第4話 質問大好き童貞
だいぶ変更しました。(2017/11/19 14:54:34)
なんとか窮地を脱する事が出来たが
危うく転生してすぐにスライムに瞬死させられる所だった
ていうか、このナイフで倒せるなら女性一人でスライム倒せたんじゃねえの?
と考えている俺に女性が近ずいてくるーーー
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『ありがとうございます。お兄さんのお陰で助かりました!!お怪我は大丈夫ですか??』
女性が心配そうな様子で駆け寄って来た
「いえいえ、このくらい大したことありませんよ。それよりお姉さんの方こそ大丈夫ですか?」
『私の方は大丈夫です。ってお兄さん、顔腫れちゃってるじゃないですか、近くに私の住む村がありますからお医者さまに観てもらいましょう。むしろ観てもらってください!!』
どうやら先程のスライムアタック(?)な攻撃で俺の顔が変形しているらしく、女性は心配そうな顔で俺の顔を見つめてくる……そんなに見つめられると、惚れてまうやろ!!
惚れてまいそうになりながらも俺はあくまで冷静を装いつつ、かつ紳士的に答える
「お気遣いありがとうございます、それじゃあお言葉に甘えて村までの案内をお願いしてもいいですか。」
『はい。任せてください♪』
どうやら近くに村があるようだ、俺はその言葉に甘えて女性の後ろをついて行く。
桃のようなエロいお尻を眺めながら………
そうだ。この機会にこの世界について色々と聞いてみよう
こちらの世界に来たばかりの俺は全くと言っていいほどこの世界の知識がない
最低限の知識が無ければ最低限の生活すらも送れない
俺は女性に質問を開始するーー
「そういえばさっきのスライムって、あのナイフを使ったらお姉さんでも倒せたんじゃないんですか??」
ついさっき思った事を直球で女性に尋ねてみる。
『いえ、私はただの村人なので』
「いやそうじゃなくって、ナイフを使ったらあのスライムすごく楽に倒せましたよ。それに僕は普通の人より相当体力も少ない感じですし……あれくらいだったら女性の力でも…」
自分の体力を考えると明らかに平均以下の運動能力だろう
それなら武器さえあれば、あのスライムくらいだったら女性の力で倒せたとしても不思議ではない
『いや、だから私は村人ですので…』
女性が当然と言わんばかりにまた同じ言葉を繰り返す
「それを言ったら僕なんかただのニートですよ。仕事もお金もないですし、今日の食料すらない有様です。」
自分で言ってて悲しくなる…
『ニートが何なのかはわかりませんけど……でも魔物を倒せたってことは村人じゃないんですよね??』
確かに俺は村人ではない、だが普通村人でも魔物を倒せるものじゃないのか?
この女性の言いたい事が理解できずに黙っていると
『私達村人は剣を使おうが斧を使おうが魔物に傷一つ付けられません。お兄さんの様に“職業持ち”に産まれる事ができたら生活がどんなに楽だったか…』
えっ?職業持ち?
……なんですかそれ
俺の中で一つの可能性が浮かび上がり、それの確認のために質問をしてみた
「あの…変な質問かも知れないんですが、お姉さんの職業って何なんですか?」
『…??』
女性がきょとんとした様子で俺を見ている
『村人ですけど?』
「村人…ですか…」
そう、彼女は職業が[村人]なのだ、……そして俺は少しだけ考え込む
「一応なんですが僕の職業はステータス的には魔法使いって書いてるんですけど、これって珍しいんでしょうか?」
『珍しいってほどじゃないですけど、魔法使いや剣士…それに戦闘職を持ってる人はだいたい10人に1人くらいですね。その上位職の賢者や剣豪なら1000人に1人、更にその上の大賢者や剣聖なんかは100000人に1人って言いますね。勇者様に関しては今はいるのかどうかもわかりません。私達村人は農作業や商業なんかはある程度得意ですけど、自分では魔物から身を守る手段が無いので職業持ちの人達はとても羨ましいです』
「あの、それだったら転職したてみたらいいんじゃないですか??」
転職を進めてみる。やりたい仕事があるならその仕事をした方がいいに決まってる
『転職ですか??すみません。転職という言葉の意味がわかりません』
えっ……?
「いや…職業を変えるって意味です…」
俺は転職の意味をわかりやすく伝えてみた…
『職業を変えるって、無理に決まってるじゃないですか。これは神様からの授かり物なんですし…』
「そ、そうでしたねー。あは、はは、はは」
頬を不自然に釣り上げながら変な笑い声を漏らしてしまった…
なるほど、そういう事か…
ここでひとまず整理しよう、この世界では職業持ちと呼ばれる戦闘職と、その他9割の非戦闘職にわかれているようだ
そして、戦闘職以外の職業はモンスターに対して一切攻撃を与える事ができないらしいーー
産まれた瞬間に人生の方向性が決まる……なんて理不尽な世界なんだ……
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その他にも女性は俺に色々な事を教えてくれた
初めこそ変わり者を見るような目をしていた彼女だが
この世界では当然誰もが知っているような当たり前すぎる内容の質問をし続ける俺を見る目はしだいに、変質者を見るような目に変わっていった…
そして俺が記憶喪失であると告げると、それからは申し訳なさそうな目をしながら俺の質問に答えてくれた
この年齢になるまでのこちらの世界の知識が全く無いのだ、記憶喪失と言っても差し支えないだろう
女性の話によるとーーー
この世界は『レヴール』『レーヴ』『シーコースト』『シャルメ』という四つの大国からなっており、その他に妖精族が住む『フロイデ』、獣人族が住む『プレジャー』、そして魔族が住む『グリュック』という国があるという
俺達が今いる国は『レヴール』で、主に農業が主流の国、
そしてこの国で出現する魔物は世界的に見ても比較的弱いらしく
他国との戦争もここ100年間は1度もない平和な国のようだ
そして俺達が向かっている村は『トモマヤ村』といってレヴールの中でも辺境にある田舎町らしいーーー
そんな事を教えてもらいながら歩いていると視界に村の門が見えてきた
『着きましたよ。ここが私達の村、トモマヤ村です。』
そんなに遠くない距離だったが体力のない俺はフラフラになりながら女性に続いて村の門をくぐっていくーーー
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(2017/11/24)