211 日本ダービー(1)
1枠1番 インドラ 4番人気
5戦3勝 主な勝ち鞍:共同通信杯3歳ステークス、札幌2歳ステークス
前走:皐月賞7着
「初めて騎乗するが、追い切りの感触はグッドホース。パワータイプなので馬場悪化はプラスに働くはず」(ヴェットーリ)
1枠2番 スルスミ 14番人気
5戦1勝 主な勝ち鞍:新馬戦
前走:皐月賞10着同着
「今はまだ素質だけで走っている段階。本当に良くなるのは古馬になってからだろうけど、ポテンシャルの高さで善戦を期待」(田崎)
2枠3番 ドンヴォルカン 9番人気
4戦3勝 主な勝ち鞍:青葉賞
前走:青葉賞1着
「本番と同じコースで連勝しているのは強みだし、トライアル勝ち馬に乗せてもらえるのはありがたい。道悪は未知数だが、この馬の力を出し切れるよう頑張りたい」(川越)
2枠4番 ニンリル 2番人気
5戦5勝 主な勝ち鞍:桜花賞、阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞、アルテミスステークス
前走:桜花賞1着
「この距離がベストとは言えない上に、切れる脚が武器だけに馬場が渋るのも正直歓迎ではない。それでも勝ち負けを期待出来るだけの高い能力の持ち主だし、馬を信じて乗る」(菅田)
3枠5番 ゴールドプラチナム 1番人気
4戦4勝 主な勝ち鞍:皐月賞、朝日杯フューチュリティステークス、東京スポーツ杯2歳ステークス
前走:皐月賞1着
「道悪でのレースは初めてだが、決して軽さ一辺倒の馬ではないし、条件は皆同じ。直線まで上手く導ければ、自ずと結果は付いて来るはず」(神谷)
3枠6番 フレイムハート 6番人気
4戦3勝 主な勝ち鞍:若葉ステークス
前走:皐月賞3着
「前走で連勝は止まったが、初めての一線級相手でも内容は上々だった。ただ、跳びが綺麗な走りをするので、この馬場はどうかな」(多田)
4枠7番 ストロングソーマ 12番人気
5戦2勝 主な勝ち鞍:葉牡丹賞
前走:皐月賞6着
「激しくイレ込んだ前走で6着なら、悲観する結果ではない。力が要る馬場は得意だが距離延長は微妙なので、極力ロスなく乗りたい」(藤平)
4枠8番 ポテンショメータ 15番人気
6戦3勝 主な勝ち鞍:きさらぎ賞
前走:皐月賞9着
「切れ味勝負の馬なので、いい馬場で走らせたかったが……。距離は長いほどいい」(杉山)
5枠9番 ライディーン 13番人気
5戦4勝 主な勝ち鞍:すみれステークス、若駒ステークス
前走:皐月賞10着同着
「前走は一気の相手強化もあるが、持ち味を活かす展開に持ち込めなかったのが痛かった。有力馬に併せられるような形で直線に入りたい」(福山)
5枠10番 ローリングサンダー 17番人気
7戦2勝 主な勝ち鞍:シンザン記念
前走:皐月賞14着
「スピードタイプだけど、距離の融通性はありそう。昨年のダービー馬を兄に持つDNAに期待したい」(中田)
6枠11番 テグザー 16番人気
5戦2勝 主な勝ち鞍:ラジオNIKKEI賞京都2歳ステークス
前走:皐月賞18着
「前走はハナに立てずに早々に止めてしまった感じで、レースを使ったダメージは少ない。逃げてこその馬なので、自分の競馬をするだけ」(棚田)
6枠12番 マイフェイバリット 11番人気
6戦2勝 主な勝ち鞍:京都新聞杯
前走:京都新聞杯1着
「前走で自在性を見せたように、ここに来て能力が素質に追い付いて来た。相手は強いが、上手く立ち回って一発を狙いたい」(屯田)
7枠13番 テムジン 5番人気
