あ、この子たちは可愛いなぁっ〜!
柚花と高山くんは再び部屋に入る。
「そんじゃ残りの人達の紹介をするよ。千歌ちゃん来て!」
「はぁーい!」
そう言ってやって来たのはメガネを掛けたくノ一の近本千歌であった。
柚花と同じ高校で同じクラスであるのだが、学校の時とは違って明るい。そして学校の時とは違って髪型をポニーテールにしている。
「高山くん、この子があたしの親友の近本千歌ちゃん!あたしと同じ高校通っているの。」
「へぇ・・・」
高山は反応薄そうにするが本心では千歌の事をメチャクチャ可愛いと思っていた。イケイケ女子の柚花とは違って千歌は優等生タイプだから高山にとっては新鮮な感じだろう。
「ふーん?この人が柚ちゃんの店の常連で闇バイトをしていた高山くんね。はじめまして、近本千歌です。宜しくね?」
ペコリとお辞儀をする千歌。そんな千歌の仕草が高山の心をキュンキュンさせる。
「あ、お、俺は高山俊一。頑張って強くなるから宜しくな!」
高山くんの声はどこか震えているような感じがする・・・。恐らく千歌みたいなタイプと話すのが初めてだから緊張しているのだろう。
「基本的にあたしと千歌ちゃんは家が近いから同じエリアを担当する事になるね。」
「エリアとかあるの?」
「あるよ。例えばあたしは滋賀県住みだから滋賀県内を担当みたいなね。でも暇な時や重要な任務が出来たら他所の県にも行くよ。」
忍者には担当のエリアというものがあるのか・・・。少し意外であった。
「それと女の子はもう1人居るんだけど・・・。春奈ちゃーん!」
柚花は少し大きな声を出して部屋の隅っこで本を読んでいる女の子を呼んだ。
「柚ちゃん、どうしたの?」
呼ばれて来た女の子は黒い髪でツインテールの女の子であった。背は柚花より少し低い。
「高山くん、この子が高橋春奈ちゃん。奈良県担当の忍者の名門の家系の子。まだ中学生であたしの妹と同い年の女の子♪」
すると春奈は柚花にギューと抱きつく。
「柚ちゃんに抱きつくの落ち着く・・・。」
「じゃあ・・・あたしも抱きつこ♪」
柚花は高山の目の前で春奈とギューと抱きつく。
そんな様子を見ていた高山は「尊い・・・」と思わず呟いてしまった。
すると柚花は高山の視線に気付く。
「何見てんの?そんなに珍しいかな?女の子同士のハグだよ?」
「い、いや・・・なんか目の保養になるなぁって思って・・・。」
そういえば町でたまに見かけるな。こうやって友達同士で抱きつく女子高生や女子大生を・・・。
とても尊い・・・です。それにくノ一コスチュームも女の人はエロくてとても・・・イイです。