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ひ、ひぃっ〜!怖くてじっと出来な〜い!

柚花ゆずかとお兄さんは木の上に登って隠れていた。


「来ないね〜。」


「ひぃっ!高いところ怖い・・・!」


柚花ゆずかはお兄さんをしっかりとお姫様抱っこして落ちないように木に登っているのにお兄さんは高いところが苦手なようである。


「お兄さん高いところ怖い?でもここから落ちても死にはしないから大丈夫だよ?」


これは柚花ゆずかの基準である。普通の人なら落ちたら死ぬほどの高さの木に登っているのだ。


いくら忍者の柚花ゆずかは大丈夫でもお兄さんは落ちたら死んじゃう。


「全く普通の人間はダセーな。」


するとそこへメッセンジャーが現れた。


「あっ!メッセどこ行っていたの?」


「初めて来たところだったから辺りを探索してたぞ。」


柚花ゆずかとメッセンジャーの会話・・・お兄さんからしたら驚きであった。何故、鳩が人の言葉を話しているのか・・・。


「は、鳩が話している?えっ?」


「うん、鳩のメッセンジャー。あたしの家族だよ。とても頭良いから人の言葉話せるんだ♪」


柚花ゆずかは凄くいい笑顔でメッセンジャーをお兄さんに紹介した。まるで自慢の彼氏を紹介するような、そんな感じの声のトーンであった。


「おう、不良ヤンキー柚花ゆずかがお前の為に助けてくれてあげるんだから感謝しろよ!」


逆にメッセンジャーはなんか不満気。柚花ゆずかが助けるのが可愛い美少女じゃなくて輩みたいな風貌のお兄さんだったからショックだったみたい。



すると柚花ゆずかとメッセンジャーは人の足音に気付く。


「誰か来たね。」


「この音は10人くらいいるなぁ。」


すると突然お兄さんが震えだした。


「ひ、ひぃっ!岡留おかどめさんが俺を殺しに来たぁっ!」


「お兄さんうるさい。相手にバレるよ。」


「だ、だってぇ!」


するとお兄さんは恐怖のあまり暴れ出す。


「ひ、ひぇぇっ!怖い怖いよ!」


「あ、コラ!お兄さん暴れるな!」


しかし言っても聞かないお兄さん。


「あっ!」


すると柚花ゆずかも暴れるお兄さんを止めることが出来ず、木から落っこちてしまった。

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