現代の忍者って忍者っぽくねぇな・・・
高山は柚花に紹介された4人を見て、服装以外忍者っぽくねぇ〜と思った。
すると、そんな高山の表情を見て金髪のギャルっぽいくノ一が高山に詰め寄る。
「おいチンピラ!おめぇ今私を見て忍者らしくねぇとか思ったろ?ケンカ売っとんか?」
金髪のギャルは高山くんの胸ぐらを掴んで今にも殴り掛かろうかとする勢いだ。
「ひ、ひぃっー!す、スミマセンでしたぁ・・・!」
めっちゃ殺気を出すギャルを前に高山くんは涙目でただひたすら謝る。
そんな2人の間に柚花が止めに入る。
「コラコラ、優ちゃん止めなって。高山くんもあんまり失礼な目で見たら駄目だよ?」
柚花が止めに入ると優と言われたギャルは高山を掴んでいた手を離す。
「チッ!柚がそう言うならやめてやる。明日もテストがあるから少しイライラしてしまったよ・・・。」
優の言葉にまた高山が反応する。
「えっ?テストってもしかして大学生なの?」
「あんっ!?大学生で文句あるんかチンピラ!」
「ひぃッ〜!!」
しかし優に睨まれるとすぐに静かになる高山くん・・・。
「あー、高山くんごめんね?優ちゃんは東京の医学部に通っているから実習とかテストで忙しいんだ。だからイライラしているんだけど、普段は凄く優しくて頼りになるお姉さんだよ♪」
するとまたまたまた高山くんが余計なことを言う。
「はっ?えっ?コレで医学部?医者ってこんなんでもなれるの?」
「おいゴリャ!『こんなんでも』ってなんなら!!」
高山くんが余計なことを言うから優が再びキレる。そんな2人の間にまたまた柚花が止めに入ろうとする。
「ちょっと2人とも落ち着いて。高山くんも余計な事言わないの。ホッチキスで口封じちゃうよ?」
「おうおう、柚やったれ!このチンピラの口封じたれ!」
「ひぃっ!ごめんなさい柚花ちゃん・・・。」
柚花は涙目になる高山くんをとりあえず部屋の外に連れ出す。
「高山くん・・・黙っていてと言っていたのに。」
「ご、ゴメン。俺、昔からギャルの類が嫌いだから、うっかりおちょくってしまった。」
どう見てもチンピラな見た目の高山くんがギャルが苦手なのは意外であった。
「さっきのお姉さんは岩崎優っていう忍者と医者の家系なの。だから医者を目指しているんだよ。だから失礼なこと言っちゃいけないよ。忍者の中で誰よりも頭良いしね。」
「そ、そうなんだ・・・」