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探偵志望ワトソンさんと  作者: 北乃コウ
イロコイ文化祭
11/36

交じって混ざってまざりたくて<エピローグ>

文化祭から一か月、特に変わることのない高校生活は続いている。いや、今日で一旦打ち切りになるはずだ。


 終業式の校長の話を流しているだけだと、異常なほど疲れることを知った。それでも、クラスメイトがダレていないところを見ると、些細なこの場所のイベントよりも今後の、というか後2時間後ぐらいの夏休みのことで頭はいっぱいなのかもしれない。


 どっちが正しいのかは判断つかないけどな。


 結局、あの後の文化祭の片づけでは恵茉が、


 「あ、確かに混ざってます、均等じゃないですもん、色が!」


 と、俺の推理の証拠を持ってきてくれたぐらいがハイライトだろう。思い返して恥ずかしくなる、俺のたわごとは、きっとスルーされたか、『好きだから』『何が?』『いや、青色じゃなくてピンク色が!』ぐらいに処理されてるのかもしれない。




 怖すぎて聞くことができないのが実情ではあるが。



 「たーかせ、夏休みの予定は?」


 校長の話は続いているというのに平気で須藤が話しかけてくる。お前は生徒なのかよ。


 「うるせーよ、別になんもねーよ」


 「そいえばさ、この前、家入がさ、文化祭の時の青ラバーを持ってたのよ」


 思い返したくないと、何度思えばいいのだろうか。俺は須藤を完全シカトで校長に向き直る。


 「聞いたのよ、そしたら、お前と交換したって、マジかよ、やるぅ~」


 「アイツ、意味分かってなかったみたいだけどな」


 反応してしまった自分が恥ずかしい。


 「そりゃ、そうだよ。俺が家入に何も教えずに渡したんだから」


 振り返ると須藤の余裕な笑み。


 「でも、こんなことは教えてあげた」


 「は?」


 「後夜祭の最後、一緒に花火を見れたカップルは一生付き合えるんだってコトを」


 校長には悪いが、途切れさせてしまう変な声が出た。


 全校生徒の注目が俺に集まってしまう。その中にはもちろん、あの子の目線もあって、当たり前のように絡まって。


 はにかんだ恵茉の笑顔は、多分、一生忘れそうにない。


とりあえず完結まで。お付き合いくださってありがとうございました。

イメージとしてはココで夏編終了。あと秋と冬で終わりみたいな。

あとは拙い推理チックな論理パズルができたら秋編をちょっとづづ完成させていこうかと。

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