表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩を綴ってはいけないの?

作者: 白夜いくと

窓を閉じ日の光を浴びて

携帯に映る悲しいニュースに

心を病んだ物書きは


生ぬるい風を感じることもなく

カタカタとキーボードで

『命』を打ち鳴らす


「死ぬな」とか

「生きろ」とか


君に届くかは運次第

全ては安全圏からの言葉だから

言うならば軽くて塵の様なゴミ


結局は自己満足


心の底から誰かの幸せを願っているか

満たしたいのは承認欲求なのでは?


……そうだよ


誰かが死ぬことで

私は『命』を語れる


誰かが傷つくことで

私は『命』を打ち鳴らす


ねぇ誰か

安全圏からの言葉を重くする方法を

教えてくれないか


このままじゃ軽くて飛んでっちゃいそうだ


自分が傷つくのは怖くって

自分を語ることも怖くって


誰かの「疲れた」って言葉を解釈して

承認欲求まみれの「大丈夫?」を書き込む


誰かの「死にたい」を勝手にパクって

承認欲求まみれの「大丈夫!」を書き込む


心の底から燃えるような『命』を

打ち鳴らす術は私には無くて

長々とこんな言い訳を記している


自分の言葉で誰かの人生が変わると

そんなことを想いながら


ねぇ誰か

安全圏からの言葉を重くする方法を

教えてくれないか


このままじゃ軽くて飛んでっちゃいそうだ


私の記す『命』の言葉

何の意味が在るの?


誰かが悲しい顔をしていたら

ハンカチの様な柔らかい言葉で

涙を拭ってあげたい


そんな想いで詩を綴ってはいけないの?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  胸にじんと迫りました。  哀しいくらいの優しい気持ちが伝わってきます。 [一言]  届くか届かないか。重いか軽いか。  それはどちらでもいいのかな。と思います。    >誰かが悲しい顔…
[一言] ええんやで
[良い点] それでよいとおもいますよ。 言の葉でしか伝えられない世界では、 言葉の外に想いを込めて、 言葉を送り出すしかできないのですから。 言の葉を綴り風に流しましょう。 好い作品でした。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