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制服でスカートを穿く文化が廃れたこの国で、もしも委員長がスカートに着替えたら ~俺と委員長の秘密の放課後~

作者: 夜狩仁志
掲載日:2023/08/03

つい出来心で、ムラムラしたので書いてみました。

後悔はしてない。反省もしてない。

 それは俺が放課後、掃除当番をサボって友人と話している時のことだった。


 俺はある古本を手に入れ、友人たちに見せびらかしていたのだった。


「これすげーだろ?」

「お前、よく手に入れたな!」


「たまたま見かけた古本屋でさ、置いてあったのを発見して、買ったわけだよ」

「これ、お宝本じゃんか!?」


 俺はこの前の休日、買い物に出掛けた時に何気なしに寄った古本屋にて、この一冊の本を買ったのだった。


 その名も、


『18年度版 全国高校女子制服図鑑』


 なんと当時の日本全国の公私立高校の女子用の制服を紹介している、今となっては超貴重なお宝図鑑なのだ!!

 

 これは実に大切な資料だ。

 俺が生きる今のこの時代、ミニスカートを履いた女子高生など皆無だからだ。


 今から数十年前、学校では男女で制服が違った時代があったようだ。


 男子は学ランかブレザーにズボン。

 女子はセーラー服かブレザーにスカート。


 しかし俺の生きる今の時代、男女ともにブレザーにスラックスというのが標準となっていた。

 この高校も例外なく、紺の上下に学年別の色分けされたネクタイ着用が制服となっていた。


 かつては恐ろしいことに、この図鑑に載っているように、女子は皆このようなミニスカートを着用して登下校していたらしい。


 これが当時の制服だったことに驚いてしまう。

 こんな素足をさらけ出して、しかもちょっと動けば下着が見えそうな、きわどい服装。


 逆に犯罪じゃないのか?

 校則違反じゃないのか?

 そう思えてしまう。


 そんな時代が俺が生まれる数年前の高校生の日常だったようだ。


 俺とその友人2人の3名しかいないこの教室内で、夢のような昔の学校生活を空想しながら……俺たちは分厚いカラー本を食い入るように見入るのだった。

 あまりの真剣な眼差しで、そのページに穴が開くほどだ。


「おいおい、汚さないでくれよ」


「すげーな、おい。これ、本当にいたんだよな?」

「当時の映像とか見れば、そうだったんだろ」


「だって、これ、短すぎんじゃんか!? スカートが!?」

「だよな。こんなの穿いて、この教室でも授業受けてたんだろ」


「おいおいおい、これ……ちょっとでも動いたら……見えるだろ?」

「そうだよな。それでどうやって過ごしてたのか、俺にも分かんねーけど」


「……いや、これ、さすがに何か下に着てるだろ? スパッツとか、短パンとか? じゃなきゃ変態だぜ? 痴女だろ?」

「かもしんねーな。さすがにこの本に載ってるのは、モデルとして盛ってるかもしんねえけど」


 俺たちは過去に思いをはせ、もしこの教室内の女子がこのような制服だったら……

 と、さまざまな妄想を繰り広げるのだった。


 こうして俺たちが図鑑を前にして、気持ちよく空想の世界に浸っていたところに……


 ガラガラッ!!


 っと、教室のドアを開ける音がし、俺たちを現実の世界へと引き戻す!!!


「あなたたち!! また掃除サボって!!」


 よりにもよって入ってきたのは、このクラスの女子学級委員長だった!!


