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メッセンジャーおったんかワレぇ!

柚花ゆずか春奈はるなが急いで行った町は柚花ゆずかたちが住んでいる町でも大きな町である彦根市。


ここ彦根市には国立大学の帝国滋賀大学や頭が良くて高校野球も強い全国的に知名度が高い彦根東陵高校があり、多くの人が行き来する町である。




とりあえず柚花ゆずか達は人気ひとけのない場所で森でくノ一装束から私服に着替える。


くノ一装束で町を歩くと怪しいし目立つ、それは忍者としてマズい事だ。


忍者なのだから誰にも怪しまれないように任務を達成しないといけない。特に一般人パンピーには忍者ということを知られてはならないのが忍びの掟。



私服に着替えて町に出ると柚花ゆずかは満面の笑みで町を歩く。これなら誰も怪しい奴なんて思わないだろう。


「来たよ彦根に!ここに闇バイトの専用アプリを作った人がいるんだよね。」


柚花ゆずかは彦根市には何度も遊びに来たことがあるが初めて彦根市に来た春奈は驚いていた。


「はぁ〜彦根市!華やかな大学と言われている帝国滋賀大学や可愛い制服の彦根東陵があるだけあって華やかな人が多いね!」


「えっ?そうかな?」


奈良の田舎に住んでいた春奈はるなからしたら彦根の町を歩く人はみんな華やかに見える。


「私が住んでいる町は田舎だから本当そう感じる!ここにはあの赤鬼と言われた井伊直政の彦根城もあるし!」


「あー確かに。」


彦根城の存在・・・柚花ゆずかは忘れていた。確かにそんなお城あったねって感じだ。


春奈はるなは歴史好きだからお城とか見るのが大好きなのだ。


「ねぇねぇゆずちゃん!彦根城見に行ってもいいかな?」


「うーん・・・。任務が終わって時間があったら良いけど期待は出来ないよ?」


「うん、それでも良いよ!彦根城1度見に行きたかったんだ♪」


任務が終わった後、時間があったらとはいえ有名なお城を観に行けるとなるとテンションが上がり、何処となくピョンピョンとしている春奈はるな


お城が見れるのがよほど嬉しいのだろう。




「にしてもよぉ・・・彦根東陵高校の制服って可愛くね?みんなミニスカじゃん!」


「うわっ!メッセ居たの!?」


鳩のくせに女子高生を見て興奮気味のメッセンジャーが急に頭上に現れて柚花ゆずか達は驚く。


「居るに決まってんだろ!?俺はお前の服にずっとしがみついていたんだよ!でも柚花ゆずか、お前全然気付いてくれなかったから寂しかったんだよ!」


「うっ・・・メッセぇゴメンね。」


柚花ゆずか達が屋敷に居た時からメッセンジャーは居たのに誰も相手してくれなかったから拗ねている。


しかし怒っているのかと思えばそうではなかった。


「ふん。良いさ。彦根東陵高校のミニスカJK見れたから俺は満足だ。」


「何言ってんだ、この鳩。」


なんか言う事が腹立つから柚花ゆずかはメッセンジャーの首を掴む。


「ギャッーいたい痛い。」


「あ、あ!ゆずちゃん止めてあげて!メッセが死んじゃうよぉ」


メッセンジャーのピンチに慌てて春奈はるなが助けに入り、柚花ゆずかは仕方なくメッセンジャーを解放する。


「なんで首絞めるんだバカ柚花ゆずか!」


涙目でヒィヒィしているメッセンジャーは柚花ゆずかに怒鳴りつけた。


「だって女の子を性的に見ていたもん。あたし、自分の家族が女の子を性的な目で見るのなんて嫌だしなぁ・・・。」


でも仕方がない。メッセンジャーも男の子なんだから。







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