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200文字の『双子』シリーズ

待ち合わせ(200文字)

作者: 日下部良介

待ち合わせの時間には到底間に合いそうにない。

しかも、慌てて出てきたから携帯電話を忘れてきた。

なんで、あんな場所で待ち合わせしようなんて言ったんだろう。

そこから見える夜景が彼女のお気に入りだとあいつが言うから。

ようやく着いた待ち合わせ場所。

彼女の後姿が見えた。

えっ? 誰かに抱き寄せられるように彼女の体が傾いた。

彼女の背中越しに見えたその顔は自分とまったく同じ。

ア、アニキ? そりゃないよ! 双子の兄だった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 双子は好みまで似ているのかしら。彼女が気付いてなかったら、よけいに悲しいですね。 気の毒だけど笑ってしまいます。
2010/06/05 18:50 退会済み
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