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Secret Fable  作者: ヨエ団
序章
5/15

宇宙での研修にて

 俺は、今宇宙にいる。

 というのも、宇宙遊泳の研修中だからだ。

 宇宙遊泳と言っても宇宙ステーションの中を行ったり来たりしているだけなので、宇宙に来たという感覚はないのだが。

 無重力なのだから、それはイコール宇宙にいるという事だろう。


 それはそうと……暇である。

 こんなに宇宙とはしょうもない物だったのか、と改めて感じた。

 いつぞやの大富豪の言葉を痛感した瞬間だった。


 しかし、こんな宇宙でも無線LANは繋がっていて、いつでもネットが出来る環境となっている。

 それも、宇宙エレベーターのお陰だろう。

 そうで無ければ、地球上の電波が宇宙に幅広く届かなかったと言っても過言ではない。


 宇宙遊泳をしながらネットを遊泳していると、面白い記事に行き当たった。


 『太陽の活動停止について』と言うものである。

 詳しいことは良く分からないが、太陽から発せられるニュートリノなどの量が近年減少していて、近い未来に太陽は活動停止してしまって、地球は氷河期に突入するだろう、という旨の論文であった。


 ニュートリノってーと、ノーベル賞を取った日本人が発見した物質だったか。

 光とほぼ同等の速さを持ち、地面をもすり抜ける物質で、昔計測ミスで光より速いとされたんだったっけ。


 近い未来、と書かれているが、俺たちが生きている間はそんな事も無いらしい。


 正直、宇宙規模の話をされてもまだイメージが湧かないな。

 宇宙にいるというのに、不思議な話だ。


 多分どうでもいいのだろう。

 そんな果ての事なんて。


 先生に怒られたので、タブレットフォンの電源を切ってポケットに入れる。


 さて、人類が滅亡するのは何時(いつ)になるんだろうね。

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