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年頃の男の子はみんな女好きぃっ!

メッセンジャーは隠れて小野寺おのでら達の会話を盗み聞きする。


「モテ男の小野寺おのでらくん、オイラ達にも女の子紹介してくれです!」


「良いだろう!今度紹介したらぁっ!だが俺はそんな事より週末に桜井さくらいさんに女の子を紹介しなくちゃいけないから忙しんだぁっー!ガッハッハ!」


「いやぁ、小野寺おのでらくん忙しそうには全然見えないでガンスよ?はは・・・」




この会話にメッセンジャーは呆れた顔をする。


「なんだぁ・・・このバカ丸出しの会話は。これが国立大学に通っている奴の会話なのか・・・?」


メッセンジャーは大学、特に国立大学に通っている人は頭良いイメージがあったから、どんだけ賢い奴なのかと興味もあったのだが聞いてみるとそこらのチンピラと大差ない感じである。正直アホっぽくてガッカリした。



すると突然、「ドーン」という大きな音がしてメッセンジャーは驚く。


「な、なんだぁ?」



すると小野寺おのでらと思われる人が大きな声が怒鳴り付けていた。



「オイごりゃぁっ!全然忙しそうに見えないとは何ならぁっー!桜井さくらいさんが満足する女の子を探すのが大変なんじゃっー!」



「ガンっ!ドーン!」という大きな物音と「ボコッ!ボコッ!」という音からしてメッセンジャーは小野寺おのでらが仲間に殴る蹴るの暴行をしていると察した。



「す、すみません・・・。ならば小野寺おのでらくんが知っている女で最高の女を紹介すれば良いのでは・・・」


「アホかっー!あの御方はな!普通の可愛い女子高生と付き合いたいって言ってんだよ!それも貧相貧乳な美少女と!でも俺にはアホみたいな女しか知り合いにいないし!そもそも普通の女の子は俺みたいなチンピラを怖がるし・・・!もうどうすりゃ良いんだっ!紹介しなかったら桜井さくらいさんに殺される・・・!琵琶湖に沈められるかも知れない・・・!うわぁぁっー!!死にたくなーいっー!」



怒ったり泣き喚いたりする小野寺おのでらの声が教室内に響き渡る。


小野寺おのでらの仲間とメッセンジャーは「コイツ、ギャーギャーわめいてウゼェ」と心の中で思っていた。





しかしそれと同時にメッセンジャーは心の中で笑う。


「ほうほう・・・♪」


これは良い話を聞いたとメッセンジャーは自然と口元が緩む。


「いい話聞いたぜ。貧相貧乳の普通の女子高生の柚花ゆずかなら桜井さくらいも気に入るんじゃねーのか?」



するとメッセンジャーはギャーギャーと騒がしい教室からコソコソと出て行く。


「この情報なら柚花ゆずかも喜んでくれるだろうな。早速家に帰って柚花ゆずかに報告だ!これで今日も美味いパンがもらえるぜ!」


メッセンジャーは大喜びで外に出て羽ばたいて行く。

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