 女の子なのに物おじしない、真面目で仕事もできる。スポーツもでき、男顔負けの秀才。

 いかにも優等生っぽく姿勢の良い立ち姿。

 黙っていれば可愛らしい整った顔立ちも、いつも不機嫌そうに眉間にしわを寄せ、目を吊り上げている。

 手入れのゆきとどいた肩の下まで伸びる黒い髪を、いつも逆立ててイライラさせてるのが玉にキズの真面目すぎる女子。

 生徒や教師からも信頼の高い、文字通り才色兼備な委員長だ。


「ヤベぇ! 委員長だ!!」

「帰るぞ!!」


 友人2人は危険を察知し、眺めていた図鑑を放り投げると、そのままカバンを持って教室から逃げ出してしまった。


「おい! お前ら!」


 俺は貴重な図鑑を拾い上げる。

 その行動で逃げ出すタイミングが遅れた俺は、カバンを持って図鑑を入れようとした瞬間で、委員長に目の前までの接近を許してしまった。


「あなた! また掃除サボって! なにしてたのよ!!」

「ちょっと勉強を……」


「なによ、それ!?」


 真っ先に見つけられた、俺の宝物……


「ちょ……」


 言い訳をする間もなく委員長に奪われてしまった。


「…………全国……高校女子?制服図鑑!?」


 うっ……声に出されると非常に恥ずかしい。


「あなた、これ、なんなの? なんの勉強してたわけ? え!?」

「それは……高校生の……生活の……」


「没収します!」

「委員長! それだけは!」

「いいから早く掃除しなさい!」


 こうして俺のお宝本は、あえなく委員長の手によって奪われてしまったのだ。


 しかし……


「あのさぁー 委員長さぁー」

「口は動かさないで、手を動かしなさい!」


 この広い教室を俺一人、モップをもって掃除しているのだが……

 委員長が教卓の前に座りながら俺を監視するついでに、制服図鑑を熱心に読んでいるのであった。


「それ、返してくれよ」

「掃除が終わるまで預かっておきます」


 なんだよ、結局、委員長も興味あるんじゃないか。


「委員長?」

「なによ」


「もしかして……興味あるのか?」

「別に。昔の若者の学生生活の資料として見ているだけよ」


 ふぅ~~ん


 その割には夢中になって見てるようですけどぉ?


 委員長は、物珍しそうに図鑑を食い入るように見ながら「まったく! 気が知れない!」やら「なんてハレンチな!」とか呟いている。


 ……と言いつつ興味津々なご様子。


「あのさぁ~ 委員長さぁ~」

「なによ」


「そのミニスカの制服、着てみたいとか思ってんじゃないの?」

「はあ!? そんなわけないでしょ!!」


「そんなに食い入るように見ちゃってさ」

「ちょっと気になっただけでしょうが!」


「委員長もさ、可愛いんだから、そういうの着ればいいのに」

「か! かわぃ……!?」


 分厚い図鑑をバチン!と閉じて立ち上がる。


「いつも真面目に仕事してんのは分かるけどさ。厳しく叱ってばかりじゃなくてさ、本来は美人なんだからさ。そういう格好してみれば……」

「う! うるさいわね!! こんな恥ずかしい格好して歩けるわけないでしょう!!」


 怒りのせいか、顔を真っ赤にして必死に否定する。


「いや、でも、数年前はこれが普通だったし……」

「昔の話でしょ! だったら大正時代みたいに着物に袴で登校しろって言うの!?」


「あー それもいいかも! 委員長なら似合うって!」

「ぅ……うっさいわね!!」


「そんなこと言っちゃって、本当は……」

「もう頭にきた!! もう私、帰るから!」


「え? っちょ?」

「ちゃんと掃除終わらしてから帰りなさいよ!」


 調子にのって、ちょっとからかいすぎてしまったようだ。

 委員長は一方的に怒鳴るだけ怒鳴って、ズカズカと足音を立ててながら教室から出て行ってしまった。


「委員長――!? ちょっと!! せめて図鑑、返してくれよ!!」


 しかも、俺の大事な制服図鑑を持ったまま……


 な……なんてことだ……

 大切なお宝本が……奪われてしまった。



 ―――そして、次の日の放課後―――


 朝から委員長に声をかけても素っ気ない反応しかしてくれない。しかも図鑑のことを切り出そうとしても、はぐらかしてすぐどこかに行ってしまう。


 なんか悪いことでもしたのか?

