表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私こそ、本当の悪役令嬢ですわ!  作者: 月乃夜 星竜
第一章  シャルロッテ5歳
5/14

襲撃

投稿遅れてすみません!

私たちはシャルロッテのお父様、ハウル・デューク・ローゼンベルク様に会いに執務室へと向かった。


「入りなさい。」

「失礼致しますわ。少々お時間よろしいでしょうか?」

「いいよ、なんだい?」

「私・・・いえ、シャルロッテは六属性の精霊と契約いたしましたわ。」


そう言うとハウル様は目を見開き、そして考え込むように目を瞑った。


「その年齢でもう・・・。」

「本題に入りますわ。家の庭で魔法等の特訓をすると危険ですので外出許可と、それから教示をつけていただきたいのです。」

「そうか・・・、いいだろう。」

「ありがとうございますわ!公爵かっ———」


窓から突然矢が飛んできた。危ない!と思っていたらいつの間にか近づいていた父上の従者、ウェルクさんが笑顔のまま素手で矢を掴んでいた。

恐ろしい反応速度ですわね。

そう思っているとウェルクさんが笑顔のまま恐ろしいことを言っていた。


「ちょっと、殺ってきていいですか?」

「いいだろう。行っておいで。」


ハウル様がそう答えると、ウェルクさんは消えた。


『華夜、ウェルクがどこ行ったかわかる?』

「(多分、屋根の上ですわね。)ちょっと失礼しますわ。」


私はそう言って窓に駆け寄った。そして窓枠に足をかけて屋根に登りウェルクさんを探した。

いましたわ!今のところウェルクさんが優勢のようですわね。


『すごいわね、どちらの動きも特殊だわ。』

「(そうですわね。私にもできるかしら。)」


シャルロッテと二人で会話をしていると、ウェルクさんが足を滑らせ屋根から落ちそうになっていた。


『「危ない!」』


「しょうがありませんね!『風よ吹け!彼のものを飛翔させよ!飛翔(ウィング)!』


私がそう唱えるとウェルクさんは宙に浮いた。しかし襲撃者が急接近し今にもナイフを突き立てそうだった。


「全く、自信満々に向かっておいて何なのです!あの有様は!『炎よ爆ぜよ!爆炎(エクスプローゼン)!!』


炎の光と熱で目潰しをした。


「光魔法が使えたら楽でしたのに!!」

『華夜?まさか戦闘に参加する気ですの?』

「当たり前でしょう!」


襲撃者がこちらに気がついたようだ。一直線にこちらに向かってくる。

速い!

私は大急ぎで風を吹き荒させた。


『風よ!嵐よ!吹き荒れろ!暴風(ウィンド・ストーム)!!』


風が吹き荒れ襲撃者は前に進めなくなった。

今のうちに魔法を展開しますわよ!!


『凍てつく氷よ、凍らせよ!氷結(フリーズ)!』


襲撃者の足元を凍らせその場に固定する。

これでやりやすくなりますわ!


『風よ、我が歩みを加速させよ!』


襲撃者に急接近して首裏を軽く叩いた。襲撃者から力が抜け崩れ落ちる。

フワッと甘い匂いがした。この匂いは一体・・・?


『ねぇ、華夜。ウェルクがなんだか調子が悪そうよ。この匂いのせいじゃ無い?』


襲撃者から小さな瓶がこぼれ落ちた。匂いの元はこれですわね。

私は平気なのに、なぜ彼は辛そうなの?

疑問を残したまま私たちは執務室に戻った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