僕はあなたを想うとため息でいっぱいになるよ!
僕の名前は、『深谷 凌平』 15歳、高校1年生。
僕の好きな人は、、、?
僕の親友の 『外山 海斗』のお母さんなんだ、、、!
海斗のお母さんの名前は 『まなみさん。』43歳の専業主婦で!
僕の家族と、家族ぐるみで仲がイイ。
僕と海斗は、、、?
幼稚園の時からの仲で、いつも僕は海斗と一緒にいたんだ、、、!
それは、同時にまなみさんとも一緒だった、、、!
僕が、まなみさんを好きになったのは、、、?
小学3年生の時だった、、、!
お母さん同士と僕と海斗で、ショッピングモールに来ていた時の事。
僕と海斗は、いつもようにはしゃいで遊んでいたんだ、、、!
当然! 僕のお母さんもまなみさんも僕たち二人を叱ったのだけど、、、?
僕たち二人は、言うことを聞かなかった、、、!
・・・気がつけば?
僕だけ、迷子になってて、、、!
皆で手分けして探してくれた時、1番最初に僕を見つけてくれたのが
まなみさんだった、そして僕をギュッと抱きしめてくれた、、、!
あの時の僕は、本当に心細くて、不安で不安で心が押しつぶされそうだった!
そんな時、まなみさんが僕を見つけてくれたんだ!【これは!運命だ!】って
本気で僕は思ったんだよ、、、!
僕はこの時から、まなみさん一筋になったんだ、、、!
でもまさか、、、!?
親友のお母さんを好きだなって、、、!
口が裂けても、海斗には言えないし、、、!
僕の気持ちは、誰にも言わないと決めていたのに、、、!
▽
僕と海斗が、同じ高校に行きはじめた頃、、、。
まなみさんと海斗のお父さんが、【離婚】したと、海斗から聞いてしまった!
『凌平、』
『・・・うーん? どうした海斗?』
『凌平だけには、話しておこうと思ってるんだが、』
『うん?』
『俺の父さんと母さんが、【離婚】したんだ、、、!』
『えぇ!?』
『俺は今まで通り、ココで母さんと暮らすけど? 父さんは昨日、家を
出ていったよ!』
『・・・・・・そっか、』
『ごめんな、暗くなる話なんかしてさ~』
『そんなの、気にするな! 僕と海斗の仲だろ!』
『あぁ、凌平が俺の親友で良かったよ!』
『・・・なんだよ、それ?』
『もう、この話は終わりな~! 今日、学校が終わったら何して遊ぶ、、、?』
『海斗の家で遊ぼう!』
『あぁ! 分かった!』
*
・・・僕は、もちろん海斗の事も心配だったけど、、、?
それよりも、まなみさんの事がもっともっと心配だった、、、!
まなみさんは、どうして、、、?
旦那さんと別れたのかな、、、?
流石に、僕から海斗にも聞けずにいたし!
気になる事は、たくさんあるけど、、、?
何より、直ぐにまなみさんに会いたい、、、!
そして、僕が今度はまなみさんをギュッと抱きしめてあげたい、、、!
僕が出来る事は、何でもまなみさんにしてあげたい!
そんな気持ちで、僕はいっぱいになった、、、!
▼
僕と海斗は、学校が終わって海斗の家に行ったんだけど、、、?
まなみさんは、いつもと全く変わらない感じで、、、。
『いらっしゃい! 凌平君、今日! ウチで晩ご飯食べていく、、、?』
『・・・あぁ、はい、』
『じゃ~後で! 凌平君の家に電話かけておくね!』
『・・・うん。』
『凌平! 俺の部屋に行こうぜー!』
『あぁ、』
*
僕は、少し期待していたのかもしれない、、、!
悲しんでいる、まなみさんを僕が守ってあげられると、、、。
・・・でも、現実は違ったのかな?
そんな時、まなみさんが海斗に晩御飯に使うミンチ肉を買って来てほしいと
海斗に頼んだ、、、!
『海斗! 今日の晩ご飯は、ハンバーグにするから? ミンチ肉買って
来てくれない、、、?』
『えぇーえ? まあ、いっか! 凌平は家にいていいよ! 俺1人で買い
に行ってくるから~!』
『あぁ、ううん。』
『じゃ~行ってくるよ!』
『気を付けてね!』
『あぁ、』
・・・運がいいのか? 悪いのか?
僕は、まなみさんと二人きりになった、、、!
『ねえ? まなみさん?』
『なーに? 凌平君。』
『海斗から、聞いたんだけど、、、? おじさんと離婚したって、、、!』
『・・・あぁ、そうよ! 海斗が凌平君に話したの? やっぱり親友なのね!』
『どうして? どうして別れたの、、、?』
『・・・それは、、、私にね! 好きな男性が出来たからよ!』
『えぇ!? まなみさんに、、、!?』
『えぇ! 凌平君だから、正直に話すけど、、、? 海斗と凌平君の
クラスの担任の小寺先生の事が私は好きになったの、、、!』
『・・・小寺先生って、、、? もう直ぐ【結婚】する女性がいるよ!』
『・・・えぇ、そうね! その事も小寺先生から聞いているわ!』
『じゃ! なんで!!!』
『恋愛は理屈じゃないのよ! 子供の凌平君には、分からないと思うけど、、、?』
『・・・そんな、僕はまなみさんの事が、ずっと、、、。』
・・・そこで、海斗がミンチ肉を買って帰って来た、、、!
『ただいま~母さん! 買ってきたよ~!』
『・・・ごめん、海斗! 僕、やっぱり帰るわ!』
『えぇ!? 凌平、どうしたんだよ急に、、、!』
『じゃ、お邪魔しました!』
『・・・えぇ、』
*
まなみさんが旦那さんと離婚したのは、、、?
小寺先生が、原因だったんだ、、、!
結局、僕の気持ちをまなみさんに伝える事も出来なかった、、、!
僕は、これから、、、。
どうやって、、、? 海斗と向き合っていけばいいのかな、、、?
『僕はまなみさんを想うとため息でいっぱいになるよ!』
・・・こんな僕の気持ち、どうすればいいんだ、、、?
最後までお読みいただきありがとうございます。