表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/128

桜井が貧相貧乳の女子高生を求めてるってよ!

「ただいま〜!」


メッセンジャーが最高の情報を聞いて帰って、時刻は既に午後6時前である。


学校が終わった柚花は帰宅して、これからおじいちゃんと店番を代わる。


しかし、その前に報告だけはしようとメッセンジャーは柚花の頭に止まる。


「メッセ、どうしたの?」


「お前に最高の報告がある。喜べ!桜井が貧相貧乳の美少女女子高生を求めているんだってよ!小野寺が今、必死に美少女貧相貧乳女子高生探しているんだ!今週末に桜井に紹介しなくちゃいけないと言っていたのを聞いたぜ!やったな柚花っ!」


しかしハイテンションなメッセンジャーと比べて柚花はテンション低く「へー」と一言言うだけであった。


「どうした?テンション低いぞ?」


「だって貧相貧乳な女子高生じゃないと桜井に紹介してもらえないんでしょ?それだと・・・あたしは無理かなぁ」


「いや、おめぇガリガリで貧乳じゃん。紹介してもらえるぞ。」


メッセンジャーのド直球な言葉に柚花はブチ切れた。


「誰がガリガリのド貧乳だって?」


メッセンジャーの首を掴んでゆっくりと首を絞めていく柚花。


「あっ!ごめん!ド直球過ぎる言い方してしまった!」


「あたしは好きでガリガリ貧乳になったわけじゃないんだけど・・・?食べても全然太らないし全然胸も大きくならないだけなんだけどっ・・・!?」


「ああ・・・ゴメンなさい。本当に許して・・・!俺頑張って情報手に入れてきたんだぞ!それなのにこの仕打ち酷いだろ!」


柚花ゆずかの笑みが怖い。コイツの笑顔は可愛いけど底知れない怖さがある。


「お、お前可愛いしさ?きっと桜井さくらいに紹介してもらえるよ。」


すると『可愛い』という単語に反応したのか柚花ゆずかはメッセンジャーを解放した。


「ん?あたし可愛い?そうかな〜?えへへ〜!!」


「あっ?うんお前は可愛いよ。千歌ちか春奈はるなと比べて可愛いよ。高校生にしては相当お洒落だしな。」


柚花ゆずかは忍者の棟梁でめっちゃ強いしリーダーシップもある。メンタルも強いし、物知りだし勉強も出来る。


そんな柚花ゆずかも高校入学したての15歳である。


そんな年頃の女の子だ。可愛いと言われると素直に嬉しいし、お洒落と言われると何だか大人になった感じがする。


「そっかそっか♪あたしは可愛いか♪メッセ、さっき言ったガリガリ貧乳という発言は許してあげよう。その代わり2度目はないからね?」


メッセンジャーに一言言うと柚花ゆずかは嬉しそうな顔をして私服に着替える。


「ああ・・・」



今まで柚花ゆずかに何度も貧乳と言って怒らせているがなんだかんだで柚花ゆずかは許してくれている。


そんな優しい柚花ゆずかに対してメッセンジャーは特にありがたいとかは思わなかった。


メッセンジャーの頭の中には「貧乳に貧乳って言って何が悪い」という考えがあるからである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