砂の城
詩です
何も 形にならない。
続けることを知らない私は
何も 作り上げることができない。
ひとまず 完成させただけでは
すぐに崩れていく。
積み上げたものはたちまち崩れ
重ねてきたと いうことすらできない。
どこからか持ってきた土くれを
汚れた水で溶かし。
固めても 固めても
その度に指の跡が残り
理想を 痛めつけていく。
雑な体はすぐに乾いて 砂になって こぼれ落ち。
触れようとすると 壊れてしまうから
手をかけてやることもできない。
生まれてしまった苦しみに
ただその身を震わせて
悲しいんだよ 虚しいんだよと
私の瞳に訴える。
完成させたと 思っている私は
そんなこと 気にもとめない。
だが本当は気づいている
そこにはいつも 何も残らなかったということを。
それはあまりにも悲しいことだったから
覚えておくことは できなかった
それでも 作らずにはいられない。
そこに形があるからか
それとも 私の意志からか
何度崩れても その上にまた 積み重ね。
私の作ったものが たとえどれだけ苦しんでも
その苦しみは自分だから
もしかしたら 崩れてしまうのは
水が多すぎるからかもしれない
土が悪すぎるからかもしれない
だとしても
今はまだ 私は知らない
よかった、ようやくできた そう思っているから。
私は今日も塗り固める。
そこには確かに それがあったと思い出し
必ず崩れてしまうものを
きっと 崩れないと信じて。




