みんな!集合っー!!
それから数時間後・・・。柚花とメッセンジャーは帰宅した。
柚花は気絶している喜田の首根っこを掴んで持って帰ってきた。
「ただいまぁっー!任務大成功だよ♪」
屋敷に戻ってくるなりハイテンションな柚花・・・。そんな柚花のテンションの高さに春奈はビックリする。
「ど、どしたの?」
「んー?反社に味方する元忍者を捕らえたの。」
すると柚花は喜田を大広間に連れて行く。
「さてと・・・。いつものみんなに連絡だ」
柚花はスマホでみんなにメールを送る。
これから喜田の処遇を決める話をする為にいつものメンバーを集めて話し合いをする。
するとダッシュで高山くんが大広間に現れた。それも慌てて来たみたいだ。
「ゆ、柚花ちゃん!反社に味方する元忍者を捕まえたんだって!?凄いねっ!」
「そうでしょ?忍者の力は強大だからね。反社に元忍者が所属すると、忍者の能力の高さを武器に悪さしまくりだからね。だから、これで町の少しは治安が良くなるはずだよ!」
笑顔でぴょんぴょんと跳ねるような感じで歩く柚花を見て、高山は本当に嬉しかったんだろうなと察した。
しかしそれと同時に高山は気になることがあった。
「柚花ちゃん、捕まえた元忍者って仲間だった人だろ?その人をこれから話し合いで処遇を決めるって・・・その、複雑な気持ちとかにならない?」
すると先ほどまでぴょんぴょんと跳ねるように歩いていた柚花の動きがピタッと止まった。
「そりゃなるよ。一緒に遊んだりもしてたからね。でもあたしは忍者。忍者は悪人には非情にならなければならないの。だから、みんな複雑な感情を抑えているんだよ。」
柚花は高山の方を振り向かずに部屋を出て行った・・・。
高山に変なことを聞かれて柚花が抑えていた複雑な感情が溢れ出て来そうだったのだ。