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スローライフを目指す第11王子の僕チートギフト「千里眼」のせいで最近忙しい

この王国はまあまあ栄えており、王も人徳者なので国民からの人気も高い。僕はそんな王に憧れを持っている。まあ、父上なのだが。

僕はここの王国「ドゥラメンテ」の第11王子セルン・ナビゲードだ。兄上との歳も離れており、能力も乏しいため跡継ぎとは無縁だ。まぁそれはそれでスローライフを楽しめていいのだが。

そんな日々を送っている内にギフト贈呈式がやってきた。僕も12歳になったのだ。

教会に着くと周りからの視線が痛い。そんな中1人の少女が話しかけてきた。

「ねぇセルン!あなたもこの教会で贈呈式を受けるのね!」

元気な少女の名はソラ。澄んだような青い瞳が印象的な僕の幼なじみだ。

ソラと雑談を交わしながら僕の番がやってきた。

「セルン様のギフトは……千里眼です」

聞いた事のないギフト名が出てきてさすがに驚いた。

兄上は業火や暗化などカッコイイものばっかりなのに…千里眼もカッコイイけれど、

「どんなギフトなんだ?それは」

僕は神父に尋ねた

「いや……それが分かりません…し、調べてきます!」

あらゆる文献を調べてもらったが「千里眼」なんて言うギフトは前例がないみたいだ。

魔法を使っても特になにか変わる訳でもないので勝手に雑魚ギフト認定をした。

このギフトの性能に気づいたのはほんの数日後だった。剣術の鍛錬を受けてる時だった。

僕の師範ケルビムとの模擬戦だった。

(集中しなければ)

そうするとどこからかなにか聞こえてきた。

(右の腹!)

あっという間に僕は右の腹を突かれ模擬戦には負けていた。

(なんだ…?あの声は?)

「まだまだですなセルン様」

「すまないもう1戦交えてもいいか?」

2度目も同じように聞こえてきた。

間違いない、集中すると人の声が聞こえるようになってる。これが千里眼……!

2度目の模擬戦は勝った。

圧倒的ではないが相手は驚いていた。

僕もだ。


後日王に呼び出された

「師範に勝ったそうだな」

「はい、僭越ながな」

(試しに集中してみよう)

((いままで剣技の才は見られなかったがいつの間に成長したんだ……我が息子よ!))

(唖然とした。尊敬していた父上がこんな風に思っているなんて、ちょっと可愛いところもあるじゃないか)

((これなら剣技を磨かせて、軍の知識を学ばせるのもいいか…))

(それだけは御免だ。僕はダラダラ過ごしていきたい)

「剣技は楽しかったか?」

「いいえ、本を読む方が楽しいです」

((ならば軍師に育て上げるか))

「僕は植物に興味があります」

とんだ嘘なのだが、まあいいだろう

「では、研究室をひとつセルンにやろうではないか」

最悪だ。あそこに漫画はない


結局なんやかんやあって植物の研究をすることになった。意外と楽しくて集中していると声が聞こえてきた

「おうガキ一緒にこの国を滅ぼさないか?」

植物も意志を持っていることが驚きだったが無視をした。

「おい!聞こえてんだろ!俺には力があるからなぁお前を強くしてやるぜ!」

「別にいらないけど、力とか」

「へ?」

間抜けな声が聞こえて逆にビビった

「ガハハ気に入ったぜ」

「俺はお前と一緒に暮らす!」

何言ってんだこいつ

「やだ」

これまた間抜けな顔で見つめてくる

めんどくさいのでマスコットの形にして喋りやすくしてやろう

ポン!

「え?なんじゃこりゃ!この体がありゃお前の力を借りなくてもこの国を滅ぼせるぜ!まずは手始めにお前だ!」

展開が早いな

「デビルバースト!」

ヒュンッ

「なんでお前が無力魔法を使えるんだ!?」

「千里眼ってギフトのせいなんだよね、なんか相手の魔力を奪って自分は属性関係なく好きな魔法を使えるの」

「とんだチートギフトだなこりゃ!やっぱついてくぜ!」

「いや、無理」

なんやかんやあって相棒的存在になるこの自称デビルの名前はデビビにした。可愛いだろ

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