ちゃんと、話をしましょう
投稿が遅くなってすみません
シャルロッテが12歳の時に、彼女の両親は死んだ。
彼女は嘆き、悲しみ、絶望し、そして喜びという感情を失った。
彼女はたった一人の家族を・・・義弟イザンナに愛情を注いだ。
異常なほどに。
三年の月日が立ち、彼女は義弟と共に学園へ入学する。
そこで彼女はヒロインをいじめ、一年後ついに断罪される。
ヒロインは攻略対象と結ばれ、幸せな人生を送る。
ここでゲームは終わる。
でも、現実はそこでは終わらない。
シャルが予知した未来では、何かが原因となって世界が滅びる。
シャルロッテとなった私は、シャルが見た未来を記憶している。
それを、イザンナは見たのだ。
目の前にいる、この男のせいで!!
「あなた何を考えて———」
「君こそ、何を考えているんだい?」
「・・・え?」
「本当に弟が大切なら真実を君がその口で伝えるべきだったんじゃないかい?黙って隠すだなんて酷すぎると思うよ。」
目の前の男は口元に笑みを浮かべたまま言った。
わかってる。
伝えた方が良かったことなんて。
黙ってるなんてよくないって。
でも・・・
でも
「やめてください。義姉さんを、傷つけるのはやめてください。」
「僕は君のためを思って・・・」
「入りません、僕のためを思ってとか、そういうの。神だかなんだか知りませんが、余計なお世話です。」
「イ、イザンナ・・・?」
イザンナは私に笑いかけた。
「戻りましょう、義姉さん。僕たちの世界へ。その後、ちゃんと、話をしましょう。」
「・・・えぇ・・・。」
私は目を瞑った。
目を開くと、見慣れた景色が広がっていた。
コンコンコン
ドアがノックされている。
覚悟を決めなくては。
義弟に・・・
イザンナに全てを話す覚悟を。
そう私は決意し、ドアを開けた。
「イザンナ。隠し事をして、ごめんなさい。どう言えばいいのか、分からなかったの。なんて言ったらあなたを傷つけなかったのか、分からなかった。」
言い訳みたいな言葉ばかりが出てくる。
イザンナの顔が見れない。
怒っているのだろうか。
「義姉さん。僕は、怒ってません。だから、落ち着いて、ゆっくり話してみてくれませんか?」
どう話せばいいのだろうか。
分からない。
私が戸惑っていると精霊さんたちが出てきた。
「シャル、ゆっくりでもいいんだよ。」
「妾も力を貸してやるゆえそんなに気負うな。」
精霊さんたちは最高なのだろうか。
私はイザンナに・・・いえ、みんなに、ゲームのシナリオを伝えることにした。
両親も呼んで。
まだ、不安はある。未来を伝えてしまうことで未来が変わったり予期せぬことが起きたり、あるいは最悪のことが起きてしまうかもしれない。
でも、きっと私たちならなんとかできますわ!なんせ私には・・・シャルロッテには今、たくさんの素晴らしい仲間がいるんですもの!!
精霊さんたちは人の言葉になれたので片言ではありません。




