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採用担当者は柚花ちゃん♪

「そういえば高山くんの事はおじいちゃんに言ったの?ゆずちゃんのおじいちゃん、高山くんみたいなの嫌ってそうだけど・・・。」


千歌ちかは高山を見ていると、どうしても柚花の父を思い出す。


柚花の父も高山みたいな輩で柚花の祖父から嫌われていた。


「今日の朝に一応聞いてみたけど、今の棟梁はあたしだから全ての権限はあたしにあるみたいなの。だから、あたしが高山くんを採用したから決定なの。誰にも反対させないよ。」


とは言え柚花ゆずかは念の為、祖父と高山くんを出来る限り会わせないようにしておきたいと考えていた。


高山くん、明らかにバカだから柚花の祖父に絶対嫌われそうだもん。


「おじいちゃんはもう現役を退いて、忍者の任務について一切干渉しないみたいだから、この屋敷にも来ることはないと思う。だから高山くんはこれからこの屋敷で暮らすように!分かった?」


しかし柚花が真面目な顔をして言っているのに高山くんは柚花を無視して春奈はるなの方を見てデレデレしている。


「コラっ!このロリコン野郎どこ見てんのっ!?あたしが話しているんだからコッチを見なさいっ!!」


自分の事なのに真面目に話を聞かない高山に柚花はキレた。それどころか柚花より年下の春奈にちょっかい出そうとしていて腹が立った。


その怒った声に高山はめっちゃビビった顔をして柚花の方を見る。


「あーあ、あのバカ。柚花を怒らせやがった。なかなかいないぞ?柚花を怒らせる奴なんか。」




ビビリ散らす高山に柚花は容赦なく怒る。


「高山くん!アンタ、自分の事なのに真面目に聞く気ある?コレからは人の話をちゃんと聞くことが出来ない者は死んじゃう世界なんだからね!?特に高山くんは身体能力はどう足掻いてもあたし達、生まれながらの忍者には遠く及ばないの!人の話を聞けなくてヤクザに囲まれてブッ殺される事もあるんだから!」


「えっ!!忍者になったらヤクザなんか余裕で倒せるんじゃないの!?」


高山は忍者をスーパーヒーローかなんかと思っているだろうか・・・。こんな考えだとすぐ死にそうである。


だから柚花は珍しく怒気のこもった声を出す。


「それはあたし達みたいな忍者だけ。一般人パンピーから忍者になった者はどうしても生まれながらの忍者には及ばないの。だからヤクザに囲まれて、それで任務中にヤクザに殺されて海に沈められた忍者も過去にたくさんいるの。分かった!?まずはちゃんと人の話を聞くことっ!良いっ!?」


「は、はい・・・」


柚花の怒った声がとても怖く感じた高山はメチャクチャ落ち込んでションボリした顔をする。


普段ニコニコ笑顔で怒ることの無い柚花が本気で怒ると物凄く怖い・・・。






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