 あれ、高かったんだから、返してくれよ。


 そんな諦めかけていた放課後、俺が帰ろうとして机で荷物の整理をしていたところに……


「ねぇ、ちょっと来てくれるかしら?」

「あ? お、おう」


 いつものように不機嫌そうな顔の委員長が、わざわざ俺のところまでやって来た?


 俺は委員長に呼び出され、先に教室を出た委員長の後を追う。


「いったいどこまで行くんだよ?」

「いいから来なさい」


 いったい何をしようというのか?

 疑問に思いながら、委員長の後ろを付いていく。


 そして辿り着いた先は……


 資料準備室?


 委員長は手際よく鍵を開けると、中に入るよう俺に目で合図して、資料室の中へと吸い込まれていった。

 俺もそれに続く。


 資料室の中は様々な資料や冊子、プリントなどがところ狭しと置かれていた。

 普段人が立ち入ることのない場所のようで、ホコリが積もり、古いわら半紙や色褪せた書類の匂いで充満していた。


「いったい何の用事だよ、こんなところに呼び出しておいて」


「これ、返すわ」

「おお、俺の宝物!」


 カバンから取り出した俺のお宝!

 ようやく俺に返してくれた。


「それと、これ……」


 と言って、図鑑の後に、なんだか後ろめたそうに委員長が出したもの。


 これって……


「スカート? もしかしてスカート……なのか!?」


「そうよ、かつて女子用の学生服だったものよ」

「すげーー!! 本物だーー!」


 青いチェック柄のプリーツスカート。

 図鑑に載っていたものと同じ!


 触ってみると……

 生地の質感、作りもしっかりしている。

 コスプレ用の衣装ではなく、間違いなく本物だ!!


