ボーイズトーク!
莉桜と澪が恋バナをしていた頃。亜葵と颯の二人も恋バナ(笑)をしていた。
ー男湯ー
「なあ、亜葵」
「なんだ?颯」
「俺、莉桜の気持ちがわかんねえ…」
「へえ、そうか。俺はわかるけどな」
「はぁっ?」
重々しく言う颯に軽く、本当に軽く答える亜葵。
「え、普通にわかるだろ」
「いや、わかんねえ。教えてくれよ」
「ヤーダ☆」
「な、てめっ」
「つかさ、それくらい自分で考えろよ。お前の好きな女だろ?」
掴みかかる颯を軽くあしらいながら亜葵が言う。
「…おう。で、亜葵」
彼の言う事ももっともだと思って大人しくなる颯。
「なんだ?」
「じゃあ、お前は澪の事どう思ってるんだよ?」
問いかける颯に亜葵は即答する。
「好きだけど?」
「即答かよ。にしては何もしないんだな。お前ならバンバン迫っていきそうなのに」
呆れながらも不思議そうな颯に苦笑しながら答える。
「いや、俺としてはそうしたいんだけどな。澪はなんていうか恋愛を怖がってるっぽい」
「はあ?どういう事だよ?」
「なんか恋愛の何かに怖がってるっぽい。それが何かはわかんねえけどな。だから手を出しにくい」
「いやいや、手を出すって言い方だろ」
「は、じゃあお前は莉桜にこの先手を出さないつもりか?」
呆れるように言う颯を挑発するように亜葵がニヤッと笑う。
「てめ、言うじゃねーか」
まんまと挑発に乗る颯。手でお湯をすくって亜葵の顔にぶつける。
「げほっ…。いきなり何するんだよ?!」
「いや、先に喧嘩売ったのはお前だからな」
ギャーギャーとお湯をぶつけ合う。そのバトルは二人がのぼせるまで続いた。