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添田と袂のオカルト雑誌編集者シリーズ  作者: aza/あざ(筒示明日香)
「大丈夫?」トイレで暴れていたら、声を掛けられた。
6/8

呪《のろ/まじな》い

「今日はお時間いただき、ありがとうございます」

 喫茶店の一席で、男二人と女が一人、向かい合って座っている。男の内、青年と思しき一人が女に礼を告げる。女は視線を逸らし「はぁ……」と曖昧に相槌を打った。


 並んで座る男二人は、何やらそれぞれが録音機とメモを手にしている。先程、礼を述べた爽やかな青年の横には無精髭の生えた仏頂面の、ちょっと胡散臭そうな中年に差し掛かった男。

 女は、少女と言うのが正しいくらい、若い女だ。居心地悪そうに、手持ち無沙汰なのか半分程減ったアイスコーヒーの器を触り、ストローをくるくる回している。


「特集、でしたっけ? 私でお役に立てるか、どうか……」

「でも、高校生時代に『彼女』と仲が良かったと聞きました」

「一時期、『彼女』が私を構ってくれただけです。……。慈悲深い、人なので」

「構って? ……同級生に使う言葉じゃないな」

 女を気遣ってか、まだ年が近いだろう青年のほうが主に話していたのだが、不意に仏頂面の男が口を挟んだ。見た目に反して、声は若く感じられた。

「ぁ……ええと、何て言うんですかね。『彼女』は……違うじゃないですか……他の人と」

 言い難そうに吐き出して、女はストローを口に含んだ。


 ごくん、とアイスコーヒーを飲み下すと、女は意を決した風に語り出した。

「私が話せることなんて、高が知れていますけど、────」







 ・・・・・・




 当時の私は散々でした。

 家でも居場所が無く、学校でも……いじめられていました。いじめ、だと私は思っています。今でも思います。


 くすくすくす。

 ふふふ。

 あは、ふふ。


 特に嫌がらせされていた訳では在りませんでした。けど、私を見ながら小声で話しているんです。陰口ですね。反応しないようにしては、いました。だけど……どうしても、つい目線をやっちゃうことって在るじゃないですか。そう言うとき……騒ぐんですよ。


 ちょ、やばっ。

 ぇ、やだぁ。

 ははは。


 くすくすくすくす。



 うれしそうに。楽しそうに。そうして、ああ、やっぱり私かって、わかって……何ででしょうね。私が俯くんです。私が。

 悪くないのに。


 最初は、耐えられたんです。そうでも、ずっと続けば地獄です。些細なことって、思われるかもしれません。気にし過ぎって……実際言われました。先生とか。友達とか。家族は聞いてくれませんから、話せていませんしね。


 だけれど、私には地獄です。だって、毎日、休み時間も、たまに授業中もですよ? 羽虫が集るみたいに……ざわざわ肌を這うみたいに。ずーっと。

 鬱陶しくて。削られて行くんですよ。自分に向けられているものを無視し続けるって。


 半年くらいかな。限界で。

 階の違う、一番教室から離れたトイレの個室で、暴れてました。……あ、物壊したりとかしてないですよ? ただ、便座に座って手足をバタバタさせたり、太腿を殴ったり……何も言われたくなくて一挙手一投足、爪先まで神経を尖らせていた、反動、でしょうね。


 一頻ひとしきり、暴れて、出て来たときです。一応、誤魔化しで水を流して出たんですけど。


「……大丈夫?」


『彼女』がいました。


 私、「っ、」びっくりして。いつも、私以外いないんですよ。そのトイレ、改修前で古いんで、誰も来ないんです。滅多に。


『逃げ場』、だったんで。


 なのに、そこに『彼女』がいたから。

 だので、私、思いっ切り後ろに下がってドアに背中がぶつかっちゃいました。勢い余って、転けはしなかったんですけど扉は、がたーんって跳ね返って……凄い音してましたね。


 けれど『彼女』はそんなことにも動じずに、微笑んでました。繰り返して「大丈夫?」って平然と。

 鴉の濡れ羽色って言うの、あんな髪を言うんですね。セーラー服の襟を滑って、肩から零れ落ちた髪は柔らかそうでした。


 ウチはお嬢様学校、なんて言われてますけど、“本物”って言うのは、ああ言う人を言うんでしょうね。

 少なくとも、私は“本物”だって。


 学校では、“本物”の『彼女』は畏れ多い存在でした。もう、空間が違うんです。いるだけで。空気が違う。『彼女』の一喜一憂が場では最優先事項みたいでした。同級生も下級生も、上級生ですら。

『彼女』は、異次元の人でした。




 ────仏頂面の男が、珈琲を飲んだ。飲み込んだものは苦かったのか、眉間の皺が刻まれていた────




「……大変だったわね」

『彼女』は、私の話を聞いてくれました。本当なら、誰にも言いたく在りませんでした。だって言われることは同じでしたから。


“気にし過ぎ”、って。


 だけど、『彼女』に質されたら、答えない訳に行きませんでした。“なぜ”って?

