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D〜R World  作者: 鍵崇拝
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1話 覚醒

目が覚めた。

なにか夢を見ていた気がする。

思い出せない…まぁ良くあることだ。



自分で簡単な朝食を済ませ、親の位牌に手を合わし、学校に出かける。


俺は栗山くりやま 秋斗しゅうと

つまらない日常が、どうにかして変わってくれないかと願う高校2年生。

登校は一人、ぼっちだ。でも寂しいと思うことはない。これが日常なのだから。



「おっす秋斗〜。」


「あぁ…おす、和章。」


席についた途端話しかけてきた、俺の数少ない友人、十文字 和章。

明るい奴…俺とは正反対の存在。

でも一緒にいてて退屈しない。



授業が始まる。

面倒なので寝る…たまに起きてノートを取り、また寝る。

休み時間には和章を主とした友人と駄弁る。


放課後はまた一人で帰る。

情熱を傾けるような部活なんてやっていない。

そんな何かに熱くなるなんてバカバカしい…というのが俺の考えだ。



スーパーに寄り、夕飯を考える。

そして今晩の献立を思いつき、材料を買ってまた帰り道を歩き始める。



あぁ…惰性…意味のない人生だ。

ただ身体が覚えていることを繰り返すだけ。

そんなただ生きているだけの人生。

こんな日常をこれからもずっと続けて行くのだろうか?

それともいつか何かが変わるのだろうか…?


スーパーで時間を食ったらしい。

夕暮れだった道ももう暗くなり始めている。

少し急ぐべきか…いや、面倒だ。

このままゆっくり帰ろう…



「おや…つまらぬ顔の若者だ。まぁ当然か…こんなつまらぬ日常を繰り返していれば…」


気づくと少し先に人が立っていた。

男か女かもわからない…中性的な声と顔をしている。

身体つきから、恐らく男だろう。


「…いきなり失礼だな…誰だよ?」


「名乗るような者じゃないですよ…おそらくじきにわかるでしょうし…っといけない。目的は与太話じゃないんです。」


「目的? 」


「栗山秋斗さん。貴方…今この生活に満足してますか?」



いきなり何だこいつ。小馬鹿にしたような笑みを浮かべながら話を続ける男…


「いきなり何を…」


「貴方は退屈している。この何もない、何も変わらない日常に。ただ惰性のように生き、死んだような生活を続けるこの今の現状に。」


…間違ってはいない。

確かに、今の人生を充実したものと考えたことなど一度もない。


「だったら…なんだよ。あんたは結局のところ何が目的なんだ」


「私の目的は、今の貴方の日常…退屈を破壊することです。私が貴方の日常を壊してあげましょう。いや、正しくは壊すための『鍵』を与えましょう。」


言ってる意味がよくわからない

結局何が言いたい…


「…鍵って…具体的には…?」


「貴方にとっての新しい世界を開くための鍵 ですかね。貴方が望むなら、その鍵を与えましょう。望まないなら強要はしません。ですが、私の目的は貴方に鍵を与えること。大した理由もないのなら、その鍵を受け取っていただきたいところですねぇ」


…怪しすぎるよな…どう考えても。

だがまず聞くことがあるよな…


「…いくらだ?いくら払わせるつもりなんだ?」


「えっ…あはは!そう取りましたかっ!いえいえとんでもない…お金などいりません。言ったでしょう?私は鍵を『与える』のが目的なんです。『買わせる』のが目的じゃないんですよっ!」


いかにも怪しいが、もし本当にそれが叶うなら…望むべきなのだろうか…。

この…くだらぬ日常を破壊する鍵を。


「…わかった…望もう。鍵を、俺にくれ。」


「よかった…では貴方様に与えます…鍵を…。この日常を破壊する術を…」



ー1話 終ー

初投稿です。

パッと思いついてメモに書き留めていたら止まらなくなり、このサイトを見つけたので投稿してみました。

完全な素人なので読んでて「うわっこいつ日本語力ねぇな。」と思うところもあるかもしれませんが…どうか温かい目でお願いします。笑

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