127 パドック診断
「中山5レースは新馬戦、メイクデビュー中山。芝1800メートルで行われるこのレース、出走馬12頭で争われます。解説は競馬ナインの吉川 太さんです。よろしくお願いします。」
「よろしくどうぞ。」
第4回中山競馬4日目 第5レース メイクデビュー中山(新馬戦)
(2歳混合 馬齢54キロ 芝1800メートル 良)
1枠1番 アラマイヤクォーク 牡 中田 幸広 478キロ 4番人気
「まだ腹回りに少し余裕がありますが、初戦としては走れる体つきでしょう。前脚の踏み込みも力強いですし、状態はなかなか良いのではないかと思います。」
2枠2番 クイックアクセス 牡 小野 克也 424キロ 8番人気
「ちょっと線が細いですね。トモの筋肉もまだ付き切っていない感じですし、良くなるのはまだ先といった印象です。まあ現時点での仕上がりとしては悪くないんじゃないでしょうか。」
3枠3番 ジェットコースター 牡 岩橋 翔 438キロ 6番人気
「昨年の小倉記念を勝ったジェットマンの弟に当たりますね。パドックでも落ち着いていて好感を持てます。短距離で実績のあるスピードフリークスの仔ですが、胴長の体形から距離の融通は利きそうな感じを受けます。ただこの馬の兄姉はみな古馬になってから活躍していますから、この馬も初戦からというのはどうでしょうか。」
4枠4番 ストロングソーマ 牡 藤平 優 490キロ 2番人気
「お兄さんのソーマナンバーワンは今年の小倉記念を勝っていますが、この馬は少しタイプが違いますね。少し胴が詰まった感じで、全体に筋肉質です。力強い踏み込みで、出来はとてもいいと思いますが、若干歩様が硬い印象を受けます。」
5枠5番 ドラゴンフィッシュ 牡 仲本 昇 440キロ 7番人気
「コンパクトな馬体ですが、筋肉が付くべき所に付いている感じで、歩様に力強さを感じますね。ただ、前脚の繋ぎがちょっと立ち気味で踏み込みも浅いですから、ダートの方がいいんじゃないかという感じもしますね。」
5枠6番 ローリングサンダー 牡 田崎 英太 512キロ 1番人気
「今年のダービー馬、ライトニングボルトの弟ですね。父がユアマジェスティに代わって、ちょっとスピードタイプに出たのか、あまり距離が長くなるとどうかなという馬体の造りをしています。のんびりしたお兄さんと比べて気合いを前面に出しており、初戦から走れる雰囲気です。」
6枠7番 ワイネルクラウザー 牡 増岡 拓海 460キロ 3番人気
「今年のオークスに駒を進めたカイネシュガーの全弟です。ブロンソンズターンの産駒らしいボテッとした腹回りですが、入念に乗り込まれて完全に仕上がっています。出来の良さなら出走馬の中でも抜けていますね。」
6枠8番 バクハツゴロウ 牡 北山 浩志 456キロ 12番人気
「パドックのお客さんを気にしているのか、先ほどからかなりイレ込んでいます。これだけ暴れているとレース前の消耗も激しいですから、レースで力を発揮するのは難しいでしょう。」
7枠9番 セイショウカンザシ 牝 蟹田 仁 444キロ 9番人気
「紅一点、メンバー中唯一の牝馬ですが、ちょっとチャカチャカしてますね。かなり汗もかいていますし、もう少し落ち着いて欲しいところです。」
7枠10番 コズモペガサス 牡 戸村 晃彦 452キロ 10番人気
「牝馬が前を歩いているのに反応しているのか、馬っ気を出してますね。物見して注意散漫な様子も見受けられますし、もう少し集中してくれないとレースでは厳しいと思います。」
8枠11番 ダイナマイトキッド 牡 仁村 公平 472キロ 5番人気
「ゆったりとした造りで、この中でも長距離適性を強く感じる一頭です。全体にバランスの取れた好馬体で、後々は走って来そうな雰囲気があります。ただまだまだ緩さが残ってますし、前向きさも足らない感じがしますから、ここではどうでしょうか。」
8枠12番 ボクサーブリーフ 牡 棚田 裕延 406キロ 11番人気
「かなり小柄ですね。周回する雰囲気は悪くないのですが、このメンバーに入るとちょっと完成度で見劣りする感がありますか。もう少し馬体の成長が欲しいところです。」
「それでは吉川さん、時間になりましたので、パドックからの推奨馬を教えて下さい。」
「はい。6番ローリングサンダー、4番ストロングソーマ、7番ワイネルクラウザー、1番アラマイヤクォーク、3番ジェットコースターの順ですね。」
「パドックからの推奨馬は6番、4番、7番、1番、3番という吉川さんの見解でした。吉川さん、どうもありがとうございました。」
「ありがとうございました。」