「すげえ! これ、ほんと布一枚だ」


 筒状になって、向こう側が覗ける。

 俺はそれを手に取って、いろんな方向に回しては、あらゆる角度からそれを眺めてみる。


「よくこんなの腰に付けてたよな。油断したら見えちゃうじゃねえか」


 当時の女の子ってヤバかったんだな。


「委員長、これどうしたんだ?」

「母親が学生の時に使ってたものよ。たまたま家にあったから」


「現物! 使用済み! 本当に使ってたやつ!」

「やめなさい、その言い方!」


「こんなの腰に巻いて歩いてたなんて、ヤベーな……」

「あんまり母親を、変人みたいな言い方しないでくれる?」


「ああ、今考えるとそうだけど、その時代はこれが普通だったんだろ。日常的にこれ穿いて通学して、授業受けてたんだよな?」

「そうね」


 平成の時代は良かったんだなー

 そんな学生時代、俺も過ごしたかったぜ……


 それはそうと……


「きっと委員長のお母さんなら、美少女だったんだろ?」

「はあ?」


 委員長の眉間のシワが、さらに1本増える。


「見てみたかったな……当時の現役美少女女子高生……」

「……」


「見てみたかったな……これを実際に穿いているところ……」

「なによあんた! その目は!?」


「せっかくだから着てみてよ」

「嫌よ! なんで私が!!」


「俺はスカートが見たいんじゃなくて、スカートを穿いたかわいい女の子が見たいんだよ」

「さ、さっきから、かわいいだとか美少女とか思ってもないことを言って……知らないわよそんなこと!」


「お願いします。一度でいいんで、委員長!」

「なんでそんなことしなくちゃ、いけないのよ!」


「そのために俺をここまで呼んだんじゃないのかよ?」

「勘違いしないでよ! これを見せるかわりに頼みごとが……」


「後生です! お願いします! ここまでされて、本物が見れないなんて!」


 俺はいつの間にかその場で土下座して、委員長に切願していた。

 この機会を逃したら、おそらく俺は一生女子高生のスカート姿を見ることができなくなってしまうだろ。

 こんなチャンス、逃がすわけには……


「そんなことしたって、私は……」

「せっかく女の子なんだから、かわいい格好すればいいのに」


「かわいい格好って何なのよ! スカートが可愛いだなんて、男女差別よ!」

「なんでだよ。女の子らしさって大事だと思うけど? 男は男らしさ、女は女らしさってのがあると思うけど!?」


「そんな……らしさって……言われても」

「女の子の足ってキレイでかわいいんだよ。それを周りに見せて何が悪いんだよ」


 委員長の顔が困惑で歪んできているのが分かった。

 もしかしたら委員長も悩んでるのかもしれない。

 これを着たいけど、抵抗が……みたいな。


「もうちょっとさー 委員長は女の子っぽい、かわいらしい格好したらいいんだよ」

「……どういうことよ!」


「これは差別とかじゃいんだよ。すぐれたものを褒めて、なにがわりいんだよ。男だって上半身脱いだりするだろ?」

「…………」


 反論してこない。

 そしてなにかの葛藤と戦いながら、その小さな唇から1つの答えを解き放つ。


「……確かに……それは一理あるかも」

「だろ? 委員長はかわいいんだか、もっとこういったかわいいい格好しなきゃいけないんだよ」


 必死に抵抗を見せていた委員長が、俺の懸命の説得により心が揺らいできたのか、大人しくなってきた。


 もう一息、もう一押し!

 これはいける!!

 委員長を褒め殺せば、落とせる!

 きっと日頃から委員長という役割を演じていて、素直になれなかったに違いない。

 本当は年相応にかわいいものが好きな女の子なのだ。もっとお洒落でもすれば綺麗になる素質はあるのに。実にもったいない。これを穿けるなんて、それこそ若いうちの学生時代くらいだ。


 これはもう、委員長のミニスカ姿を拝むまでは帰れない。

 ここで引き下がったら、二度とこんな機会は訪れないに違いない。


「なんか、あなたに、いいように言われてるように感じるんですけど?」

「そんなことないって!」

「まあ……いいわ。その代わりにあなたにも……」



「よっしゃ―――――!!!」



 思わず両手でガッツポーズし、喜びの雄叫び!!


「ちょっと静かにしなさいって!」


「早く早く早く!!」

「落ち着きなさい! 着替えるから、いったん外に出てなさい!」


 俺は高鳴る胸を抑えながら外に出る。


 いや――

 まさか委員長のスカート姿をみれるなんて!!

 俺はなんて幸運なんだ!!

 生きててよかった!!


 俺は込み上げてくる興奮を抑えつつ、廊下で待つ。


 そして待つこと数分……


「いいわよ、入って来て」


 中から委員長の声がして、俺は勢いよくドアを開く。


 そこには……


 うお―――――!!!


 スカート姿の委員長だ―――――!!!


 あの勝ち気な委員長が、少し恥ずかしそうに体をくねらせて立っている!!


 その下半身!


 下半身は!!


 スカートの裾から突き出た、スラッと伸びた白い生足!!

 白く薄いピンク色の、張りのある艶々な肌が露呈された!!


 今までベールに包まれていた未知の領域を、俺はついに目にしたのだ!


 女の子の足って、こんなに綺麗だったなんて!!

 グラビア写真とかで見るよりも、実物はもっといい!!


 というよりも、委員長のスタイルが良すぎるのだ。

 日頃、長ズボンに隠された艶やかな足だが、こんなに綺麗だったなんて。


 長さも太さも理想的!

 キズ1つない丸い膝小僧がかわいらしい。

 ふくらはぎの柔らかい膨らみが美味しそう!

 腰からお尻、太ももへと流れるような曲線が美しすぎる!!


 男の俺とはまったく違う体に、驚きと感動を感じてしまう!!


 あぁ……

 今日はなんて素晴らしい日なんだ……


 いつも真面目で勝気な委員長が、少し恥ずかし気にうつむき加減で肩をすぼめている様子が……


 これがまた、とてもいい!!