『彼女』問い掛けられて、答えないなんて、選択肢には無いんです。有り得ないんです。


『彼女』は、私の状況ことを、“気にし過ぎ”で片付けませんでした。


「とても非道いわ」

「非道い……ですか?」

「ええ。だって、こちらばかりを消耗させるやり方よ。向こうはただ話して嗤うだけだもの。微かなものだから、消費される労力も大して無い。それにコレは、多勢に無勢、でしょ。数が多いから、誰かが飽きたり疲れても、誰かが代われば良いの」


 嫌がらせの中でも、卑怯ね。

『彼女』は、そう断じてくれて。


「物を隠したり暴力振るったりするのと違って、真っ当に悪行していないところがたちが悪いわ。


 ……よく、がんばったわね」


『彼女』は私を労って、頭を撫でてくれました。……うれしかったなぁ。




 ────俯き語る女は、脳内で再現した場面に紅潮する頬を、緩めた。男の眉は皺を深くする。今にも出したいものの表れだろうか。感付いた青年が、テーブルの下で男の膝を指の背で弾く。“余計な発言ことは挟むな”と言う警告だ。男も“わかっている”と、テーブルの下で手を縦に振った────




『彼女』は、それから毎日私のクラスへ来てくれました。すると、『彼女』の動向を見守って、皆が彼女に注目していました。私を笑っていた人間たちも。私を笑えなくなりました。

 そんなことしたら、『彼女』が見据えるからです。じぃ、って。


『彼女』が来ることで、ぱたりと私への所業が止みました。先生も、友達も放置していた……私にとっては立派な、いじめが。

『彼女』に睨まれたくない、てだけで。……あ、『彼女』は別に睨んでませんよ。ただ、見るだけです。じぃ、って。“睨まれたくない”、は比喩です。嫌われたくない、て言うの、の。


 私としてはコレで良かったんです。私にとって、最大の負荷が消えました。

 私に残ったのは、やさしい『彼女』との接点だけ。

 ……だけどね。


「気に入らないわね」


『彼女』、は、違ったんです。


「気に入らない、ですか?」

「ええ。向こうが、やめたら終わりだなんて……どうしてあっちの都合で終いなの? 勝手に始めて、こちらだけ損害を被って……主導権が向こうにだけ在ると思われるのは腹が立つわね」

『彼女』が、憮然と愚痴りました。私は、それだけで、うれしくて。

「良いんですよ。……今更、言っても私も不愉快なだけですし……」

 私は、煩わしい事態ことが無くなって、『彼女』がまだ私に構ってくれている……その現状ことだけで満足でした。


 けれども『彼女』は……違ったんです。

「納得、行かないわ。あなただけが損しているのよ。あなただけが損なわれているの」

 憤ってくれました。正義感が強いからでしょうね。

 私の過去ことで。

「でも、確かに、今ごろ騒いでも無駄だし。こちらが、もっと損するだけね」

『彼女』も結局は、私に同意しました。そうだとしても、口はへの字で。

 怒ってくれていた。私のことで。


 ……やがて。

「────そうだわ」

 落し処を探していた『彼女』は、声を上げました。

「ちょっとだけ、“腹癒せ”しない?」

 悪戯を思い付いた幼子の顔で、そう提案して来ました。




 ────「提案?」男が尋ねた。「はい」女が首肯した。「……具体的には、何を……」青年が重ねて訊く。「……」女は視線をテーブルに這わせる。しばし置いてから、「……です」閉じた唇を開け放した。「ぇ?」青年が訊き返した。「ですから、」女も言を紡ぐ。




「呪い、です」────




「腹癒せ、って……」

「同じことを返しても、やっぱり、ただの泥沼でしょう? けど、このままも業腹じゃない? だからね、……


 ちょっとした、まじないをしてみない?」


『彼女』は笑っていた。無邪気でした。少なくとも、私には悪意の欠けらも見えなかったんです。

「まじな……い?」

「そう。本当に、気晴らし程度のものよ。大したことじゃ無いわ」

 気休めだと、『彼女』は言いました。

「厄払いのようなものよ。……また、こんな目に遭いたくないでしょ?」

 ね、と問われて────私は頷きました。

 次が無いとは、断言出来ませんでしたし。


 ただの、おまじない……そんな行為ことで、『彼女』の気が済むのなら。私は『彼女』の案を受諾したんです。


 呪いは、簡単なものでした。


「トイレに流せる紙……トイレットペーパーや流せるウエットティッシュを乾かしたものが良いわね」

「赤いペン……サインペンよりボールペンが良いかしら。滲んじゃうから」

「それで、人型を描くの。棒人間じゃなくて、星形の天辺に丸が付いた感じが良いわ。人型になるでしょう?」

「そうしたら、体の部分に相手の情報を出来る限り書くの。名前、生年月日、年齢……出身や職業、学生なら学校名に学年。卒業してるなら母校も……SNSのアカウントなんかも良いかもね」

