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巴里祭

作者: 真珠姫

 本日は七月十四日です。

 七月十四日っていうと、あなたにとっては何の日でしょう?

 私にとって?

 私にとってはフランス革命の時のバスチーユ牢獄の陥落の日でありオスカル様のご命日です。

 私に限らず所謂「ベルばら」愛読者にとって同様ではないかしらと思います。


 フランス国民にとっては革命記念日にあたるそうですが、何と現地では単に「Le Quatorze Juillet」という日付で呼ぶのがポピュラーなのだとか。正確には「Fête nationale française」と言うそうです。

 あちらのお国では間違っても「パリ祭」などとは言わないってなんだかおもしろいです。


 私の知る限りでは七月には「パリ祭」の名を冠するシャンソンのイベントが多いように思います。

 コロナ禍でイベントが中止されるまでは時々聴きに行っていたのになぁ。


 日本語「巴里祭」について。

 映画「Quatorze Juillet」が公開されるときに直訳の「七月十四日」を「巴里祭」とした関係者の慧眼が日本で「巴里祭」という語を定着させたのだそうです。

 本でも映画でもタイトルは最初の印象を決定づける大切な存在ですが、百年近く前の映画の邦題を決めた関係者たちは今に至る迄定着してしまう程受け入れられるとは想像もしていなかったかもしれません。センスの勝利とでも言うのでしょう。

 タイトルをそのまま片仮名でどーんとそのまま公開される映画が多くなりましたが、映画公開に当たって関係者が「えいやっ!」とつけた耳にするだけで心そそられるタイトルが「巴里祭」に限らず昔の映画には多かったように思います。


 原題そのままに一味プラスするとそれだけで何か伝わることもあります。

 「Notting Hill」だけだと「ふーん」。

 それが「ノッティングヒルの恋人」になると、何だかわくわくしてきませんか?


 原題の「The Railway Children」もいいけれど、「若草の祈り」もいい。

 ご縁が無くてまだこの映画を観たことが無くて残念です(角川文庫版はカバーが擦り切れるくらいに何度も読み返すほど好きです)。


 最後に映画館に行ったのは二年半くらい前でしょうか。

 ライブものは「今」を逃すと同じものに巡り合うことはないので主催側が催行するときは行く場合もありますが。

 七月の巴里祭のような多くのイベントが復活する、平穏無事な世の中はいつ頃戻ってきてくれるでしょう? 

 少しでもその日の早く来ることを祈りつつ。

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