 スカートの裾を必死に抑えて、足を隠そうとしている仕草が……


 たまらなく、かわいい!!


「そ、そんなに見るんじゃないわよ!」

「かわいい! 似合ってるよ、委員長!!」

「う、うるさい!!」


 う~~ん、でも、ちょっと物足りないというのか……

 なにかが違うんだよな……


「すごくいい! すごくいいんだけど……」

「な、なによ!」


「図鑑に載ってる写真と違うっていうか……」

「はあ? 同じでしょ? このスカートだって本物の……」


「そう! そのスカート! 長さがもっと短い!!」

「はあ!?」


「もっと、もっと短く!」

「これ以上、できるわけないでしょ!」


「この写真みたいに、膝上10センチ……」

「こら!! 触るんじゃないわよ! 触るのは禁止!!」


「じゃあ写真を撮って検証を……」

「写真もNG!」


「でも、どうやって短くしてんのかな?」

「知らないわよ! そんなこと!」


「委員長のお母さんに聞いてきてよ、なあ?」

「そんなジロジロ見るんじゃないわよ! 分かったから! 今日はこれで終わり!!」


「えー もう終わりなのかよ~」

「また今度。いい? 今度はあなたも、私のお願い、ききなさいよ!?」

「へいへい」


 こうして俺たちは定期的に放課後に残って、ミニスカを楽しむのだった。


 ―――次の日の放課後―――


「じゃあさ、委員長。その格好で椅子に座ってみて」

「椅子に? こう?」


 おおー!!


 スカートで座ると、足を綺麗に並べないとスカートの中の股が見えてしまう。

 育ちのいい委員長、足がぴちっと閉じて鉄壁の防御を誇っている。

 仮に足を組んだりした時には……

 それはそれで見てみたいが!!


 当時、教室の女子ってみんなこんな感じで座ってたんだよな。

 白い肌の足がちらちら目に入って授業どころじゃないよな。


 これで、もし床に消しゴムでも落として拾おうとしたら……


「ああ、しまったー 消しゴム、落ちてしまったあー」


 と、落とした消しゴムを拾うふりをして、委員長の足を至近距離で!


 いやー 実にいい眺めだ。


「なにしてんのよ!!」


 痛てっ!

 おもいっきり膝で顔を蹴ってきた!



 ―――ある日の放課後―――


「委員長! 今日は体育座りしてみてよ」

「はあ? なんでよ?」


「だって普通に集会とかで体育館で座ったりするだろ? 昔の子はスカートでやってたんだろ?」

「…………しょうがないわね」


 委員長はゆっくりしゃがんで、床にお尻を付け足を伸ばそうとするも……


「あれ? ちょっ、こ、これ?」


 座ったまま放っておくと極限までスカートがずれ落ちるので、ほとんど丸見えになってしまう。

 ので、必死に抑える委員長。


 いい!!


 すごくいい!!


 その必死さ! 付け根まで見えそうになる太もも!!


 そして、その様子を正面から見れば……


「正面に回るな!」

「だって朝礼とかだと、校長とか前に立つだろ?」


「あなたは校長先生じゃないでしょうが!!」



 ―――別の日の放課後―――


「委員長、靴下、履き替えない?」

「はあ? なんでよ?」


「白のソックスもいいんだけどさー 紺も似合うと思うんだよなー」

「はぁ……」


「それとさ、ニーハイソックスっての? この図鑑の写真の子が履いてるの? これも可愛いと思うんだよなー」

「私は着せ替え人形じゃないんですけど!?」


「とりあえず今日は俺が用意した、紺のソックスで」

「この変態がっ!」


 履き替えるために委員長が左足を上げる。それにともない、太ももも持ち上がり……

 スカートがずれる。


 うん。いい眺めだ!


