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また始まった世界で

作者: 秋山梢

ゲーム中にふと感じた事をサラッと書いてみた。

あぁ、また始まった。


トータル49回。

私は死に続けた。


少なくとも私が産まれてから。


そう。

何故か、私は気付いてしまった。


私の行動は私の思考から発したモノではなく。

私の言動は私の思考から発したモノではなく。


私の全ては人ではなかった。

ただの舞台装置。

お芝居の役者にさえなれていないお人形。


私の口は決められた言葉を喋る音声装置で。

私の行動はまばたきから髪先まで全て決められていて。


私の思考すら私自身のモノではない。


全てが0と1。


あぁ。


恋い焦がれた殿下。

尊敬していたお父様。

頼もしく感じていた護衛騎士様方。

畏れ多いと思っていた両陛下。

友愛を感じていた学院の皆様。

慈しむべしとされた領民たち。



全てが。


何も感じない。


筋書き通りの物語。


決まっている。


最後まで。


私以外もここが物語だときっと気付いている。






この灰色の世界で、一人だけ色がある存在。


男爵令嬢。


彼女の行動が世界の道筋を決める。


彼女は世界の指揮者。

彼女は世界の救世者。

彼女は世界の破壊者。


彼女は私の死神。


また始まったこの世界(地獄)


演じてみせましょう。


男爵令嬢(あなた)辞める(飽きる)まで。


それが悪役令嬢(擦りきれた私)最後(最期)の意地。


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