表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/128

いつも集まるメンツは将来の幹部候補生みたいなもん

そして、深夜になると大広間にいつものメンバーが集まった。


そして女子高生ながら忍者の棟梁の柚花ゆずかを中心に重大な話し合いが始まった。



「やっと集まったね。いつものメンバーが・・・」



いつものメンバーとは柚花ゆずか以外に・・・


戦国期から忍者の棟梁である望月家の右腕として活躍する上忍の家系である近本家の千歌ちか・・・。


望月家の左腕と言われる名門高橋家出身で身体能力だけなら柚花ゆずかの次に強い春奈はるな・・・。


先祖代々医者と忍者の家系である天才の一族と言われている岩崎いわさき家のゆう・・・。


先祖代々下忍の一族ながらも『愛』と『義』を大事にして生き抜いてきた熱いおとこの一族である桧山ひやま家の進次しんじ・・・。


そして最近、柚花ゆずかに拾われた一般人パンピー出身の快男児、高山俊一。


この5人が大広間に集まる。しかし・・・。



「ちょっと待って!?もしかして俺、いつものメンバーの中に入っている!?よっしゃっー!!」


高山は嬉しくてその場でガッツポーズをして立ち上がる。


「俺さ、ずっと指紋消すために変な薬に手を突っ込んでいたりさ、山を走ったりして仲間扱いされていなかったと思っていたんだよ。でも柚花ゆずかちゃんは俺の事をいつものメンバーに入れてくれた!スゲー嬉しいっ!」


まだ柚花ゆずかが何も言っていないのに勝手に1人で喋りまくる高山は『仲間』扱いしてくれるだけ嬉しいみたいだ。


「まぁ一応ね。高山くんも含めて、今日ここに来てくれたみんなは将来の幹部候補生だよ。普段から集会に来ない人が幹部になんてなれないしね。」


はしゃいでいる高山を特に注意せずに柚花ゆずかは当たり前なことをいう。


いくら実力や家格があろうと集会に顔を出したり、任務をしない人は絶対に幹部にはしない。柚花ゆずかは実力や家格よりもヤル気が一番大事と思っている。


特にこの現代社会では忍者なのに忍者の任務や集会に来ない人が多すぎるのだ。いくら忙しくても、そんなヤル気のない人は幹部には出来ない。



「さて、みんなに来てもらったのは他でもない。極道ヤクザに手を貸しており、かつてあたし達の仲間だった喜田きだくんの処遇を話し合う為だよ。あたしは忍者の掟に従って海に生きたまま沈めるのが良いと思うけど・・・」


そう言って柚花ゆずかは隣の部屋から縄で縛っている喜田きだを引きずって連れてきた。



喜田きだの変わり果てた姿を見て、ゆう桧山ひやまはゾッとした。


喜田きだはこの後、海に生きたまま沈められると思うと怖くて、その事ばかり考えると顔に生気が無くなってくる。そんな生気の無い顔を見てゆう桧山ひやまは怖く感じた。


特に喜田きだと同世代で仲良かったゆう喜田きだを弟のように可愛がっていた桧山ひやまは何とも言えない気持ちになる。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