 そして靴下を脱ぎ取ると、ちっちゃくかわいいらしい5本の指が並んだ足があらわとなる。


「へー かわいい子って、足先もかわいいんだな」

「うるさい! 黙れ!」


 しかしこれ……

 下から見上げる光景は、絶景だよな?


「あんた! なにしゃがんでんのよ!!」


 いてぇー!!

 そのまま持ち上げた足で、思いっきり顔を踏まれた!!



 ―――他の日の放課後―――


「委員長、今日は走ってみてよ」

「はあ?」


「遅刻ギリギリで教室までの廊下を走ってるっていう設定で」

「廊下は走ってはいけないの! っていうか、こんな格好で廊下に出れるわけないでしょうが!!」


「でもさー 昔の学生はこの格好で登下校してたんだろ? もちろん遅刻しそうなときは走って……」

「知らないわよ、昔のことなんか!」


「じゃあさ、その場でいいから、走ってるふりしてみてよ」

「はあ?」


 しぶしぶ、その場でゆっくりと足を動かし走るふりをする委員長。


「こ、これ、ちょっと、難しくない?」


 足を持ち上げるたびに、ふわりと舞い上がるスカート。

 これがまた重力の悪戯なのか、中身が見えそうで見えない。


 すごいな!

 ひと昔前だと、普通にこんな姿が街中で見えてたんだろ?

 これじゃあ、女子は遅刻できないな!


 でもこれ、逆側から歩いてくる人から、どういうふうに見えるんだ?

 しかも走ってるんだろ? 風でスカートがめくられたり……


「ねえ、なに持ってんの?」

「え? 下敷き」


「そんなことは、見れば分かるのよ」

「これで風を……」


「そこまでしなくてもいいのよ!」

「ここはリアルに、現実さながらに……」


「なんであなたは! いちいち正面に回るのよ!!」


 グフッ!!


 持ち上げた足で、そのまま腹に蹴りを入れられてしまう……



 ―――またある日の放課後―――


「委員長、今日は階段に上ってよ」

「なんでよ! そんなところ行かないわよ!」


「昔は……」

「今は違う! 知らない!」


「じゃあ、いいよ。かわりに、あの本棚の一番上の資料取ってみてよ」

「……とどかないんですけど?」


「この椅子に乗れば?」

「……」


「どうした、委員長?」

「こんな格好で、登れるわけないでしょ!」


「なんで?」

「なんで……って……スカートの……中が……」


「昔の人は……」

「あ――!! うるさいわね!! 登ればいいんでしょ、登れば!!」


 怒鳴りながらも椅子に上ってくれる委員長。

 お尻のスカートを両手で押さえながら……


 うお――!!


 この位置から、中身が見えそうで見えない絶妙な領域!!

 ちょっとでも油断すれば、お尻が見えてしまう!

 必死に手で押さえる委員長だが……


 動きが止まってしまう。


 そう。両手で押さえていると、本棚の資料が取れないのだ。

 それを取るには両手を使う必要がある。


 ……ということは、お尻を隠す布切れを放棄しなくてはいけない。


「委員長、どうしたんだ?」

「……」


「手、とどくだろ?」

「…………」


「ほら、早く! いいんち……」

「うっさいわね!!」


 うわぁ! 危なっ!!

 荷物、ぶん投げてきた!!



 ―――とある日の放課後―――


「委員長って、自転車通学?」

「違うわよ、電車よ」


「そっか。じゃあ、俺のチャリでいいから乗ってくれよ」

「なんでそんなことしなきゃ、いけないのよ?」


「だって昔はその格好で自転車乗ってたっていうんだぜ? 委員長もさ……」

「こ、こんな短いスカートで乗れるわけないでしょ!」


「じゃあどうやって通学してたんだよ?」

「知らないわよ! そもそもこんな格好で自転車はおろか、外にすら出れないわよ!」


「しょうがねーな。今からサドル持ってくるから、ここで乗ってみて……」

「うるさい! そのまま自転車に乗って帰れ! この馬鹿!!」


「じゃあ、俺をサドルだと思っ……」


 グフオッ!!


