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子供たちの秘密基地 8

エレノアに預けられた5階層分の楽園(ダンジョン)が、幻ではなく現実の楽園となったことで、他の階層も梃入れされることになった。


1年も経つと、楽園(ダンジョン)内に住む魔物たちは、肉と魚を狩りに行く以外に、楽園(ダンジョン)から外に出ることがなくなった。

弱い魔物たちにとっては、文字通りの楽園と化した。


ここは魔物たちの楽園。

子供たちの秘密基地。

できうる限り、危険は廃除しておきたい。

ベイリンガル侯爵領の領民に悪人はいないと信じているが、万が一と言うことは、常に起こりうる。


楽園(ダンジョン)内で採れる魔法石、属性魔法石について、エレノアは楽園(ダンジョン)の外に出すことに反対だった。

現代では、まだ流通していない、強い力を持った石。

争いの種にしかならないと考えた。


エレノアは、カーロがタクトに転移石を持たせることを止めてもらうために、なおかつ子供たちが安全にこの楽園(ダンジョン)に来られるための手段を考えに考え、あるものを作り出した。


作ってしまったのだ。

この世界では未だかつて誰も成功したことのない、転移の魔法陣を。


安全のため、双方向にしか行けないものではあったが、人工の物としては、画期的すぎるものであった。


ベイリンガル侯爵領内の人が訪れない荒れた林の中に、態と(わざと)崩れている石造りの建物の外側だけを造り、()()()()()に見せ、その地下に転移の魔法陣を描き、そのまわりには魔力を貯め込んだ魔法石、魔力電池を配置した。

これには定期的に、エレノアが魔力を込めていた。


更に、万が一にも事故が起きないように、魔力を登録した者だけが楽園(ダンジョン)内に転移できるようにした。


カーロには、人族がその地に来る以前にダンジョンに住む者たちが使っていた転移の魔法陣だと嘘をついてもらい、タクトとサムとミラの魔力を楽園(ダンジョン)内で登録させた。




その後、以外にも働き者が多かった楽園(ダンジョン)内の魔物(食いしん坊)たちのおかげで、楽園(ダンジョン)では、野菜や果実、薬草が、必要以上の量採れるようになった。


余剰分は、ダンジョンボスのカーロとダンジョンコアと話し合い、売ってもらうことにした。

報酬はお金ではなく、楽園(ダンジョン)内で調達できない衣類や武具、防具、調理器具などの必需品や、ダンジョンコアが楽園(ダンジョン)を快適にするために必要とするものを、外部で調達してくるというものだった。


楽園(ダンジョン)内では、ベイリンガル侯爵領内では栽培できない野菜や果物が採れるようになっていた。

元は同じ種、同じ苗木から育てたはずなのに、楽園(ダンジョン)内の何かしらが影響するのか、まったくの別物に成長することが度々あった。


特に変異して効果が高くなった薬草は、ベイリンガル侯爵領内、リンリンベル商会で、大人気になった。


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