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チェリーボーイが転生したらスゴい事になった  作者: 拓三千
第2章 冒険そして童貞
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第12話 新たな力を得る童貞

今日は体調が優れないので、このくらいにしておきます。




現在俺は、物凄い速さで駆け出したリリムを追って、荷馬車へと向かい全速力で走っている。


それにしてもリリムはとんでもない速さだ。


スライム狩りで少しは運動能力が上がった俺だが、彼女と比べると、まだまだお子様レベルなのが泣けてくる。


本格的にモンスターを狩らないと不味いな、でもリリムが魔物を譲ってくれるだろうか……




ーーーーーーーーーーー



俺が息を切らしながら荷馬車にたどり着いた時には、既にモンスター達は魂の籠らない肉塊へと変わり果てていた。


こちらに向かっている時に、リリムがモンスターを蹂躙している姿が見えたのだが、やはり恐ろしく強かった。


馬車の周りには、傷つき至る所から血を流した戦士風の男達がいた。男達の顔つきは、何度も修羅場を潜り抜けた者特有の気迫を帯びていたのだが、そんな男達でも苦戦する様なモンスターの集団を一瞬で葬りさるリリムの凄さに改めて驚いた。


傷付いている彼らをそのままにも出来ないので、リリムに言って魔法で回復させる。

ブツブツ文句を言っていたのだが言いくるめて従わせる。

これは前世でキャバクラをやっていた時に身に付いた俺のスタイルだ…



その後、彼女がモンスターのボスらしき個体を俺の所へ持って来てくれたのだが、手足がもがれていた。

その辺りに転がっている死体の五倍はデカい個体だ。


達磨にされた狼型のモンスターの首を、か細い腕で掴んで持ってくる少女。

かなりグロい世紀末的な光景だったのだが、リリムなりに気を使って手足を処理してくれたていたようで、俺のレベルのことも心配してくれているようだ。


俺が頭を撫でて褒めてやると、少しだけ嬉しそうな顔をした。


そして殺す前に俺はモンスターの股間を触る。

リリムは、それを見て顔を顰める。

殺戮は大丈夫なのに股間を触るのには嫌悪感を抱くのか…

本当によくわからない子だ。


すると頭の中に例の言葉が流れ始めたーー



ーーーーーーーーーーーーーーー


ーGODスキル【染まる者】発動ー


ー【鱗狼(希少種)】の股間を検知しましたー


2番スロットに【鱗狼(希少種)】をストックしました。


能力値変更開始


種族の書き換え完了


職業の書き換え完了


称号の追加完了


ステータス数値の書き換え完了


所持魔法の書き換え完了


スキルの追加完了


2番スロットをONにします。


結果を出力します。


ーーーーーーーーーーー


岩崎けいすけ


種族:鱗狼

職業:魔物

称号:狼リーダー

LV:20

HP:350

MP:180

力:170

賢:340

早:180


所持魔法: ウィンドクロー


スキル:染まらぬ者(GODスキル)、染まる者(GODスキル)、遠吠え、経験値共有、獲得経験値三倍


ーーーーーー

追加スキル説明


【遠吠え】近くに狼型の魔物がいる場合、呼び寄せ協力してもらう。

【経験値共有】自分が仲間とみなした者と経験値を共有する。

【獲得経験値三倍】獲得出来る経験値が三倍になる。

ーーーーーーーーーーーーー



ほうほう…

ステータス自体は期待外れか…

そりゃあリリムに軽く手足をもがれるくらいだから、そこにはあまり期待していない…


だが今の俺にとってはこの位のステータスはありがたい。

魔王化は圧倒的な強さがあるのだが、その圧倒的さのせいで逆に扱いずらいし、街などで発動したらそれこそ大問題になりかねない。

このくらいの強さなら街中で使っても、きっと平気だろう。


そして、俺がこのモンスターに期待していたもの…


そう、それはこのスキルだ。


このスキルの組み合わせはかなり良い。

はっきり言って期待以上だ。

遠吠えで仲間を呼んで、経験値三倍の効果で沢山の経験値をゲットし、そして経験値共有で仲間と経験値を共有する。

俺にも、そしてリリムにもありがたいスキルだ。


他の個体とは明らかに違う大きさだったので期待していたのだが、これは想像以上に当たりだった。



今回のGODスキルの成果を確認し、ホクホク顔になりながら目の前のモンスターにナイフでトドメを指した。

通常時の、ひ弱な俺ならば力がなさ過ぎてナイフ一撃でトドメをさすことはできなかっただろうが、今はGODスキルのおかげで、目の前のモンスターと同じ力量があるので、とどめを刺すのは簡単だった。



こうして新たな力を手に入れた俺達は戦士風の男達に会釈をし、街へ向かってその場を後にした。



ーーーーーーーーーーー



「リリム、一匹そっちへ行ったぞ。」


『おっけー、処理しておくー。』



俺達は戦闘をこなしながら街へと向かっていた。

あの後、リリムは俺も戦闘に参加させてくれている。

俺に合わせてゆっくりとモンスターを狩ってくれるので、とてもたすかっていた。



『そういえばケミー、なんかいきなり動きが変わったねー??』


「あぁ?そうだな、俺のスキルのおかげなんだが、リリムにはまだ話していなかったな。」


『えー、なになにそのスキル?リリムにも教えてよー。』


「わかった。とりあえずこのコイツらを倒したら一度休憩をとるか。その時にスキルの事を教えるよ」



GODスキルの事はあまり他言しない方がいいと思う。だが、リリムにならそろそろ話してもいいだろう。


そうして俺は目の前の大きなトカゲをナイフで切りつけ葬りさる。



モンスターを倒し終わり、俺達は街道脇に腰をかけながら、持ってきたコップを鞄から取り出すと、それにリリムの魔法で水を入れてもらう。



そうしてコップ傾けながら俺はリリムにGODスキルの事を話しだすーーー




ブックマークや評価をしてくれた読者の皆様のおかげで少しずつですが、ポイントも上がって来ました。そして全ての読者の皆様のおかげ第2章にも入ることが出来ました。本当にありがとうございます!


これからも頑張ります!!


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