5戦5勝 主な勝ち鞍:NHKマイルカップ、全日本2歳優駿、デイリー杯2歳ステークス、毎日杯
前走:NHKマイルカップ1着
「芝の高速決着には不安が残るので、雨は大歓迎。体形的に長距離向きとは思えないが、3歳馬同士なら地力の高さで克服して欲しい」(ジョバンニ)
7枠14番 ダンシングヒーロー 18番人気
7戦2勝 主な勝ち鞍:プリンシパルステークス
前走:プリンシパルステークス1着
「ここは相手が強いね。有力馬に差し馬が多いので、先行力を武器に一つでも上位を目指したい」(ウィルソン)
7枠15番 マッハマン 10番人気
8戦5勝 主な勝ち鞍:京王杯2歳ステークス、ファルコンステークス、函館2歳ステークス、小倉2歳ステークス
前走:NHKマイルカップ2着
「初騎乗なので前走までとの比較は出来ないけど、連戦の疲労もなく元気一杯の様子。距離はさすがに長いが、小細工せずにスピードを生かす競馬をさせたい」(蟹田)
8枠16番 ブルーゲイル 8番人気
3戦2勝 主な勝ち鞍:スプリングステークス
前走:皐月賞5着
「後ろから行く馬なので、枠はどこでも良かった。ただベタ爪で跳びも大きいので、道悪は大幅に割り引きでは」(三田村)
8枠17番 エナジーフロー 3番人気
6戦4勝 主な勝ち鞍:ホープフルステークス、弥生賞ディープインパクト記念、アイビーステークス
前走:皐月賞4着
「お兄さん(ヴイマックス)よりスタミナがあるし、折り合いが付くので距離は心配していない。手先が軽い走りをするので、出来るだけいい馬場で走らせたいね」(ロベール)
8枠18番 マルコポーロ 7番人気
6戦2勝 主な勝ち鞍:フレームオブタラステークス
前走:フォンテーヌブロー賞2着
「欧州馬らしい力強さがありながら、日本向きの軽さをも兼ね備えている馬。ゴールドプラチナムは強いが、馬場が柔らかくなりそうなのでチャンスはある。欲を言えばもう少し内の枠が欲しかったね」(ジョーンズ)
デビュー以来の連続一番人気を5に伸ばしたゴールドプラチナムだが、その単勝オッズは1.3倍。元返しになっても不思議ではない圧倒的な戦歴にも関わらずこの数値に落ち着いたのは、豪快なフットワークや返し馬でのノメり具合から生じた道悪適性への不安ゆえか。
地響きのように競馬場全体を包む大歓声の中、各馬順調に枠入りを終えて行く。最後に大外18番の外国馬マルコポーロが収まって、ゲートイン完了。
そして今年の日本ダービー、その決戦の火蓋が切られた。
スタンド前からの発走。ほぼ揃った飛び出しだが、乗り替わりの影響か、あの快速馬マッハマンがわずかに後手を踏む。それを尻目に出ムチを入れて先手を主張するのは、逃げ宣言をぶち上げていたテグザーだ。
一方、スタートで安めを売ったマッハマンも、すぐさま追い上げて2番手に浮上する。短距離路線を主戦場にしているマッハマンだ。その標準巡航速度は、当然ながらテグザーを大きく上回る。そのまま抜き去って先頭に立とうかというところで、テグザーの鞍上・棚田は激しく手綱を動かしてさらに加速。絶対に譲らない構えを見せる。
「逃げてナンボの馬だから、無理は承知の上で行くしかないと思っていた」(棚田)
「無理に抑えるつもりはなかったけれど、ハナにこだわるタイプの馬ではないし、あえて主張する気はなかった」(蟹田)
かくして、逃げるテグザー、番手にマッハマンの並びが固まると、この2頭が後続を大きく引き離しながら1コーナーへと飛び込んで行く。
10万人を超える大観衆が埋め尽くすスタンドが、どっと沸いた。




