお持ちです。それを私欲に使い、剰え仕える者を謀るのはお止めください。テオは本来なら、デュエンファンに毒味をしていない物を食べさせた罪で家族ごと刑死でした。」「そこまで、重い罪ですか・・・。」「はい、私めも、監督不行き届きで連座させられたかも知れません。」
「そんな、リーラまで、私の所為で刑死なんて事になったら生きては行けません。」「だから、公爵様は前後の事情を鑑みて、テオ一家の追放処分という温情処置をなされたのです。」俺は、俺は、賢い賢い言われても、なんて愚かだったんだろう。そう思うと、涙が自然に浮かんできて知らない内に頬を伝う。
リーラが近寄ってきて、俺と同じ目線に屈んでくれたから、堪らず抱きついて子供の様に泣きじゃくった。実際、この体は未熟な幼児で、頭の中身の記憶だけが大人で、大人になった積もりで目の前の世界を達観していた。
「おーよしよし、お嬢様はどんなに賢くともお子様でいらっしゃいます。そんなに何もかも背負い込んで、早く大人になろうなんて思わなくて宜しゅうございます。」「アーン、アンアンアン!アーン、アンアンアン・・・。」リーラが優しく頭を撫でて、手櫛で髪を梳いてくれる。
「お嬢様に仕え傅く者は皆、お嬢様が立派に成長する為なら命さえ捧げようかと思う者達です。この方を誇りに思える、この方なら自分より何か立派な事を成し遂げると思って、全身全霊でお支えしております。どうか、このまま優しさを失わず、ゆっくり大きくお育ちください。そして、周りの者をもっと頼りにして、疲れたら私めに寄りかかってお休みくださいまし・・・。」俺は、コクコクと首を縦に振りながら夢の中でリーラの独白を聞いて居たような気がする・・・・・・。
目が覚めると、お披露目(デザート対決)の前日だった。
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《デザート対決が終わって、元の時間軸に戻る》
食事をする時に、いつも専属の管弦楽を弾く人が幾人かいて、笛を吹いたり弦を爪弾く音が聞こえるんだけど、今日は重要な話だし遠慮して貰ってる。でも俺は、リュートの軽やかな音が好きなんだ。
前世ではアルトサックスとクラリネットをやって居たけど、弦楽器と音を合わせて曲を弾くのは非常に心地よい。合わせる時は、金管(=音色が硬い)じゃなくて、音色の柔らかい木管のクラリネットを使うけどね。あ、サックスもクラリネットも運息や運指は変わらないよ。同じようにアンバシャ口を作って、細く長い息を通すんだ。
リュートは基本的に、本体裏の湾曲が洋ナシを半分に切った形なんだけど、ここのは、ギターみたいな形だし、本体表の穴もリュートなら多孔質の幾何学模様が多いけど、ガットギターみたいに大きなのが1つだけ弦の後ろに空いてる。
一般のルネサンスリュートなら、8コース15弦(1コース目が旋律弦のみ、後は1コース当たり2弦)が普通なんだけど、バロック期のリュートみたいに13コース25弦(弦の幅が狭くなる)も有る。ネックが、ちょっとした琴みたい。
弦で爪弾かれる哀愁漂う心悲しい音や、心沸き立つ楽しく軽やかな気持ちになる音で、心の底から癒される。楽器は、今の自分の心情を見事に表現してくれるだろうね。
俺は今まで、この世界に取っての異邦人だった。
この世界にはこの世界なりのルールがあり、道徳があり、人々の息吹きがある。それなのに俺は、異世界の常識や知識を先立てて、こうすれば良いのにとか、不合理で遅れた世界の常識にどこか焦れて見下して居たような気がする。
俺は、このカレンという小さな子供の体に宿った、単なる記憶にしか過ぎない。この世界にカレンとして生まれたのなら、前世を進んだ世界と考えるのは止めよう。記憶に振り回される事なくこの世界を学んで、今世を生きて生き抜こう!
