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38話目グロムの受難(後半)

グロムさんの過去が明らかに(大まかだけど)

「・・・明日、兵舎の変更について相談しようかしら・・・」

結局その日は眠れなかった。

次の日

ドルヒの元へ行き、相談した。

「・・・ふぅーん・・・まぁ、あいつは気にしないと思うよ?」

「・・・そう言う者なの?」

「あいつはね、その程度のことで怒ったりしないわ」

「・・・そうなの?」

「えぇだから心配すること無いわ。私からも言っとくから」

「・・・ありがとう」

「良いの!よし!諒と話してくるよ!」

「分かったわ」

ガチャバタン

※ここから先しばらくドルヒ視点

「・・・」

コンコンコン

「?どうぞー」

「諒ー!」ダッ!

「!?」

「構ってよー!」ギュー

「ねえねぇー」ギュー

「・・・大丈夫?」

「全然大丈夫じゃない」

「まぁ良いや。んでグロムの事なんだけど。あの人ね~昔・・・悪魔の子て呼ばれてたのよ」

「悪魔の子?」

「えぇ・・・能力を扱いきれず色んな人を傷つけてたからね」

「でも、何でその事知ってんだ?」

「幼馴染みだからね。同じ孤児院育ちの孤児よ」

「・・・そうだったか」

「そしてあの娘は、正式な銃人になって犬を飼っていたのよ。けどねあの娘は銃人になって寿命が延びた。後はもう分かるわよね?」

「・・・」

「ただえさえ寿命が短い犬。そんなのが銃人と共存なんて出来なかった。それであの娘は寿命の短い人間と関わらなくなり、銃人にも嫌われ兵舎狩りをしていたのよ・・・」

「・・・そうか・・・」

諒は、何か辛い思い出を思い出したような。そんな苦痛に満ちていた目をしていた。

「・・・少し出掛けてくる」

「分かった」

ガチャバタン。

・・・

「と言うわけであいつは多分兵舎の外に居るんじゃない?」

「おい!あの事言ったのかよ!」ガタッ!

「速かれ遅かれ分かることよ?さっそんなことより行ってらっしゃい」

「行くって何処に?」

「分かってるんでしょ?さっ」

「・・・」

ガチャバタン

       ~兵舎外~

「・・・」

「あ、居た」

「ん?来たのか」

気になっていた。疑問を話す。

「・・・そう言えば何で貴方は私のところに会いに来るの?冷たくしてるのに」

「・・・昔の俺に似てたからさ」

「え?」

意外な答えに少し驚いた。

「・・・住み慣れた町が炎に包まれ何処を見ても焼け落ちる建物と悲鳴をあげて火だるまになる人達。俺の友達も皆燃えて死んでいった」

「・・・」

「疎開先でも両親は父親は戦場に、母親は看護婦で会えなかった」

「・・・」

「そんな時にさ疎開先で塞ぎ混んでる俺に話しかけてくる奴が居てな。そいつといると不思議と楽しかった」

「・・・」

「ふと気になって、そいつに聞いてみたんだ。何で俺に話しかけてくるんだ?てね。そしたら、そいつは、「寂しそうだから話しかけてみただけ」てさ、まぁその時は、嬉しかったさ。けどさ、戦争てのは残酷でさ」

爆撃だー!逃げろー!

バババババ!

危ない!

ドン!

「そいつは・・・戦闘機の機銃掃射で死んだ」

「・・・」

「辛かったさ。悲しかったさ。それにその時は怒りもあったけど。けどな今じゃ感謝してる。あいつは俺のために命を懸けて庇ってくれた。そうでなきゃ今頃あいつらともお前とも会えてない」

「・・・」

「そんでさ俺は、グロムにもさ、そうなって欲しい」

「!」

「だけどさ、俺は死なないさ」

「・・・そんなこと・・・分からないじゃない!」

「ッ!」

「私は・・・もう何も失いたくはないの!私の力で皆が傷つくのももう見たくない!しかも諒は、陸軍特別攻撃隊隊長・・・何時命を落とすかわからない普通の人間なんてすぐ・・・死んじゃう・・・今死ななくても未来に死ぬ・・・そう考えると怖くて・・・もう寂しい思いをしたくない・・・」

誰がなんと言おうともこれが私の本心。

「・・・それがお前の本心て訳か」サッスタスタ

「?」

「諒?」

「昇龍拳!」

「ブケァ!?」

「ッ!痛たい!何すんのよこの馬鹿力!」

「お前さぁ~・・・そんな簡単に死ぬようなヒョロ野郎を陸軍攻撃特別隊隊長にするか!?」

「・・・!?」

「俺はそんな簡単に死ぬようなすっとこどっこいじゃねぇよ!」

「・・・でもさ今までは負けなかったかもしれないけどさ、今後もし負けたら・・・て考えたらさ」

「・・・そんな事はさ、未来の俺らに任せりゃ良い。今と未来の俺らは違う。そんな他人の事考えてやる必要なんかねぇさ。」

「・・・それもそうね」

「だろう?・・・良しなら皆の所に戻る前に・・・その涙拭こうな?」

涙?ふと顔に手を当ててみるとてに水が当たった。

「!」

「だろ?」ケラケラ

「笑うなー!」ウガー!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「・・・ね?心配すること無いでしょ?」

「・・・だな。安心したぜ」サラサラ

彼はそう言い月の絵を描く。

すると曇っていた空から綺麗な月が覗き始めた。

諒さんの過去にも触れました。

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