 い、委員長の……

 右ストレートが……

 俺の、みぞおちにぃ……



 ―――恒例の放課後―――


「委員長――!!」

「今日はなんなのよ!」


「これ穿いてくれ!」

「これ……って、タイツじゃない?」


「そっ! ミニスカに黒タイツ。昔は寒い日はこれ着てたらしいじゃん」

「バカみたい! ならスカートやめてスラックスでもジャージでも着ればいいのに」


「分かってないなー 委員長は。ミニスカタイツが萌えるんじゃないか」

「はあ? バカじゃないの? キモいんですけど?」


「じゃあさ、今は夏だから下に水着、着てくれよ?」

「なんですって?」


「昔は着替えるのが面倒だから、家から水着を着てその上に制服を着てきたって、どこかで聞いたぞ?」

「聞いたことないんですけど!?」


「下が水着ならさっ、スカートから見えても気にならないじゃん!」

「あんた、なに考えてんの?」


「水着なら、いくら見えても大丈夫。パンチラし放題!!」

「バカ! しね!」


「しかも水着は昔主流だったスクール水着な!」

「この変態野郎!!」



 ―――そして…………


「委員長委員長、委員長――!!」

「もういい加減にしなさいよ! いつまで続けるのよ!」


「え? 卒業するまで……じゃないのか?」

「そんなわけないでしょ!!」


「今日はさ……」

「いい加減にしなさいよ!! 毎回毎回!! あなたのお願いばっか聞かされて!!」


「悪い悪い! でも今回だけは! 絶対頼む! このとおり!!」

「なんなのよ!!」


 いつも以上にご立腹の委員長。

 まあ、それもしょうがない。

 俺ばっか、エッチなお願いをしてきたんだから。

 今までだいぶ堪能したから、たまには委員長の話も聞いてやらないとな。

 だが、その前にどうしても、もう一つやって欲しいことがあってだな……


「委員長……ちょっと、正座してくれるか?」

「正座? それくらいなら……かまわないけど?」


 姿勢よく、ちょこんと座る委員長。


「一度でいいから、ミニスカで……



 膝枕!!



 してもらいたかったんだよな――」



「はあ!!!!??」


 委員長の顔が一気に険しくなる。


「そんなの無理に決まってるでしょうが!! 触るの触れるのは禁止!!!」

「いや、そこをなんとか……今までも……こうして……」


「無理に決まってるでしょ!」

「膝の上に、頭のせるだけじゃん?」


「それがキモいって言ってるの!」

「仰向けじゃなくても、うつ伏せでも、横向きでもいいから」


「この馬鹿! 変態!! もう帰る!!」


 顔を怒りで真っ赤にした委員長は、勢いよく立ち上がる。


「委員長――!! 待ってくれ!」

「うるさい!!」


「…………委員長? いいの? その格好で帰るのか?」

「ぁっ!」


 と、我に返った委員長は、そのはずみで床に置いてあったカバンに足をつまずいて……


「きゃぁっ!!」


 という可愛らしい声と共に、盛大に前のめりに倒れ込んでしまった!!


「委員長!! 大丈夫……か……あ?」


 床にうつ伏せ状態で倒れ込んでしまった委員長。



 そのはずみで……



 スカートが捲れ上がってしまい……



 白い布で覆われた……



 肉付きの良い……



 まんまるのお尻が……



「痛たたた……」


 体勢を立て直す委員長。

 そして俺もあわてて視線を外し、自分で蹴り飛ばしてしまった委員長のカバンの中身を拾い集める。


 いいもの見れた……


 でも、ばれたら確実に殴られるので、見てないふりして飛び散った教科書や文房具を回収する。


 ……かわいかったな――


 倒れた姿も、痛がる素振りも……


 なによりスカートの中身が……


 ……


 ……ん?


 この本? 明らかに教科書と違う?

 雑誌か何か?


