柚花ちゃんのお父さんは風俗街の女の子から凄くモテるんだよ!
「よっしゃ、終わったな。尾仲ぁ、ちょっとついて来ぇっ!」
「は、はいっっ!」
大和と尾仲は男を始末した後の後処理が終わったところであった。男の亡骸をミンチの様に細かく刻んで海に捨てて魚の餌にするのが大和の後始末の仕方である。
そして大和は舎弟の尾仲を引き連れて風俗街へと繰り出す。
しばらく風俗街を歩くと小さな風俗店へ入って行った。
店に入るなり大和は受付の男に「おい、店長を出せっ!」と大きな声を出す。・・・いや、大和は元々声が大きいから特別大声を出したわけではない。
すると大和の声を聞き、奥からこの店の女の子達が現れる。
「あっ♪大和さんだ!今日はあたしを指名してくれるんですかっー?」
「大和さーん!この前はストーカーから守ってくれてありがとうございます♪」
「きゃー♡大和さん、私を抱いてぇー!!」
「おいおい、おめぇら・・・。今日はおめぇらに会いに来たわけじゃ無ぇんぞ?」
店に入って早々に沢山の女の子に囲まれて困る大和、そしてそれを見て尾仲はボソッと呟く。
「兄貴だけモテてズルい・・・」
「聞こえてんぞぉー!尾仲ぁ!別に俺はモテたくねぇよ。俺には娘がいるけぇの。死んだ嫁以外の女を愛したら娘に何言われるか分からねぇよ!はっはっは!」
しかし言葉ではなんだかんだ言っているが大和も男である。若い女の子に囲まれると嬉しくてニヤけてくる。
すると事務所から店長らしき人物が歩いてくる。
「こ、これは大和さん!どうかされましたか!?」
「いや、蓮花ちゃんに手を出した男を始末したけぇの。その報告に来ただけじゃー!」
「そ、そうでしたか!あ、ありがとう御座います!」
ヘコヘコと頭を下げる店長は懐から封筒を出して大和に渡す。
「悪ぃな店長よ。それより蓮花ちゃんは今いるか?」
「居ます。今は大和さんにしか会いたくない様子です」
そう言って店長は奥の部屋へと案内する。尾仲だけその場に放置して・・・。