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喜田くんを連れて帰る前に・・・

喜田きだ柚花ゆずかの圧倒的な強さの前に観念した・・・が柚花ゆずか喜田きだが逃げ出さないように足の骨を折る。



部屋では「ボギっ・・・!!」という鈍い音が響き渡る。


「ギャァァァっっっー!!!!いでぇぇぇよぉぉぉっっーー!!!」


「はいはい、泣き叫ばないの。いい歳した大人の男が泣いてちゃ格好かっこうが付かないよ?さぁもう片方の足もボギっと折るからね♪頑張って耐えてね♪」


柚花ゆずかは笑顔で喜田きだを励ましながら片方の足を掴む。


「やだやだやだやだやだやだやだやだぁぁぁっっーーーー!!!どうせ俺あとで日本海に沈められるんでしょぉっっーー!!??ここで痛い目に遭わされる必要ないじゃんっーー!!」


喜田きだはあまりの痛さに泣き喚くし、この後で『忍者の掟』を破った罰で生きたまま海に沈められるのが怖くて小便を漏らしてしまう。


喜田きだくん、怖いのは分かるけどお漏らしは駄目だよ・・・」


小便の臭さに柚花ゆずかは鼻を摘んで、ゆっくりと足の骨を折る。


「あんぎゃぁぁぁっっーーー!!!!いっでぇぇっっよぉぉっっーー!!!もう止めてぇっー!!殺してぇっっーー!!海に沈められたくなーいっーー!!」


醜く泣き喚く喜田きだを見てメッセンジャーは少し怖くなる。


「これがこれから死に行く者の姿か・・・。何だか怖く感じてきたぜ。」


さっきまで柚花ゆずかに勝つ気満々でいたのに負けると痛みと死の恐怖で泣き喚く。忍者だから殺されるぐらいなら自爆するとか、舌を噛み切って死ぬというのは現代社会を生き抜く忍者ではやることは滅多にない。


そこまでの根性は戦争時代ならともかく現代社会では培う事は出来ないだろう。


忍者とはいえ人間なのだから死ぬのは怖いし、死の恐怖で錯乱する事も当然ある。現代の忍者は思った以上に普通の感性を持っているのである。



「取りあえず喜田きだくん、うるさいから黙っといて」


あんまりにも泣き喚く喜田きだが鬱陶しいから柚花ゆずか喜田きだの頭を殴って気を失わせる。



「さて、そういえば桜井さくらいにトドメ刺したっけ?」


喜田きだとの戦いで桜井さくらいを殺したかド忘れしてしまっていた柚花ゆずか



「あそこで死んだフリしているから早く殺してこい」


メッセンジャーが見つめる方向を見ると確かに桜井さくらいは倒れているが息をしている。なので柚花ゆずか喜田きだが持っていた西洋の太刀を手にする。


そして太刀を喜田きだに向かってやり投げの要領で投げ飛ばす。そして太刀は桜井さくらいの頭部に刺さり、「グサッ」という音とも桜井さくらいは絶命した。




「さて、任務完りょー!後はこのビルにいる人の記憶を少し失くすだけだね・・・!」


「ああっ・・・!最後まで抜かり無くやろうぜっ!」







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