第1話 童貞死亡
俺の名前は岩崎けいすけ。
横浜の夜の街で、輝ける蝶達を陰からサポートする仕事をしている。
毎日様々な女の子から仕事の相談や恋愛相談、はたまた床事情の相談なんかも受けている。
自分で言うのもなんだが敏腕スタッフの自負もある。
こんな俺だがお店の女の子やスタッフ達には絶対言えない秘密を持っている。
それは……
まだ女性の身体というものを知らないのだ。
仕事上そういう内容の相談も受けるのだが、俺自身にはリアルな恋愛経験が無い。
全て恋愛モノのエロライトノベルで読んだ知識をもとに知ったかぶりをしているだけだ。
そもそもこの仕事を始めたきっかけも、女の子と接する仕事だから女の子とそういう関係になりやすいかな、という安易な動機だ。
だけど、いざ仕事をしてみると一般の仕事よりも厳しいルールに縛られていて女の子に手を出すどころの話ではない。
それどころか仕事の時間が夜という事もあってプライベートの飲み会すらも参加出来ない。
俺はいつまでこの童貞と付き合っていかなければならないのか、そんな事を考えて仕事をしていたある日。
童貞であることを嘆き店の前で俯いている俺を元気づけようと店長が背中を叩いて「元気だせよ」と言ってくれた。
店長の顔を見て、少し元気を貰い「はい!頑張ります!!」と言ったその刹那。
横から来たトラックに跳ねられて俺の身体がバラバラにちぎれた。
目の前には首の無い自分の身体が横たわっている。
こんな事で俺の人生は終わるのか……
人生色々あった、でも一番心残りなのは……
せめて1度くらいはSEXしたかった!!
でも、もうそれは叶わないだろう……それはわかってる、でも!!
俺の頬を一筋の涙がつたう
ゆっくりと目の前が深い闇に飲まれていく
こうして俺の人生が終わった……
と思ったその時!!
見たことも無い場所、いや空間と言った方が正しいのか、そこに俺は漂っていた。
これが死後の世界なのかと考えていると、目の前に見たことも無いお爺さんの姿がフェードインしてくる。
そしてそのお爺さんがおもむろに言ったーー
『転生してみる?』
その瞬間、今まで読み漁ってきたエロライトノベルの内容を思い出し、俺の股間が天高くそそり立った!!
ブックマークや評価をしてくれた読者の皆様のおかげで少しずつですが、ポイントも上がって来ました。そして全ての読者の皆様のおかげ第2章にも入ることが出来ました。本当にありがとうございます!
これからも頑張ります!!
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(2017/11/24)