テオの事は、忘れたくても忘れられない心残りになった。今でも考えたく無くて、はしゃぎ過ぎたり、不意に落ち込んだ気持ちになる。この失敗は、俺がこの世界の常識を見下して弁えて居なかったからだ。今、テオ一家に個人的に手心を加える事は出来るかも知れないけれど、それは自分を慰める為の自己満足な結果におわる。
一平民に対する特別扱いは、カレンのアキレス腱になる事を意味する。それは、カレンを支える両親と心を寄せてくれている皆んなにも迷惑をかける事になるだろう。何より、テオとその一家が将来的に、今より不幸が訪れる事は間違いない。
テオの事は心の奥底に刻んで、行動を起こすのなら"この国全体を住みよくする"しか方法が無い。そう、心の中のテオに約束をした。友達の為なら、この世界をマルッと変えてやるさ。そう前向きに考えてたら、悲観的になってたけど少しは元気が出て来たよ。
「お嬢様、これは?」商業ギルド長が聞いてくるのは、先ほどから熱々のお皿に注がれた麦粥だった。俺は、微笑みながら、「今のこの国の現状ですわ。」と返す。
「そこにこの・・・、」俺は、瓶の中から卵黄をお箸で摘んで取り出して各人にサービスして回る。この世界の卵黄は、知っては居たけど丈夫に出来ている。卵白と分けていた時に実感したけど、指どころか箸で摘める丈夫さなんだ。
前世で、白色レグホン(鶏)の一生って動画を見たことがあるけど、毎日、卵を産む鶏達は、1〜2年ほどで卵に栄養が取られて羽は疎らになり、卵の生産力が落ちる時期には絞められて肉にされる。そんな状態で出来る卵に、栄養や丈夫さが期待出来ると思う?
この世界の卵は、殻は厚いし、卵黄はしっかりとして実に健康的だよ。普通の鶏は3日に1回、卵を産むそうなんだ。ここでは、太陽の下で健康的に走り回って、雑穀や雑草にミミズをついばんだと思われる有性(=温めて置くと雛が孵る)で生命の息吹を感じさせる卵なんだよ。
ん?皆んながビックリして、笑顔で固まっている。ああ、お箸を使う人が珍しいんだな。西洋人からすれば、二本の編棒を器用に使って食事をする日本人は魔術士に見えるんだそうな。
「カ、カ、カレン⁉︎、いつの間にそんな事が出来る様に成ったの?」あー、母ちゃんには初出だったっけか。こっちの食事マナーに慣れる為に、普段は箸を使ってなかったからね。
俺は側仕えに席に着かせて貰うと、箸のお尻でテーブルに書き真似をしながら、「字の練習ごときで、インクに紙がもったいないでしょう?こうやって地面に字を書く事を、来る日も来る日も繰り返してましたの。」チョークと石版もある事には有るが、繊細な手の動きを鍛えるには棒の方が良い。
「貴族の娘が寄りにもよって地面で土遊びとは、」「でもお父様、手先を鍛えなきゃ綺麗な字を書けませんし、やはり心を込めた字は自筆でないといけません。」俺の悪筆を分析して貰ったら、思考速度に手の動きが追いついてないって言われたんでな、今世は女に生まれた手前、人を魅了する綺麗な文字に憧れて練習したんだ。
「それよりも、お祈りの言葉をお願いします。」そのひと言で場が、驚きモードから現実モードに切り替わる。ひと時、厳かな雰囲気に包まれ、「「「然り」」」で締められた。
「ほほ〜、これは直ぐに流れださない濃厚な黄身の旨味が舌に絡んで、ブランデーの香りが立って堪え切れませんな。」「ええ、保存に使ったブランデーの酒精が、黄身の中の水分と結びついて一緒に気化をしてくれるのですのよ。」「真、カレンは神様のお知恵に浴しておる。」手を洗って、隣のアルコールをシュシュしたら早く乾くのは前世じゃ常識なんだけどな。
「猫ちゃんクッキーの副産物で、大量の卵黄が出ましたので、こうして美味しく頂くのです。」母ちゃんが、ウンウンと頷いてる。
「お父様、アイテシアの現状をどう分析なされますか?」俺の記憶だと、ガゾンブリアもサマルカンドと想定される国も、アイテシアと人口比率は大して変わらないはず。人口比率に対する兵員の数が同じなら、アイテシアは南北に分かれて対処しているから二分の一の兵員になる。
ガゾンブリアは、周りにザーム人国家が多く戦力を集中しやすいし、サマルカンドは、落ちぶれたとは言え属州からの兵員がある。無理くり動員すれば、ガゾンブリアが北アイテシア軍の3倍、サマルカンドが南アイテシアの5倍になると予測を立てている。
「んー、カレンがどのレベルの現状を述べているのか分からないが、今すぐにどうにか出来る問題でも無いだろうから現状維持で精一杯だ。」「美味しく現状を変える手立てが有るとすれば、お父様お母様は協力して頂けますか?」俺は、周りを見回して軽く微笑んで見せる。
※卵黄のブランデー漬けは、そうなるだろうとの予想に基づいて掲載しております。卵黄の味噌漬けや粕漬けは、レシピがネットで公開されて居りますので実在すると思われますが、ブランデー漬けはフィクションです。また、卵黄漬けは半日程度で完成なので、本作の如くに日保ちがするかは未知数です。




