たまには横暴なヒロイン
「・・・で、どうするの?」
成美先生の発言に不貞腐れ、食べ終わったパンの包装をくしゃくしゃに握りしめ窓を見ている俺に茉白は容赦無く答えを急いてきた。
「別に俺がどうこうできる問題じゃないだろ。川霧さんがあんな態度なら俺から働きかけることはできん」
「もー、すぐ拗ねちゃうの良くない癖だよ?」
「拗ねてない」
「いじけてる?」
「元からだろ」
「そっか」
実際、会計のリーダーであろう川霧がああも俺を冷遇するなら会計の手伝いを名乗り出たところで川霧の口撃の前にあっけなく散ることだろう。
なら川霧が担当しているだろう生徒会の方の仕事を請け負うか?・・・それも無理だな。生徒会のメンツも知らない俺が急にそんなことを言っても怪しまれるだけだろう。
打つ手なし。やはりいくら考えてもこれが結論なような気がしてならない
「・・・で、どうしたいの?」
イラついて語気が荒くなった俺は、茉白を睨みつけるように振り返ると
「だから、どうもこうもーー」
目のすぐ近くまで、指が伸びてきて
次の瞬間、額に痛みが走る
可愛らしいデコピンではなく、本気のデコピンに俺は額を抑え足をバタバタさせていると
「うるさいなぁ。どうしたいのかって聞いたの。そんなに悩んでるんだから助けたいんでしょ、違うの?」
「・・・さ、さぁ」
「ホントに・・・。はぁ・・」
珍しく「呆れた」と感情を身振りで示した茉白は、改まって俺の目を見る。
「それじゃ、私からのお願い。川霧さんを助けてあげて。わかった?」
「・・・なんでお前のお願いを聞かないといけないんだ」
「うーん、私だからかな」
「お、横暴な・・・」
これまた珍しく強情な茉白は、ジッと俺の奥底を見るように、目を離さない。
ほんの少しだけ怒った口調の茉白はそのまま
「で、助けてくれるの?どうなの?」
「わ、わかったよ」
「・・・よくできました」
言って茉白は小さな水筒を丁寧支えて水を飲んで、小さく微笑む。
それを見ながら、さっきまでのらしくない茉白の感情表現を思い出して俺は薄く笑いながら重たい腰を上げた。
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