「それで、頭から手足、胴体と順番にバツ印を引いて。“消えて、二度と現れませんように”って念じながら」


 淡々と、ここまで説明した『彼女』は次に。


「最後に。ここが重要よ。

 夜中の二時、丑三つ時に排泄物と流すの。特に、────」




 ────女が『彼女』の科白をなぞる。


「生理中が効果的、だと」────




 生理────月経は古来“穢れ”とされていた。

「知ってる? 排泄物は大半が体内の菌の死骸なんですって。切り離された“穢れ”と共に流せば、効果絶大でしょ?」


『彼女』は言いました。


「とは言え、変よね。この“穢れ”が無いと、次代には繋がれないのに」

 月経が“穢れ”なら、生命は“穢れ”から生まれていることになる。


「認めちゃっているってことかしらね。“人は穢れている”って」

「……ぁ、の」

「……。なぁに?」

「コレって……」

『彼女』の自説を聴きつつ、私は悟った事実ことが口を衝いて来るのを止められませんでした。私は衝動をままに、尋ねました。……いえ。


 尋ねようとしました、が。


「コレって、のろ────」

「────いっしょよ」


 遮られてしまって。


「え、」

「まじない、も、のろい、も同じなの。充てられた漢字もいっしょなら、本質もいっしょ。ゆえに、


 コレは、まじない、なのよ」


 詭弁だと思いました。さすがに。

 だけれども、『彼女』が説く持論に私は得心してしまったんです。


「第一、巷に溢れる、まじないだって充分に他者を害するのよ」

「……そう、なんですか……?」

「考えてもみて? “何かで一番になれるように”とか、“誰かの恋人になれるように”とか。他にも求めている人がいたら? 立派なのろいじゃない? 恋愛なら、競争相手だけじゃなく、意中の相手にも」


 なぜなら、意のままに操ろうとしているのだから。

「おまじない、をしなかったら、自分じゃない人を選んでいたかもしれないのに」


「……」

「ねぇ?」

「いや、でも効くかどうか、わからないですし」

「それだって、いっしょでしょ?」


 のろいもまじないも、効果は定かじゃない。

『彼女』の指摘に、私はとっさに声が出ませんでした。

 だとしても、私は反論を試みました。

 全くの、無意味でしたけど。


「だ、けど、……コレって自分にも返って来るんじゃ……」

「おまじないで不幸になった人なんて、いる? それにね。私、コレも腑に落ちないのよ」


“人を呪わば穴二つ”


「言いたいことは、わかるのよ? でも、変じゃない? そりゃあ、妬み嫉みで非の無い人にやったら不幸になっても仕方ないけど」

 どうして、すでに不幸にされている人間まで、穴に落ちるの?


