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茂原

 確かに俺のおばさんだった。俺の親は俺が子供の時すぐに死んだからおばさんが俺の面倒を見てくれたんだ。

 虐待を受けた。毎日毎日。中学校が終わって、独り立ちしようと思った。でも、なぜ高校に行ったのだっけ。

 ___おじさんが殺されたのだった。

 顔をはぎ取られて。

 おじさんが大っ嫌いだったのだ。不謹慎かもしれないが、おじさんを殺した人に感謝した。

 おばさんは感情がないような顔で葬式に参列した。


あの顔は、おばさんの顔だった。


 そして、彼女は薫と似た目をしていたのだ。

 俺は薫を見た。もしかして親戚関係なのか?

 いや、俺と薫は全く似ていない。

 昨日のあれも考え違いだろう。

 

 でも、確かに俺のおばさんは.....。


俺は薫に聞いてみた。

「お前の家族に俺に似た顔のやつはいないのか?」

 薫は一瞬間をおいて、

「いない」

と答えた。

 

 安心した。


 なぜなら俺は。


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