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帰ってきたら夜中の3時・・・

「ただいまー!」


そう言って柚花ゆずかは自分の部屋の窓を開けて部屋に入る。 


あの後、柚花ゆずかは警察にバレないように監視カメラにも映らないように交番の中に入って個人情報の入った鞄を置いてきた。


もちろん柚花ゆずかの直筆の手紙を添えて・・・だ。


手紙に「鞄を拾ったのでここに置いておきます♡」と書いておいた。


柚花ゆずかはスマホで時刻を見ると夜中の3時・・・いつも任務が終わって帰るとこれくらいの時間だから、いつも通りの時間に何とか終われた。




これでとりあえず今日の任務は終わり・・・では無い。


柚花ゆずかの正体を知ったお兄さんの処遇である。


忍者の正体を知った者は殺すか記憶を消すのが鉄則なのだが、今日あった事の記憶を消すとお兄さんは間違いなくまた闇バイトに手を染めそうで記憶を消したくても消せれない。


「柚花?このバカどうすんだ?殺す?」


平気な顔をしてとんでもない事を抜かすメッセンジャーの首を柚花は真顔で掴んだ。


「グェッー!痛いンゴっー!」


「メッセ?普通に考えて知り合いを殺せるわけないでしょ?あんまり変なこと言っていると唐揚げにするよ?」


真顔で喋る柚花を見てメッセンジャーは鳥肌が立った。


「ひ、ひぃ・・・!ご、ごめんよ!冗談だぞ。」


「うん。分かれば宜しい。」



そして柚花は立ち上がってお兄さんを起こすために水を持ってきてお兄さんの頭にぶっ掛けた。


「ぎゃあああ!!ち、ちべたい・・・。」


まだ春の夜中は寒い。そんな寒い日に容赦なく頭に水をぶっ掛けられると誰だって飛び上がって起きてしまう。


「な、なになに?この水なに?」


お兄さんは立ち上がってめっちゃキョロキョロする。


「あたしがぶっ掛けたの。とりあえずお兄さんはそこに座ろうか?」


お兄さんの前には深刻そうな顔をした柚花が胡座をかいて座っていた。


そしてしばらく目を瞑って何かを考えてから柚花は口を開いた。



「お兄さん、忍者にならない?」


その言葉にお兄さんは「はっ?」と声を発してしまった。








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