「もう、不幸の底に堕とされているって言うのに、新しく穴が開いて落ちるって言うの? おかしいでしょ? 因果応報なら……落ちるべきは標的だけでしょうに」


 穴を掘ったのは、そっちなんだから。


「引き摺り落して、這い上がるための『足場』として踏み締めたって良いはず。


 責任持って、己の掘った墓穴へ埋まってくれるのが道理でしょう」


 それが自然か招き寄せてか。こんなもの、誤差の範囲だと。


 呆然と聴き入る私に、突如

「……。ぷっ、」

『彼女』は噴き出しました。


「……そんな、真剣に思い詰めなくて良いわ。


 コレね、私の“オリジナル”だから」




 ・・・・・・







「“オリジナル”?」

 男が眉間の皺を解くことも無く質した。

「『彼女』が考案したものだって……」

 女は一つ首肯し答える。

「その、のろ……おまじない、が?」

 追随して青年が訊いた。

「はい」

 女は肯定した。


「なので、信憑性は未知数だって。創作だから」

 丑三つ時とか排泄物や生理とトイレに流す、なんて……わざと、おどろおどろしい制約を付けたのは雰囲気作りだと。

『彼女』は実に、楽しそうに笑った。


「実行」

「はい?」

「したのか?」

 男の問いに女は、きょとんと眼を丸くさせたが。


「……はい。だって、私のために、『彼女』が考えてくれたものでしたから」

 破顔して女は、はっきり回答した。

 報告を逐一、したと言う。


「……そうこうしている内、私は両親の離婚を機に転校してしまいました。


『彼女』は……」


 言い淀む女。


『彼女』────こと“現代の津山三十人殺し”と評された「××廃村三十人惨殺事件」の犯人、少女『M』は、現在厳重な監視付きで塀の中だった。


「××廃村三十人惨殺事件」は一人の令嬢が廃村に招いた三十人を殺害し逮捕起訴。精神鑑定や十七歳と言う年齢による温情から医療刑務所に送致された事件だ。


 その後、少女『M』は再び世間を賑わす。医療刑務所の職員も収容されていた囚人も全員、惨殺して逃亡して。


 稀に見る殺人鬼。だのに、世間で少女『M』は賛否在れど基本、支持に偏っている。廃村での被害者は全員、実刑を何らかの方法で免れた犯罪者だったためだ。


「娘の世間体と言う、痛いところを衝かれて示談を呑んだが今でも、腸が煮え繰り返っている。ありがとう、と言う気持ち」

「脅されて、手も足も出ず引き籠って毎日泣いていた。アイツを殺してくれた人には感謝しか無い」


 被害者に煮え湯を飲まされていた人間たちは一様に告げる。

「少女『M』は、為す術無く傷付けられ続ける自分たちの代わりに、殺してくれたのだ」と。

 盲信していた。


“私のために”

 女のように。


「……こんな話しか出来ませんけど、取材になってますか? 特集を組まれるんですよね?」

 女が申し訳無さそうに言う。青年は手を振り「ぇ、ええ! とても参考になっています……よ?」男へ目配せした。

 男は「……」無言を貫いていたけれど。


 はぁー……。深い溜め息を吐き出して。


「……で、」

「? はい」

「効果は、在ったのか」


 呪いの────男が皆まで発さずとも女は察して。


「さぁ……どうでしょう?」

 笑んだ。花が綻ぶかの如く。

 恍惚と。場違いに。


「私も転校してしまいましたから……ああ、でも」

「でも?」

「あれだけ華やかだったSNSのアカウントは、消えていましたね。実生活までは、知りませんが?」







「────どう、思います?」

 女と分かれ、男と青年はコンビニの駐車場に停めた車中で話し合っていた。

「何が」

「今日の話、ですよ」

「どうも何も。掲載する気か、アレ」

 あんな根拠に欠ける上、与太話としか言いようが無いものを────男は口直しのカフェオレを飲む。珈琲と飲み干した苦みを打ち消すみたいに。


「けど、ウチはオカルト専門誌ですよ? そこそこ良いネタなのでは……」

「裏取りしてか? 高がSNSのアカウントが消えたくらいで」

 莫迦にするように男は、は、と笑った。


「生きてりゃあ、ちょっとの不幸が度重なることなんざ、よく在るんだよ。確率論でしか無い現象ことだっつの」

 くだらない、と一蹴する男に青年が、むくれる。

「わかんないじゃないですかー! ……それにオリジナルだって呪術も気にな……」

「あー、それな。多分ネットで溢れてる“効果覿面! 閲覧注意! ナントカが教える本物の呪術!”って記事になってるヤツの寄せ集めだぞ」

「ちょっ、何で知ってるんですか!」

「何でって、……ウチをオカルト専門誌つったのお前だぞ……」

 呆れを全面に出し、空になった缶をドリンクホルダーへ入れる。かこん、と軽い音がした。


「あれ……じゃあ、マズいんじゃないですか? 呪術は完全なオリジナル……


 出鱈目じゃないってことじゃないですか」

「……」

「あと! 言ってたじゃないですか。『彼女』と仲が良かったって関係ことで事情聴取されたときに」


“コレは余談なんですけど……同じ話したんです。警察にも。コレくらいしか無いので。相手にされませんでしたけど

 ────一人だけ


「面白いですね」


 って”


「一人だけ、興味を持った刑事がいたって。やっぱ、何か在るんじゃ、」

「はーい、終わり終わり! 特集は既存の情報で切り口換えてやるぞー!」

「あー! 横暴な! せめて警視庁の昏木くらきさんに確認……」

「うるせぇうるせぇ! 〆切ブッチしてんだから! 早く車出せ!」


 男は幼馴染みの名前を出す青年を遮断し、運転を急かした。青年は強引な幕引きに膨れっ面になるも、渋々従い車を動かす。


“私のために”

“さぁ……どうでしょう?”


「……」

 男が会話を打ち切ったのは、決して突然話の中で飛び出した呪い、と言うものの不気味さに怯んだからでは無い。


 過度な信心により疑うこともやめ、違和感も見過ごし、気味の悪い儀式擬きも行えてしまう女。

 憎い敵を討ち取ったからと、凶悪な殺人犯でも味方し、擁護する者たち。


 平気で自分を全肯定する相手を過信し、神格化する人間性に触れ、薄ら寒く感じたせいだ。




   【 了 】

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ゲンシツウ─あざろぐ。
aza/あざのブログ。



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