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13.赤面エリル

太陽が西に傾き、夕闇が辺りをボッと照らし始めた頃。

アリスはリエルの部屋にて勉強をリエルと共にして居た。


「んー。出来たー。」


あれから3日。

アリスはリエルとの勉強の甲斐があって、なんとか

小学生並みのこの世界の基礎は身に付けることができた。




 更に救いだった事は算術に関しては前世と大差が無く

前世の高校数学よりも簡単であった事。

語学に関しては全て日本語で書かれて居る様に見え全く違いが分からない

と共に日本語で文章を書けば、相手に伝わるという奇跡の様な能力が有る事が判明した。



ただ問題となるのが、魔法史、国史、世界史、魔法実技、魔術、魔法化学、社交。

この7つの教科がアリスの頭を悩ませた。



なので毎日4時間、4教科ずつリエルに教わりながら勉強を進めて行った。


「うん。正解よ。貴方結構、覚えが速いのね。

  このまま行けば、何とか学校の授業にも間に合うと思うわ。」




アリスも前世、勉強がそこそこ出来たため理解力と記憶力は人並み以上にはあった。

そのため3日で基礎が身に付ける事が出来たと言っても過言では無いだろう。



「ありがとう!リエルのお陰だよ!」



そう言って笑うとリエルは頬を赤く染め別にと一言呟いた。

そんなリエルを尊く思いながら部屋を見渡すとある物に目が行く。


「あれって…ハルク様に貰ったドレス?」


目に着いたのは、壁にかけられている藍色のドレス。

華美なデザインと輝くレースがとても美しくアリスの目を奪う。

リエルはそんなドレスを横目に見つめて答える。


「ええ、そうなの。あれを歓迎パーティーに着て行く予定よ。」


リエルが何でもない事の様にさらりと言う一方で

アリスは瞬く間に目を輝かせた。


「それ本当!?リエル絶対似合うよ!

 私もリエルがこのドレスを着てる姿見てみたかったな〜。」


アリスはそう感嘆しながらドレスを見る。

リエルはアリスを見つめてゆっくりと口を開いた。


「やっぱり、貴方も…貴方も歓迎パーティーに参加しない?」


「えっ?」


アリスは驚きの余り視線をリエルに向けて首を傾げた。

(リエルからまた誘いがあるなんて…)


しかし、リエルの視線はアリスから外れずしばらく見つめ合ったと

思うと次はリエルが頬を染めて顔を背け、呟く。


「わ、私がアリスの…。ドレス姿を見たいと思ったのよ。

                  ドレスはいくらでも貸すわ。」


眉を顰めて顔を赤め不貞腐れた様に言う彼女をアリスはハトが豆鉄砲を食らった様な顔で

見つめた。


「なっ、何よ。文句あるの?」


羞恥のあまり逆に開き直るリエルにアリスは付いて行く事ができない。

アリスは目が点になったまま、リエルを見つめて答える。


「いや、文句は無いです。」


そう答えるとリエルはまた、アリスを上目遣いで覗き込みながら言った。


「じゃあ、アリスもパーティー出てくれる?」


その時分。アリスはえも言われぬ感覚に耐え切れず、首を縦に全力で振った。


(え?可愛いんだけど。こんなん、断れないじゃん。)


アリスの反応を見たリエルはニッと含羞みながら笑った。

その笑顔はアリスをドキりと胸を高鳴らせる。


(こんなリエルの表情、見た事ないな。)









とーとです。

今回は少し短くなってしまいました。

ですが、これからも頑張って行きますのでお楽しみ頂けると幸いで御座います。


更新頻度は大体、毎日日曜日に更新したいと考えているのですが

私の都合上、月曜日に更新させて頂く事もございます。


これからも宜しくお願い致します!!

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