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気づいたら辿り着く場所

キリの関係で短いです。すいません

 どうしようもなく図書館に行きたい気分だった。

 俺は魔法にでもかけられたかのような体の硬直が溶けると、俺は足早に図書館へと向かった。

 押しつぶされそうな孤独感、不安、焦燥。

 周囲に音がないせいか、そいつらは普段より一層生き生きと俺の中で騒ぐ。

 タッタッタと唯一ついてくる自分の足音にすら気味悪さを感じながら、ようやく表れた図書館の門をくぐる。


「・・・大丈夫?」


 俺の顔に疲労が出ていたのか、茉白は眉を寄せながら聞いてくる。

 それが今の俺には染みるようにありがたかった。


「あぁ。応援演説の原稿が全く進んでいないことを除けば万事快調だな」

「・・・なら良いんだけど」


 いや、よくはないだろ。叱ること諦めたおかんか


 思えば、俺が川霧に呼ばれた時、茉白も教室にいたのかもしれない。

 であればこの対応にも納得がいく。


 川霧の最後の姿。そしてそれまでの発言。

 それらから推測するに、あれは川霧の明確な拒絶だ。


 裏生徒会存続をどうするかで俺と川霧の間には不穏な空気が漂っていたが、今回でそれ確定のものになった、と言うところか。


 正直割と堪えるものがある。


 けれどあれも、彼女なりのメッセージなんだろう。俺は最後の背中を思い出しながらそう思う。


「茉白」

「なーに?私、原稿は手伝わないからね」

「俺、明日こそ、朝日に声かけてみるよ」

「・・・そっか。頑張ってね」


 俺に小さく笑う茉白。


 そんな彼女はスカートのポッケを漁ると、準備していたらしいキャンディーをこちらに差し出してくる。


「はい、頑張ってね」


 いや、だからおかんか

 心の中でツッコミながら、また今日も俺と茉白は、また、糖分を摂取した。

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