表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/128

忍者は任務では殺しを躊躇ったら駄目なんや

柚花ゆずかの殺り方と同じ手順で春奈はるな不良ヤンキーのお兄さんを惨殺した・・・のだが、春奈はるなは少し気分が悪くなったみたいである。


「うぅっ・・・」


春奈はるなの手には人を殺した感覚が残る。


さっきまで生きていた人の生命いのちをこの手で奪ったのだ。春奈はるなは例え任務とはいえ人を殺す事はいまだに慣れない。


殺した人間から流れる血を見ると気持ち悪くなる。


そんな春奈はるなの気持ちは柚花ゆずかはちゃんと理解していた。理解していたが言わなきゃいけないことはハッキリと言う。




春奈はるなちゃん?さっきボールペンで喉を潰す時に一瞬躊躇ったでしょ?アレは駄目だよ。格上が相手ならその一瞬で形勢逆転に持って行く事が出来るんだから。勢いで思い切り殺らなきゃ駄目だよ。」


「ご、ごめんなさい・・・。」


尊敬する柚花ゆずかに怒られると正直心がへこんでしまう。


「でも前より動きは良くなっているね。昔から比べると心身ともに成長しているのが分かるよ♪」


春奈はるなの少しずつだが確かな成長を感じて柚花ゆずかはニコニコと笑顔で春奈はるなの頭をナデナデする。


「あ、ゆずちゃん・・・♪ッッッ♪♪♪」


尊敬する柚花ゆずかに頭を撫でられて春奈はるなは嬉しくて飛び跳ねてしまう。


「はいはい、喜ぶのはそこまでだよ。この先にアプリ開発者がいるかも知れない。」


「う、うん・・・!」


冷静になる春奈はるなはふとテーブルの上に置かれている2つのスマホに目をやる。恐らく殺した不良ヤンキーのスマホだろう。


ゆずちゃん・・・!このスマホ念の為に持ち帰らない?屋敷でスマホの情報を調べようよ。」


しかし柚花ゆずか春奈はるなの提案に首を振る。


「最近のスマホは位置情報とか分かるからね。スマホを屋敷に持ち帰るってことは不良ヤンキーや半グレ、ヤクザにあたし達の居場所がバレるって事だから止めた方が良い。それより、今ここで情報を調べた方が良いけど・・・そんな時間あるかな?」


モタモタと不良ヤンキーのスマホから連絡先や通話記録、LINEの記録を調べている間に仲間がやって来るかも知れない。


そうなると面倒なことになるから出来る限り、時間の掛かる事はしたくない。




「まぁ、せいぜいコレくらいしか出来ないかな。」


すると柚花ゆずか不良ヤンキーのスマホから連絡先一覧を簡単に見てみた。


そして気になる連絡先の電話番号やメールアドレスだけ自分のスマホにメモった。


柚花ゆずかの手際は物凄く良くて、この間に掛かった時間は30秒程度であった。


「ん・・・?ゆずちゃん、さっき何かやった?」


「ちょっとね。不良ヤンキーの連絡先一覧から聞いたことある名前の連絡先をメモっただけだよ。」


柚花ゆずか達忍者は日本全国の主だった半グレ集団、暴力団のお偉いさんの情報を共有している。


その共有している情報にある名前が不良ヤンキーのスマホの連絡先にあったのでメモったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