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チェリーボーイが転生したらスゴい事になった  作者: 拓三千
第1章 転生そして童貞
3/17

第2話 神様からの贈り物

そのお爺さんがおもむろに言った


『転生してみる?』


その瞬間、今まで読み漁ってきたエロライトノベルの内容を思い出し、俺の股間が天高くそそり立った!!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「えっ?あなたは……もしかして……神さ…」


俺の頭に浮かんだ存在、その呼び名を言おうとした時…


『そうだよ、神様だよ。』


その老人はかぶせ気味に答えた


『たまたま下界を観てたら可哀想な魂を見つけてさ、それにしてもその歳で童貞ってププッwww』


なんか結構嫌な奴っぽいーー


『ごめんごめんっ、なんかふびんだったから君に第二の人生をプレゼントしてあげようと思ってね。それと、さっき笑っちゃったお詫びに何か特別なスキルもサービスしとくよ。』


神様はおもむろに指を上下にスライドさせている

どうやらスキルを選んでくれている様だ


『女性を扱う仕事をしているにも関わらず童貞ーーー』


するとピタリと一点で指が止まる


『そんな恥ずかしい君にはこのスキルかな??』


嫌な奴っていう印象は変わらないが、俺の中のラノベ知識ではこういう場合はチートスキルが貰えると相場が決まっているので眉間に寄っていた皺をほどく


『とりあえず転生する方向で話を進めていいかな?』


「はい、その方向でお願いします。童貞のまま死にたくないので……」


表情の軟化した俺を見て神様は話を続ける

微妙に口角が上がっている気がするが、そこはスルーすることにした


『それでさ今回は予定に入っていなかった転生だから、君の好きな様にセカンドライフを満喫していいよ。転生場所も比較的安全な地域にしてあげるからね』


普通ならここで魔王を倒せだの、勇者を倒せだの色々と言われる場面だが今回は何も指示をされないらしい

そしてなにより、いきなり強敵エリアに転生させられて転生後に瞬死なんて事も無さそうだ


この神様、意外と良い奴かもしれない


「ありがとうございます。神様に貰ったこの命、絶対に後悔しないように頑張ります!」


俺は神様に感謝の気持ちを込めてお礼を言う


『それじゃあ準備はいいかな?』


「はい。」


心の準備をしてその瞬間を待つ



『3.2.1…それっーーー』



次の瞬間、目の前が物凄い勢いで歪む

そして意識が保ち切れなくなりそのまま静かにブラックアウトしていくーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー


気がついたら草原らしき場所で目を覚ました

“草原らしき場所”と言ったのは、まだ新しい身体に慣れてないせいか視界がえらくボヤけて周りがよく見えなかったからだ



数分経ち、次第に景色がクリアになっていくーー



するとそこには見たこともない広い空と広い大地が広がっていた

前の人生では吸ったことのない程の澄んだ空気を肺いっぱいに吸い込む



「よしっ、これから第二の人生をしっかり満喫してやるぞ」



今後の人生への期待を込めて独り言を呟く…



まずは定番のステータス確認だ

頭の中でステータスと唱えるとなんなく視界に数字が浮かび上がる


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


種族:ヒューマン

職業:魔法使い

称号:童貞(聖純の魔法使い)

LV:1

HP:10

MP:1000

力:1

賢:100

早:1


所持魔法:無し


スキル:染まらぬ者(GODスキル)、染まる者(GODスキル)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



おぉ!なんか凄そうだな!!

GODスキルって何!?カッコイイ!!



……あれ?



童貞(聖純の魔法使い)って何??すげー馬鹿にされてる気がする……てか完全に魔法使いのステータスなのに所持魔法無しって最弱すぎやしませんか神様??



あまりのショックで過呼吸気味になる呼吸をなんとか整え、とりあえずその辺は後で考えるとしてと気持ちを切り換えて神様からのプレゼント、二つのGODスキルの詳細を見てみる



ーーーーーーーーーーー


染まらぬ者(GODスキル)

自身の股間を触る事によって何物にも染まらない


染まる者(GODスキル)

相手の股間を触る事によって何物にも染まる


ーーーーーーーーーーー


うんっ!よく分からない!!!


一つだけ分かることはこの二つのスキルの発動条件が卑猥すぎるということ……

俺が元いた世界なら完全に逮捕されて処罰される内容だ。

そして、どこの世界だろうが処罰される様な気がしてならない……



ある意味かなりヤバいスキルだ。。



神様いや、あの野郎……今頃どこかから見て笑っていやがるな……



自身のセカンドライフへの希望から一転、とんでもないステータスに絶望していると、後方から何やら騒がしい物音が聞こえてきた。



振り返ると同時に



『きゃーーーーーーー!!!』



女性の叫び声が響き渡る


目を凝らすと遠くで女性がスライムに囲まれていた



そして俺は反射的に走り出した。


ブックマークや評価をしてくれた読者の皆様のおかげで少しずつですが、ポイントも上がって来ました。そして全ての読者の皆様のおかげ第2章にも入ることが出来ました。本当にありがとうございます!


これからも頑張ります!!


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評価をしてくださる方は、下にある【ポイント評価】を押して評価していただけると嬉しいです(*´ω`人)

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(2017/11/24)

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