 拾い集めた中の一冊の本。

 それに違和感を覚えた俺は、その本の表紙へと目をやる。


 そこには……


 黒光りした全身ムキムキの筋肉におおわれた、笑顔のゴッツイ男が表紙を飾る……雑誌!?


 そしてその表紙のタイトルが、



『月刊 ザ・キング・オブ・ビルダ(ボディ)ーズ』



 と……


 え?


 なにこれ?


 しかも似たような表紙の雑誌が、こっちにも?



『別冊 筋肉戦士 ビルダム ビルダ(ボディ)ファイターズ』



 ……


 …………


 ん~~~~っとこれは…………



 ハッ!!?



 俺を突き刺すような、鋭い視線!?


 見上げると、俺の前に仁王立ちの委員長が……


 まるで本物の鬼が俺を見下ろしているかのように……ものすごい形相で俺を睨みつけている!


「え……っと、その―― 委員長?」



「あ な た。 見 た わ ね」 



「あ、あ~~すみません、見えてますよ、スカートの中」

「そんなものは、どうでもいいのよ!!」


「そ、そんなもの?って……」

「どうやらあなたは、私の趣味を覗いてしまったようね」


「えーえーっと、なんのことやら???」

「そうよ、私は男性の筋肉に、異常なまでに性的な執着を持っているのよ」


「そ、そうですか。俺には関係ないんで、じゃあ、お先に失礼します」

「ちょっと待ちなさい!!」


 危険を察知し、この場から逃げ出そうとした俺の肩を……


 くっ、痛、なんて力だ!


 ものすごい力で掴まれる!?


「あなた、実は着やせするタイプでしょ?」

「さ、さあ?」


「あなた……本当は、いい体、してるわよねえ」


 不気味な笑みを浮かべながら、顔を近づけてくる委員長。

 さっきまでの顔つきと全然違う。

 大好物の獲物を目の前にした肉食獣のような!

 こんな委員長、今まで見たことない!!


「そんなことないっす。俺、ガリガリのヒョロヒョロです」

「実はねぇ、前から気になっていたのよ、あなたの体。ずーっと目を付けてたのよ」


「う、嘘だろ、おい!」

「さあ、早く脱ぎなさい!」


「な、なに言い出してんだよ? 委員長、落ちつけって。俺が悪かったって!」

「それと……これを着なさい」


 そう言って俺の目の前に差し出したもの?

 黒いハンカチ?

 ……よりも布の面積の少ない?


「み、水着!?」


 しかも競泳選手が穿くようなブーメランパンツ!!


「違うわよ、ビルドパンツよ。ボディビルダーが穿くものよ」

「こ、こんな恥ずかしいもん、穿けるわけないだろ!!」


 こんなもの! 面積が狭すぎて、色々とはみ出てしまうわ!


「私にさんざん恥ずかしい思いをさせておいて、自分は着ないですって! どういうことよ!!」

「そ、それは…………」


「スカートを穿くかわりに、私の言うこと聞くって言ったでしょうが!!」

「あーえーあ――っと――」


「私はね、ぶ厚い胸板の大胸筋と、極太の上腕二頭筋の腕に挟まれて腕枕してもらうのが夢なのよ!」

「はへー そ、そうですかあ――」


「ほら! このミニスカで膝枕してあげるから、あんたは今から体を鍛えなさいよ!!」

「え、遠慮しておきます…………」


「とりあえず上着を脱ぎなさい!! 早く!!」

「い、委員長! や、やめてくれー! 脱がさないでくれー!!」


 あぁ……


 どうやら、俺と委員長の秘密の放課後は……


 もうしばらく、続くのかもしれない。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


ではまた、別の作品でお会いしましょう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] まだ冒頭部と少ししか拝読してませんけど、その後の展開が楽しみで読み進めさせて頂いております。病弱なので一気にはよめないのてますけど。とても期待をもたせられる展開でテンポも良く、面白いです。…
感想一覧
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